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最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

北陸新幹線に乗ってきました 6

2024年06月17日 | 旅行

 発車に間に合い、息も治まって、車窓を見ると立山が少し見える。何度も富山に来たが、晴れ渡った立山・剱岳をみたことが無かった。今回も不満な景色である。富山では陽が差していたが、福井ではかなり雨が降っていた。敦賀で在来線にのりかえる。敦賀駅を出たところでは、これから建設される残りの北陸新幹線の準備と車両基地のための線路が見える。一瞬標準軌の新幹線のレールに狭軌のレールを足した3線軌が見えたような気がしたが、気のせいか。写真は撮れなかったし、衛星写真ではそんな新しい画像は見ることができないので、確認をできない。
 着席したのはサンダーバードの左窓側の座席であるが、敦賀を出てすぐに車窓から海が見える。そのことは前から知っていたが、やっと写真が撮れた。

31 北陸本線上り左車窓の海 2024.5.16

 敦賀から滋賀県の県境にある山地にのぼる傾斜を軽減するためのループ線である。
 向日町の客車区の新大阪よりに、転車台があるのを見つけた。これは写真が撮れた。

32 向日町の転車台 2024.5.16

 草が茂っていて、使われていないようだが状態はいい。新大阪で下車。今回の最後の目的地に向かう。
 北大阪急行の新大阪駅からいつもの御堂筋線に行くのではなく、反対の千里中央側に向かう。千里中央から先に箕面萱野までの二区間が開業した(2024.3.23)ので、ちょうど乗車の機会ができたのだ。いつも名古屋に行くからそのついでに乗ればいいようでもあるが、パック旅行では途中下車ができないから、今回のジパング倶楽部利用の機会はちょうどいい。

33 北大阪急行 箕面萱野終点

 新線部分は主に道路の下を通っていてトンネルもある。写真のように集電の第三軌条があるので、地下鉄の延長であることがよくわかる。
 今回旅行先では初めてICカードを使用。北大阪急行の乗車券に用いられている地紋を初めて見た。

34 北大阪急行のICチャージ領収書の一部

 ICカードの使用履歴は遠く離れたところの機械では駅名の表記が省略されたりすることがある。この場合北大阪急行線の乗降駅の記録を残すためには、新大阪駅で使用履歴を印字しておくのが確実なのだ。

35 新大阪(左:2024.5.16)とスペースワールド(右:2024.5.23)で印字した利用履歴。

36 二枚の履歴の対応部分を比較したもの

 緑の方は大阪地下鉄新大阪駅(同駅は地下鉄御堂筋線と北大阪急行の境界駅で、大阪地下鉄が駅を管理している)、茶色の方はJR九州スペースワールド駅で同じカードの履歴。上の見出しも全く違っている。ここでは消してあるが、カード番号は新大阪では全部書いてあり、JR九州では最後の4桁だけである。下の部分は発行駅などの記載で、スペースワールドの長い名前が居心地悪そう。
 この書類の主題である入場と出場の駅名がおもしろい。モノレール駅名はどちらもちゃんと書いてあるが、会社名「北モノモ」の理解は不能。一番異なるのは本文2・3行目の北大阪急行乗車部分で、新大阪の履歴ではちゃんと駅名が書いてあるが、JR九州では鉄道会社名しか書いてない。だから乗車した証明にしたいのなら地元で印字しないといけない。ちなみに長いこの駅名は、JR九州の履歴では「スペース」となっている。スペースが足りないのだ。今回新規乗車したところの中間駅名は「箕面船場阪大前」と長く、しかもその前に鉄道会社名を略した「北急」が入るがが、どう印字されるのだろう?
 新大阪駅に戻ってくると、計画よりもずいぶん早い。ここで、ジパング倶楽部の切符で来ていたことを思い出し、1時間早い便への乗り換えを試みた。切符は1623発の「さくら563号」指定席で、その前の1523発「さくら561号」まで20分ほどある。切符窓口は列ができていたが係員の数も多く、すぐに順番が回ってきた。しかし係員は「その号は指定席が満席。自由席に乗車するのはできるが、そのまま乗ってください」とのことで、改札に回る。ちょっとだけそのまま乗ることに抵抗があったので、係員のいる改札に行き、「このまま乗るように言われた」と言ったが、改札係員さんが首をひねり、一緒に出札窓口に行ってくれた。「予約切符の指定席から自由席への変更はできないが、変更後の列車の指定席が満席の場合には可能だ」と窓口氏に指導?があり、窓口氏も納得して自由席券に替えてくれた。私も納得。ところが指定席から自由席への変更による差額料金の払い戻しがあるという。金額は370円と、たいしたことはない。みなさん忙しい時期に仕事を増やして申し訳ない。

 乗車すると、「さくら」自由席は新大阪始発だから座れる、というよりもガラガラであった。最初からここを自由席で予約するのが正解だった。

37 さくら561号 自由席 新大阪 2024.5.16

 今回の「未乗車区間の乗車」という目的は、十分に達成できた。
JR北陸新幹線 富山・敦賀 125.1km (2024.3.17開業)
富山地方鉄道 富山港線 電鉄富山停留所・旧富山駅北停留所 0.1km (2020.3.21開業)
福井鉄道 福武線(駅支線) 福井駅前・旧福井駅前 0.1km (2016.3.27開業)
努力目標
福井鉄道 福武線 田原町駅構内 えちぜん鉄道連絡線 0km (2016.3.27開業)
えちぜん鉄道 勝山永平寺線 福井・福井口 高架化 (2018.6.24経路変更)

 この結果、私の未乗車線は私鉄1件(沖縄モノレール延長部分:4,1km 2019.10.1開業)だけとなった。2016.3.26に1か所から2か所に増えて以来、8年ぶりの少ない状態である。JRの未乗車率は0.65%から0%(125.1kmから0km)に、私鉄などの未乗車率は0.087%から0.05%(6.8kmから4.1km)になった。今のところ沖縄に行く計画はない。

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