OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

北海道新幹線に乗ってきました その5 北海道新幹線

2017年05月31日 | 旅行
北海道新幹線に乗ってきました その5 北海道新幹線

 私は全国の鉄道路線に全て乗ることを目指している。実際2010年末に、真岡鉄道に乗車して全線完乗となり、その後の新しい鉄道もそれぞれ乗って、「完乗状態」をキープするように努力していた。2015年末に札幌の路面電車が延伸され、それがたった400メートルだったからコストパフォーマンスを考えて昨年(2016年)3月の北海道新幹線の開通を待ち、5月頃に来るつもりだった。ところが入院を余儀なくされたので、一年間遅れて企画したわけ。だから今回の旅行の主目的は、この新青森から新函館北斗の乗車で一つクリアとなる。その距離は74.0km。北海道新幹線は148.8kmあるが、そのうち青函トンネル部分は、すでに海峡線時代に乗車していることになる。厳密には少し違うが駅間距離を基準にしているのでやむを得ない。北海道新幹線乗車前のJR未乗車率は0.47%であったが、0.1%(18.8km)になった。JRで残るのは震災で復旧するときに山際に移転された常磐線の一部。

5-1 新青森駅に入る「はやぶさ19号」 2017.5.17

5-2 新幹線乗車のチケット 2017.5.17

 北海道に入り、駒ケ岳が遠望される。

5-3 遠くに駒ケ岳 2017.5.17

 新函館北斗から函館本線に乗り換え、函館へ。五稜郭には貨物輸送の拠点があるから道内で活躍するディーゼル機関車が並んでいる。

5-4 五稜郭の機関車群 2017.5.17

 貨物はほとんどがコンテナー。その中に見たことのないものがあったので撮影。

5-5 トラック用?コンテナー 五稜郭 2017.5.16

 上のコンテナーは中央に「太平洋セメント」右に「北海自動車運送」と書いてある。上面に蓋があるようだ。北斗市内にこの会社の峩朗鉱山があって、そこから長いベルトコンベアで上磯工場に石灰石を送り、セメントの生産をしている。だから内容はセメントか石灰石・ドロマイトだろうか。たぶんこれをトレーラーの後部に積んで道路輸送するのだろう。ちょっと調べないと確かなことはわからない。
 函館駅に戻る。
(つづく)

北海道新幹線に乗ってきました その4 津軽線

2017年05月29日 | 旅行
北海道新幹線に乗ってきました その4 津軽線

 本州最北端に近いこのあたりでは、ソメイヨシノは終わっているが、津軽線今別駅の八重桜はまだ満開。

4-1 今別駅の八重桜 2017.5.17

 時間があるから三厩に足を延ばすことにした。駅の待合室には3人の先客がいた。いずれも年配の地元の方。発車時刻間近になっても、どなたも待合室から動かない。仕方がないから一人でホームに出る。すぐに下り列車が来たがどなたも乗らない。40分後の青森行き上りを待っておられるのだろうか。

4-2 今別駅に到着する下り列車 2017.5.17

 今別は無人駅だから車内で補充券を購入。

4-3 車内で購入した今別→三厩の乗車券

4-4 三厩駅 2017.5.17
 三厩は有人駅だから、窓口で今別まで買って(後は切符を持っているから)折り返しの上りで青森へ。青森駅で遅い昼食をとって、新青森から新幹線に乗車。
(つづく)

北海道新幹線に乗ってきました その3 今別海岸

2017年05月27日 | 旅行
北海道新幹線に乗ってきました その3 今別海岸

 5月17日10時過ぎに奥津軽いまべつ駅に着いた。ここは今別の町から5kmほど離れている。その間を町営の巡回バスが繋いでいる。20分後に出るマイクロバスの運転手さんとお話しした。どこへ行くことにしようかといろいろ迷っているうちに時間が来て、とえりあえず今別川の河口にある橋の近くまで運んでもらう。乗客は私以外には老婦人2人、乗車料は200円。ここからバスは左の三厩の方へ行くのだが、私は右の海岸をたどる。目的は、海岸の小石の中にあるメノウ礫を拾うこと。ここのきれいな石は、土地の人が「錦石」とか「仏舎利石」とも呼ぶ有名なもので、私が来るのは二度目。最初は1967年7月25日に訪れた。

3-1 今別海岸のメノウ 1967.7.25採集 スケールは5cm

3-2 同 縞のあるものは少ない。 スケールは5cm

 それからちょうど50年目にあたるので思いついて来たわけである。当時は護岸の前に小石の浜があって、多くのメノウを拾うことが出来たから、少しはまだ採れるだろうと思っていた。ところが浜の見えるところに来てみると、護岸から離れてテトラポッドの波消しがたくさん並んでいる。50年前と違って浜はすべて砂浜。波消しのために砂が堆積しているのだ。当然拾うような石ころは全くない。

3-3 現在の今別海岸 東を見る 2017.5.17

3-4 今別川河口から1.7kmほどの海岸(西を見る) 少し小石がある。 2017.5.17

 快晴で少し風があり、気持ちがいいから30分ほど東に歩いたが、少し小石があるもののメノウは全く見つからない。このあたりのメノウは第三紀の安山岩の空洞に沈着したもので、津軽半島から北海道半島部の日本海岸では多くの場所で産出すると思われるが、交通が不便になって訪れにくい。廃止された瀬棚線にはメノウにちなんだと思われる「花石」という国鉄駅もあった。かつて江差線に乗りに行ったとき(2004年5月)に、終点江差の待ち時間に海岸に行ったら、短時間で10個ぐらいの美しいメノウを拾った。
 他のところにあるとしても、今別は砂のために見つかりそうにないので、1時間ほどでバス停に戻って、今別駅まで町営バスに乗車した。
(つづく)

(これ以下の文章は後で削除します。)
旅行記録が長くなって「鮮度が落ちる」ので、ちょっとの間(この旅行記録が終わるまで) 2日に一度 の投稿といたします。

北海道新幹線に乗ってきました その2 今別へ

2017年05月25日 | 旅行
北海道新幹線に乗ってきました その2 今別へ

 今回、いつもに増して「うざい」記事なので興味のない方は部分的に読み飛ばしていただきたい。
 この旅行のチケット類は、おおざっぱに言うと福岡から札幌(千歳)のパック旅行に、そこから青森往復のJR旅行を足したもの。JR部分は1日目の新千歳空港から函館までと、二日目の函館から北海道新幹線の奥津軽今別までであるが、購入はちょっとややこしかった。新幹線の接続駅である新函館北斗と函館の間が重複するので、別切符を買うと「ジパング倶楽部」の割引対象にならない(200km以上が対象)というのだ。しかもそうするとこの部分の在来線特急券も割り引けないという。ちょっと考えて「連続切符」の制度はどうかと尋ねると、旅行社の窓口嬢は1日待ってくれという。たぶん連続切符などという制度を知っている客は少ないからあまり例がなかったのではなかろうか。できた切符をあまりチェックしないで受領した。チケットは8枚あって、1 新千歳空港から函館までの連続乗車券1、 2 南千歳から函館までの指定席特急券、 3 函館から奥津軽いまべつ(北海道新幹線)までの連続乗車券2、 4 新函館北斗から奥津軽いまべつまでの新幹線指定席特急券、 5 津軽線今別から青森・新青森経由函館までの連続乗車券1、 6 新青森から新函館北斗までの新幹線指定席特急券、 7 函館から札幌までの連続乗車券2、 8 函館から札幌までの指定席特急券。

2-1 チケットの一部 本文の1と2にあたる。

 後から考えると、帰途の函館から新函館北斗間を「はこだてライナー」を使用すれば、8の特急券が新幹線乗継割引の対象となって1000円とちょっと安くなったのだが、気づかなかった。
 函館の2泊は、ネットで予約した。二泊目は札幌まで帰ったほうが大分安くなるが、体調を考えて連泊することにした。その方が二日目の荷物が軽くなる。ところでこの二泊のホテルにチェックインの時に当初2000円も高い金額を請求された。フロントの間違いということで、わざとしたとは考えたくないが、気づかなかったらどうなっていたのだろう。チェックインでクレームをつけたりしていじめにあうのは嫌なので指摘だけして正当な料金を払い、おとなしくしていたが。
 5月17日早朝に函館駅前の「朝市商店街」で海鮮どんぶりの朝食。昨晩も似たようなものだった。中国の観光客が多いが生鮮食品は苦手らしくて、焼き魚を食べている。「はこだてライナー」で新函館北斗に移動。

2-2 はこだてライナー 函館駅 2017.5.17

2-3 新函館北斗駅外観 2017.5.17

 この駅は新幹線が札幌までできれば、乗降客が減り、とくに写真の玄関は閑散としそうである。「はやぶさ16号」に乗車。

2-4 新函館北斗駅 2017.5.17

 木古内を過ぎると、レールが3本ある「3線軌条」区間に入る。

2-5 3線軌条 青函トンネル北海道側入り口 2017.5.17

 青函トンネルは、貨物列車が旅客列車よりも多い。だからトンネルを新幹線専用とはできない。一方でこの場所だけ標準ゲージの貨物車両を走らせるのは事実上不可能。だから3本のレールを並べて、内側を貨物列車(と「四季島」やトワイライトエキスプレスのような在来線から乗り入れる車両)が走り、外側レールを新幹線が走る。送電は新幹線の2万5000ボルトに合わせたから、貨物列車はそれに対応できる機関車が牽く。上の写真は列車の影がちょうどレールと重なってしまったので見づらいが、トンネル北海道側の下り線である。
 本州最初の駅である「奥津軽いまべつ」で下車。この駅は津軽線の津軽二股駅と接続していて、長い連絡通路で結ばれている。事実上同一駅だが、別名を名乗っているのは、いろいろと「大人の事情」がありそう。一つは会社が違うこと。奥津軽今別駅はJR北海道、津軽二股駅はJR東北に所属している。また同じ駅にしてしまうと、津軽線(の一部)が民営化されてしまう可能性があるとも考えられる。

2-6 新幹線奥津軽いまべつ駅と津軽線津軽二股駅の連絡通路 2017.5.17

 駅は乗降客が極端に少ない。
(つづく)

北海道新幹線に乗ってきました その1 函館へ

2017年05月22日 | 旅行
北海道新幹線に乗ってきました その1 函館へ

 北海道新幹線が新函館北斗まで開業したのは、昨年(2016年)3月26日。4月か5月に乗りに行くつもりでいたのだが、突然の手術とそのあと半年の治療が必要となったために、1年以上も行くことができなかった。気候が良くなったことを機会に計画した。なお、昨年10月初旬にも計画したのだが私の失敗で中止したから今回は再チャレンジ。
 目的は3つ。第一は新幹線に乗車すること。第二は札幌市営路面電車の新規開業部分に乗車すること。第三は札幌の古い友人に会うこと。
 5月16日(火)福岡空港発1140のJAL3513で千歳へ。15回目の北海道である。あまり利用者が多くないのか、小さな機体であった。機種は737-800らしい。通路は中央だけで、左右に3座席(Jクラスは2+3)があり、165席と思う。

1-1 搭乗機 新千歳空港で 2017.5.16

 福岡は曇りで、飛行中も雲が多く、窓際席(27A:翼の後端あたりで、後ろ半分しか見えない。)景色は雲ばかり。約二時間の飛行中、おそらく能登半島北部でほんの数分と離着陸時だけ地上が見えた。
 新千歳空港で遅い昼食。南千歳に出て、特急スーパー北斗16号に乗車。北海道は雨で景色は霞んでいる。

1-2 雨模様 森付近 2017.5.16

 八雲を出る頃から、海岸を走る列車の山側の防風林が随分倒れている。上の写真では倒れた樹が大分整理されているが、まったく手の付いてないところもある。下の写真は、18日の帰り道で撮ったもので、樹が根元や途中で折れている。

1-3 昨年の台風の被害 八雲付近 2017.5.18

1-4 風倒木の処理 八雲付近 2017.5.18

 大沼公園あたりになって雨が止み、明るい空が見えて来る。結果的にも予報が当たって、翌日からずっと晴れたから実に運が良かった。

1-5 晴れ間 大沼公園付近 2017.5.16 

1-6 北斗16号 函館駅 2017.5.16

 函館駅近くのホテルRに宿泊。夕食は駅前の「朝市」商店街の海鮮。
(つづく)