OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

鰭脚類フィギュア 2012年収集

2013年02月22日 | 鰭脚類フィギュア
鰭脚類フィギュア 2012年収集

当ブログのシリーズ「鰭脚類フィギュア」は2011年7月20日に第1回を掲載し、昨年2月22日に第26回をもって完結した。終了後ちょうど1年たつので、その間に手元に集まってきたものを紹介する。集まったのは8点であるが、その内の4点は、カロラータ社の海生動物フィギュアセットを家族が沖縄の水族館で買ってきてくれたもの。すでに紹介したものの再入手なので写真は出さない。


ガラス金アシカ

佐世保の水族館で2012年3月に入手したもの。長さ約5cm。第10回に紹介した「金色 セイウチ」と似た作品である。ひれが前後とも金色に着色してある点と、背中が高く持ち上がっているところが同じ。刻印などは無い。今回のは金色のボールを鼻先に持ち上げているので、アシカと判断した。ただ、水族館などのショーでは「オットセイのショー」と言っているところもある。


スモークガラスアシカ

これも佐世保の水族館で2012年3月に入手したもの。長さ約2.5cm.胴体はわずかに茶色がかったグレースモークのガラス製で、赤い縞の入った白色のボールを持ち上げている。刻印などは無い。造型はラフ。表面の摩擦がふつうのガラスと違うような気がする。


軟質小オットセイ

福岡市で家族が手に入れてくれたもの。特徴は何といっても小さいこと。長さ約3.3cm。やや軟質のゴムのような素材で出来ている。腹側に「CHINA」の刻印がある。小さくて柔らかいので子供は口に入れそうで危険。国内で販売できそうにないような気がするが、実際にTKハンズで売られていたそうだ。


ゴマフアザラシ貯金箱

これも家族が手に入れてくれたもの。貯金箱という機能があるので、前の分類では「特殊」に属する。ちょっと大きくて約15cmある.
プラスチック製で、背中で左右二つの部分を接着したもの。背中にコインの投入口がある。顔は右を向いていて、右側の腹側面にアザラシと、なぜか二本の花の図案が描かれている。下面に黒い亜四角形の鍵つき蓋があって、「CE」「Piggies」「mk tresmer」「FINLAND」の刻印がある。Mk tresmer社からは、この類の貯金箱が多数日本に輸入されているようだ。それによると、これはフィンランドの某銀行で配られたものの復刻で、書き込まれた図案に4通りがある(アザラシの他、花・鳥・魚)とのこと。鳥のデザインは最近で、復刻では無いことも記されている。Piggiesといえば、ビートルズの曲にもあるが、豚のこと。なぜ豚が出てくるのか?同じシリーズに豚の造型があって、これを「piggy bank」と呼んでいる。他に白熊などもあるようだが、総称して「piggy bank」と呼ぶ、等ということだろうか。Mk tresmer社のポリ袋に入っていて、上からフィン語・たぶんスウェーデン語・英語・ドイツ語・フランス語・オランダ語・イタリア語で書かれた説明と警告が記してある。説明は「三歳以下の子供には不向き。小さい部品がある。」、警告は「ポリ袋は障害を与える可能性がある。赤ちゃんや小さな子供に近づけないように」と記してある。

今回紹介したのは4種4点。再入手が4点。通算140種171点。関係国は、フィンランドが増えて22国。

また数個入手したら報告しよう。ただ、最近はなかなか増えない。


鰭脚類フィギュア 第26回(最終回) 補遺

2012年02月22日 | 鰭脚類フィギュア
鰭脚類フィギュア 第26回 補遺

この「鰭脚類フィギュア」連載を始めてから入手したものや、どこかに入れるべきところ漏れたものを紹介する。


セイウチストラップ

長さ2.7センチ。プラスチック製のセイウチのストラップで、ベルトが付いている。ベルトに「Marine Mammals c」とある。たぶんカロラータ社の製品で、最初のころに紹介したセイウチモデルと大きさは違うがよく似ている。


新ガラスセイウチ
昨年(2011年)下関の水族館で家族が入手したもので、長さ約3.4センチ。ガラス製で刻印などは無い。


新ガラスアシカ
上のものと同時に入手したもので、長さ約3センチ。ヒゲは針金で、先端にガラス玉がつけてある。口の両側の白い造型は何だか分からない。やはり刻印はない。

今回紹介したのは5種5点。


集合写真 一部入っていないものがある。

これでコレクションの全容を紹介した。通算139種165点。関係国は21国。私は旅行先で自然史系博物館はできるだけ訪れるし、行けばそのショップは必ず見るが、鰭脚類のコレクションを本格的にするなら水族館巡りをしないと増えないだろう。また九州にいるというのは、このテーマには不向きで、やはり北の方に住んでいる方が集めやすそう。外国もあまり行かないのでこれも今後の課題。逆にミネラルフェアなどによく行ったので鉱物製品はよく集まっていると思う。カタログやネット販売を通じて買うのは好きでないので、海洋堂など日本の誇るミニチュア・フィギュアの製品は含まれていない。今後範囲を広げるなら、海牛類(ジュゴン・マナティー)は加えてもいいかな、と思うが、鯨類はやらない。鯨・イルカ類はあまりにもたくさん売られているから。逆に海牛類は少なすぎる。

長らく連載した「鰭脚類フィギュア」は、一応終了。読んでくださった方々にお礼申し上げる。今後、新しいものを入手したら、いくつかずつまとめて紹介したい。
次の連載ものとして「最後の蒸気機関車たち」を掲載する。長い連載にな利、興味の無い方にはたいくつだろうと思われるがご容赦を。

鰭脚類フィギュア 第25回 特殊その2

2012年02月18日 | 鰭脚類フィギュア
鰭脚類フィギュア 第25回 特殊その2

これまでの紹介したコレクションに追加する。


ガラス貫通 セイウチ

長さ4.5センチ。プラスチック製。胴体が輪切りになっていて、そこに強い磁石が埋め込んである。窓ガラスなどに両側から付けるとガラスを貫通しているように見える…、というフィギュア。刻印などは無い。


ガラス貫通 アシカ

長さ6.5センチ。プラスチック製。上と同じくガラス貫通型。しかし、細工の仕方や磁石の色など違いが多いので別の会社かな。刻印などは無い。


アザラシ ピンバッジ

アザラシの長さ3センチ。非鉄金属製。裏面は銀色で「NAT. SCI. MUS. TOKYO」「タテゴトアザラシ C  M. K. IND. CO.」の陽刻が見られる。東京の国立科学博物館ショップで入手。M. K. IND.は、Matsumoto Kisho Industry Co. であることがベースの厚紙の印刷でわかる。松本徽章工業株式会社は台東区の伝統のあるバッジメーカー。


アシカ ピンバッジ

ピンの横幅3センチ。非鉄金属製。裏面に書き込み無し。表の灰緑色の台の下端に「SEAL COLONY DUNEDIN NZ」と書いてある。ベースの厚紙にも「Dunedin Souvenirs」「MADE IN DUNEDIN NZ」「P.O. BOX 5322, DUNEDIN」とある。Dunedin はニュージーランド南島2番目(クライストチャーチに次ぐ)の都市で、3回訪れたのでそのいずれかで入手したもの。


園芸店 アザラシ2種

ともに長さ5.5センチ。素材はテラコッタ風の焼き物と思われる。表面は色塗り。腹部下面に穴があってそこに竹串のような棒が刺してあった。園芸店で入手したもので、植木鉢などのアクセントとして刺すものらしい。書き込みは無い。まつげがあったりしてかわいらしすぎるが、コレクションに数えよう。

今回紹介したのは6種6点。通算134種160点。関係国は21国。

長らく連載した鰭脚類フィギュアシリーズは次回(第26回)でおしまい。今度は1970年代頃の蒸気機関車シリーズを開始する。全80回以上の大作となる。興味の無い方にはたいくつだろうが、読み飛ばしていただければ幸いである。

鰭脚類フィギュア 第24回 特殊

2012年01月25日 | 鰭脚類フィギュア
鰭脚類フィギュア 第24回 特殊

フィギュアコレクションには入れないが鰭脚類をモチーフにしたものを含めて紹介する。フィギュアに別の機能があるものは含めないと言う意味である。主流では無いが、キャプションはむしろ長くなってしまいそう


セイウチ容器(対象外)

長さ4.5センチ。実は小さな容器で、太ったおなかで上下に分かれる。ベージュのプラスチック製。内部の底に彫り込みがあって「ZOO」「TIICKET」「ADMIS#1」と書いてある。そうすると、これは動物園の入場券を兼ねているのだろうか?裏面に緑色のスタンプが押してあって「POT BELLYS」「Jiggles」「c 2001」それに容器のような絵が描いてある。Jiggles はゆらゆら揺するというような意味。Bellys はおなかBelly の複数形ならbellies で判らない。他に右脇腹に4つの型押しがあり、「R」「C」は読める。3番目はいわゆるニコちゃんマーク、最後のは判らない。ネットで調べると、これはHummel社の製品らしい。Harmony Balls というジャンルのZoo Animals シリーズにあって、写真が一致する。じゃあ「入場券」は何なんだろう?この会社はオレゴン州Sutherlinにあるらしいので、2002年にシアトルに行った時に入手したと思う。


光付き アザラシ?(対象外)

長さ7センチ。キーホルダーで、少し軟らかいプラスチック製。後肢は垂直で変。刻印などはない。眼だけが黒塗り。腹部下面後方に約1センチ離れて2個の電極がある。これに同時に触ると起動して内部の赤と黄色のLED?が点滅する。音も出ていたような気がするが確かではない。電極を囲んでやや前方に直径2.2センチの電池替え用のフタがあるが、シリコン接着剤で留められているので開けない。


セイウチ スタンプ(対象外)

高さ5センチ。台に乗ったセイウチで、プラスチック製。台の下部灰色の部分をはずすと内部にスタンプがあって、写実的なセイウチのイラストがスタンプできる。灰色のフタの内側にルーターか何かで乱暴に「35」と削り込みがしてある。それ以外には書き込みがないので由来が判らない。


アザラシ ステイプラー(対象外)

長さ12センチ。ご覧の通りステイプラー(ホッチキス)の上にアザラシが寝そべっている。アザラシの種類はよく判らない。使ったことがないのに意見を言えば使いにくそう。内部を含めて製作場所などの書き込みは無い。これに限ってプラスチック製の梱包が残してある。それには価格シール(1050円)があるのみ。底に厚紙が敷かれていて「NATURAL+POISSON」「by ACT WORK’S」と092で始まる電話番号が書かれている。ネットで調べるとファッション・小物関係の商社で、このホッチキスは現在扱っていないようだ。「NATURAL + POISSON」については、Poisson はフランス語で魚。「自然と魚」って並列するものじゃないだろう。小倉の本屋さんの地下にある文房具屋さんで購入したときには、もう一種類鰭脚類ホッチキスがあったが、購入を控えた。
今回これを記すにあたって機械を開いてみたら、内部に収納されている針がなんとなくおかしい。通常家庭で使う10号(内径8.4mm)ではなく11号(内径10.4mm?)を使っているのだ。この針を使う機械は国内では余り販売されていない(MaxのVaimo11 FLAT)。なぜ通常のではないのだろうか?もう一つ不思議なことに、機械の針が当たって曲げる部分にしかけがあって、ここを回転させると、普通内側に曲げる針を外に曲げる事ができるようになっている。この機能はヨーロッパで時折みかけるそうで、日本ではAnything(英日の合弁)のホッチキスにあるという。しかし、こちらの会社のものはNo.3 の針が対応するというから、別の機械。針を外に曲げると便利なことって何だろう?


アザラシ親子 方位磁石付き(対象外)

長さ6.5センチ。青い半球の上に球形の浮き形方位磁石が付き、その前にアザラシの親子?がいる。ゴマフアザラシなら親は白くないのだが….。刻印などは無い。梱包ケースにバーコード(国は日本)の他「Made in Taiwan」とある。裏面に両面粘着シールがある。裏の平面に7個の小さい穴が開いているので内部に何か仕掛けがあるのかと思ったが、スイッチも何も無く単なる穴らしい。

今回紹介したのは5種5点。ただし「準会員」なので通算128種154点はそのまま。関係国の方だけ加えるのはどうかとも思うが、20番目のイギリスと21番目の台湾を加えよう。

長らく連載した「鰭脚類フィギュア」が、あと2回で終わりそう。次には蒸気機関車の写真のシリーズを準備し始めている。撮りためた写真がたくさんあるのでデジタル化している。書いてみないと分からないが、5枚ぐらいずつ写真を載せて、全部で100回弱になりそう。4日に一度アップしても1年分近くある。

鰭脚類フィギュア 第23回 磁石貼り付け

2012年01月22日 | 鰭脚類フィギュア
鰭脚類フィギュア 第23回 磁石貼り付け

初回に書いたように、コレクションの主体はフィギュアで、磁石付きのレリーフは好ましくない。しかし、目に付いたら入手してきたので紹介する。


沼田 アシカ マグネット

長さ6センチ。第20回で紹介したヌマタセイウチの姉妹品?である。材料はたぶん硬石膏。頭の造型が変だが後ろを向いた形で、上に出っ張っているのが鼻先、まえにあるこぶが頭部である。


沼田 セイウチ マグネット

長さ7センチ。上と同じく沼田町化石館の製品である。同館の商品は他にもあるが、鰭脚類は3種類だけ。裏面など書き込みなどは無い。


寄せ木マグネット アシカ(左)と寄せ木レリーフアシカ(右)

左のものは長さ6センチ。硬い木材を集成したもので、裏に磁石がついている。右のものは長さ5.5センチで、同じ技法であるが磁石は無く、そのかわり左右の前肢の間の腹部に前後方向の切れ込みが作ってある。そこに薄い木を挟んであったのだが外した。裏面(動物の右側面)は平面。


寄せ木レリーフセイウチ

長さ5センチ。上と同じ技法だが、胴体は寄せ木ではない。裏面は平面で磁石はない。以上3点は、後肢の造型がほとんどない。


セイウチ マグネット

長さ5センチ。プラスチックの型取り製品。頂きもの。


タグア付きアシカ マグネット

小倉で行われたインポートフェアで入手。台の上下径5センチ。プラスチック製のアシカが木の実を磨いた台の上に乗っている。木の実の表面は厚く透明な塗料が塗ってあってツヤが強く、一部に非常に細かい同心円状の縞がある。裏面は木の実の皮が付いたままで、その一部を削って丸いフェライト磁石がつけてある。
「Ecuador」の文字が印刷してあって、エクアドル製。なお、胸の側面の黄色のところは型取りしたときの失敗の凹みで、色が乗っていない。
この木の実は「タグア」または「ゾウゲヤシ」というもので、非常に硬い実を、象牙の代用品として用いる。Phytelephas macrocarpaなど数種が中南米に分布する。エクアドルで彫刻などの目的で栽培されるのは、その一種Phytelephas aequatorialis である。材料になるのは胚乳の部分で、成熟して落ちた実の果肉が除かれてから日時が経って次第に縮んで硬くなったものを使う。ゾウゲヤシは、ワシントン条約関連の「象牙の見分け方」ガイドにも掲載されているぐらい有名な材料である。ゾウゲヤシが保護対象生物なのではなく、対象になるのは象牙で、それを区別するためのテキストが配付されている。これによると象牙でもインドゾウとアフリカゾウ、そしてマンモス(対象ではない。既に絶滅しているので絶滅危惧種ではない!)が区別できるという。

今回紹介したのは7種7点。通算128種154点。関係国は19番目のエクアドルが加わった。
あと3回をつかって、鰭脚類フィギュアコレクションに入り損ねたもの(別統計)と、書き忘れたもの(これは点数に含める)を紹介する。