OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

最後の蒸気機関車たち その33 1971年5月

2012年11月30日 | 最後の蒸気機関車
最後の蒸気機関車たち その33 1971年5月
The last steam locomotives in Japan. No. 33 (May 1971)

中在家信号所を過ぎて、列車は下り勾配に入る。

169N 関西本線中在家信号所・加太間 1971.5.29  D51-646 724列車
Kansai line, between Nakazaike† and Kabuto Stations, Mie Pref.

まず、加太駅とその近くで撮影。


170N 関西本線加太駅 1971.5.30 D51-841 724列車
Kansai line, Kabuto Station, Mie Pref.

D51-841は1972年10月廃車。


171N 関西本線加太駅付近 1971.5.30 D51-452 45列車
Kansai line, near Kabuto Station, Mie Pref.

D51-452は1972年5月廃車。続いて柘植駅に移動して撮影。


172N 関西本線柘植駅 1971.5.30 C58-51
172-173: Kansai line, Tsuge Station, Mie Pref.

C58-51は、1971年9月廃車。


173N 関西本線柘植駅 1971.5.30 C58-267 草津線726列車

草津線からの列車が柘植駅に入ってくる。C58-267は、1972年5月廃車。このころ、このあたりはほとんどの列車が蒸気機関車の牽引だったから、次々と撮影できた。この日はこれで撮影を終わって、京都に帰った。

登場蒸機 D51(写真169~171)C58(写真172・173)

2020.6.10 写真を入れ替えた。番号の後に「N」が付いているのが改善した写真。

Trivial database of a retired curator, OK.

最後の蒸気機関車たち その32 1971年5月

2012年11月26日 | 最後の蒸気機関車
最後の蒸気機関車たち その32 1971年5月
The last steam locomotives in Japan. No. 32 (May 1971)

このシリーズ前回(その31)の記事に訂正があるので記す。写真161から163は、C12-208の牽く貨物列車を撮影したものだが、撮影場所を「鹿児島駅でよさそう」と記した。「夢幻鉄道」様からコメントがあって、これは西鹿児島駅との指摘であった。後方の建物が鹿児島中央郵便局であるということだったので、拡大して見ると、ビル屋上に看板があり、「郵便番号○○○鹿児島(中?)…」とあるので、確かに郵便局である。


163N2 一部拡大・コントラスト増

鹿児島駅周辺には大きな郵便局が見当たらないので、ご指摘通り西鹿児島駅が正しい。現・鹿児島中央郵便局庁舎は1980年の竣工(前田組HP)なので、旧庁舎。また遠景の山は城山ということになる。間違った原因は、「線路がたくさんあるので、駅舎側では無い。」と決めつけたこと。光の方向をもっと見れば分かったはず。「夢幻鉄道」様、ありがとうございました。以上加筆。

1971年5月には関西本線の加太越えの撮影に出かける。草津線の電化が始まり、東海道本線との分岐部の高架ができていたが、まだ蒸気機関車の牽く普通列車があった。しかも、客車の数が多かった。次の写真はもちろん車窓から先頭を撮ったものだから、私は8両目か9両目に乗っていたことになる。客車の数はこんなに多かったのだ。


164N 草津線草津・手原間 1971.5.29 D51-646 724列車
Kusatsu line, between Kusatsu and Tehara Stations, Shiga Pref.


165N 草津線三雲駅 1971.5.29 D51-497
Kusatsu line, Mikumo Station, Shiga Pref.



166N 草津線貴生川駅 1971.5.29 D51-613 6785列車
Kusatsu line, Kibukawa Station, Shiga Pref.


167N 関西本線柘植駅 1971.5.29  D51-646(手前:724列車)D51-689(向こう:787列車)
Kansai line, Tsuge Station, Mie Pref.

関西本線はD51がたくさん走っていた。この写真のようにすれ違いも撮影できた。向こうから来る列車は後に補機を付けていた。加太越えは蒸気機関車にとって難関で、しばしば補機を付けた列車に出会った。


168N 関西本線中在家信号所 1971.5.29  D51-646 724列車
Kansai line, Nakazaike Signal Station†, Mie Pref.

急勾配のため設けられたスイッチバック式の信号所であるが、現在は使われていない。
今回出てきたD51の廃車状況は次の通り。D51-646:1972年4月、 D51-497:1973年8月、 D51-613 :1972年11月、D51-689:1972年2月にそれぞれ廃車。
登場蒸機 D51(写真164~168)

2020.6.10 写真を入れ替えた。番号の後に「N」が付いているのが改善した写真。

Trivial database of a retired curator, OK.

西伊豆に行ってきました その6

2012年11月22日 | 旅行
西伊豆に行ってきました その6
A short trip to west coast of Izu, Part 6

先月(10月末)名古屋に行ったついでに、西伊豆を回ってきた。その続き。
ロープウェイで下山し、伊豆急行の特急「踊り子108号」で熱海へ。伊豆急行が海岸線のすぐそばを走る部分は多くない。そこでは目の前に大島が見える。


28 踊り子号
Express “Odoriko”


29 伊豆大島
Izu-Oshima Island

熱海でこだまに乗り換えて名古屋へ。富士山の見える富士川鉄橋付近では少し雲のかかった富士山が美しかった。


30 新幹線から見た富士山(富士川橋梁付近)
Mt. Fuji seen from the Shinkansen

では、この旅行に使った「こだま&伊豆フリーきっぷ」(名古屋から)21,410円というのは安かったのだろうか?
JR乗車券 名古屋―三島―沼津 251.2km  4,310円
こだま自由席特急券 名古屋―三島 3,350円
東海バス 沼津駅前―魚市場 190円
東海バス 戸田―土肥温泉 840円
東海バス 土肥温泉―松崎 1,150円
東海バス 松崎―雲見浜 510円
東海バス 雲見浜―下田駅前 1,520円
伊豆急行 伊豆急下田―伊東 45.7km 1,570円
踊り子号自由席特急券 900円
JR乗車券 伊東―名古屋 382.9km 6,300円
こだま自由席特急券 熱海―名古屋 3,350円
    合計 23,390円
10%の値引きで、少しの得にしかなっていないことが分かった。バスに乗る時などの安心感は良い。なお、沼津―戸田間の高速船と下田ロープウェイはフリー乗車区間に含まれていない。


31 旅行のルート 青:行程 赤丸:乗り換え 黄緑:今回初訪問の町
Route of the trip: blue line; route, red dot; change traffic, yellow green; towns of first visit

ここからは、今回の旅行(小倉―名古屋―伊豆往復)のデータ。退屈でしょうが、「こだわりデータファイル」の看板があるのでご容赦を。
1 鉄道乗車 JR 2012.9km 私鉄 64.4km 他にロープウェイ
2 10月26日に記録のあるJR(国鉄を含む)延べ乗車距離が35万kmに達した。ただしこれ以外に記録の不完全な期間があるし、通勤乗車は含んでいない。これらを含めると推定65万km以上にもなる。
3 県境通過 20回 2012年通算79回
4 狩野川の港大橋を渡って、一級河川(109河川)制覇。狩野川の最も河口に近い橋なので、狩野川のポイントは1。全一級河川の平均ポイントは3.54。最も成績の悪い(河口近くの橋を渡っていない)河川は、静岡県の菊川で、ポイントは14。
5 未訪問の2万五千分の一地形図7枚に足を踏み入れた。とくに、「石廊崎」・「神子元島」の2枚は20万分の一地勢図「御前崎」図幅で初めて。これで主要4島にかかわる20万分の一地勢図をすべて訪問したことになる。主要4島にかかわる図幅数4,024枚中2,705枚訪問(67,22%)。
6 伊豆半島西にあった、未接近海岸線(10km・20km)をクリア。伊豆半島で最も接近していない海岸線は、沼津市西浦古宇で沼津港から約7.6km。静岡県ではあと御前崎に未接近海岸線(10km)が残っている。4島のこり44か所。
7 伊豆半島西南にあった、未訪問市町村 西伊豆町・松崎町・南伊豆町 を訪問。静岡県内の未訪問市町村は御前崎市だけとなった。全国の未訪問町が111から108に減少した。主要4島の町の訪問率84.7% 島を含めると81.6%(今回80%超え)。なお、主要4島の区・市町村の訪問率は88.96%、島を含めた総数では85.9%。

「西伊豆に行ってきました」おわり。

西伊豆に行ってきました その5

2012年11月18日 | 旅行
西伊豆に行ってきました その5
A short trip to west coast of Izu, Part 5

先月(10月末)名古屋に行ったついでに、西伊豆を回ってきた。その続き。
雲見浜で途中下車して富士山の景色を楽しんだ。富士山までここから70kmぐらい。ずいぶん離れている。朝見た南アルプスはもっと離れていて、北岳まで115km。たぶん右端に八ケ岳が見えていて、135kmぐらい見えたことになる。これまでに遠くに山を確認したレコードは、西穂高岳独標付近から見た富士山で、142km。新幹線長良川橋梁付近から槍ケ岳を見たのも142km。
ところで、バス停の前に先ほどから気になる看板がある。「雲見くじら館」と書いてあって、鯨の絵があり、全長12m、体重20トンのセミクジラと記してある。裏側には「骨格」の文字もあったから、ここに骨格が展示してあるらしい。ちょっと狭すぎるようでもあるが…..。建物の周りを回ったが、ひと気が無く、入口も錠前で閉じられている。専門分野なので見ておきたかったが。帰宅後ネットで調べるとたしかにセミクジラのつり下げ型の骨格標本があるそうだ。


23 雲見くじら館
Kumomi Whale Museum

時刻通りに来た下田行のバスに乗る。雲見から先のバス路線は海岸から少し離れて海はほとんど見えない。見えても島一つない大海原だから写真を撮る動機が無い。居眠りを繰り返し、下田に到着。もう昼前である。下田は二度目で、前回乗れなかった下田ロープウェイに乗車。


24 下田ロープウェイ乗車場
Shimoda Ropeway

「日本の鉄道には全部乗った。」と自称しているが、鉄道と「非鉄道」の境界はファジーだ。間違いなく「鉄道」と言えるもの以外では、「新交通」とも称されるタイヤのもので、札幌地下鉄などがある。モノレールもタイヤで走る。その次はケーブルカーで、さらにロープウェイ、リフトともなると「鉄道」の香りが薄くなる。私の限界はモノレールで、中でも広島のスカイレールが微妙。スカイレールは懸垂型で、上の鉄製の桁からつり下がっている。桁の中では綱索が動いていて、それをつかむと客室が動く。自走能力も少しあるようだが。モノレールとケーブルカー、それにロープウェイの中間である。どこかで区切らねばならないので、スカイレールまでを「鉄道」としている。「乗り鉄」それぞれが違うところに境界線を引いているのはしかたがない。


25 スカイレール 2010年12月3日撮影
Sky Rail Cabin at Seno, Hiroshima Pref.

JTB時刻表に掲載されているロープウェイは全国に81あり(索引地図には他に1路線が書き込んである)、総延長は115kmぐらい。乗ったことのあるのは下田を入れて14路線、数で17%距離で16%ぐらい。
動き出して数分で上の駅である「寝姿山」に到着。駅にある展望台か景色を見た。東に島が並んでなかなか良い。左から大島・利島・鵜利根島・新島と式根島・神津島 がシルエットで見える。三宅島と御蔵島は案内看板がラフな図でよくわからないが、見えているようだ。


26 伊豆諸島遠望
Izu Islands seen from Nesugata-yama


27 これから乗る伊豆急行戦
Izukyu Line in Shimoda district

下田駅で駅弁を買って車内で食べることにした。「こだま&伊豆フリーきっぷ」は、伊豆急行・伊東線の特急自由席に乗れるので、それを選択。
(つづく)



西伊豆に行ってきました その4

2012年11月14日 | 旅行
西伊豆に行ってきました その4
A short trip to west coast of Izu, Part 4

先月(10月末)名古屋に行ったついでに、西伊豆を回ってきた。その続き。
松崎の砂浜を朝の散歩。残念ながら貝殻も漂着物も無い。
天候は最高によく、南アルプスの雪のある稜線が見える。


18 松崎の浜から見た南アルプス
Skyline of the Akaishi Range

しかし、浜は西に開いていて、北に山が迫っており、富士山は見えない。松崎の町も深い谷の底にあって、高いビルのホテルでも富士山は見えない。


19 松崎の砂浜
Beach of Matsuzaki

浜の南端近くに6・7人の男性が集まって何かしている。見るとアウトリガーのついた木製の舟が設置されている。美しく磨き上げられている。聞くと、流木を使ってここで製作されたものだそうで、ポリネシアから人に来てもらって作ったという。底の部分は丸木から彫り出したもので、その上に舷側板を足してある。つまり、丸木舟から一歩だけ進化した形。


20 ポリネシアンカヌー
Built Polynesian Kanoe

一人の方に何をしておられるのか聞くと、「道楽!」と一言。明日は進水式だという。散歩もこのあたりで切り上げてホテルに戻る。
結局貝殻も拾えなかったし富士山も見えなかった。浜歩きから戻って朝食。今日はバスで下田に向かう。バスの本数が少なく、10時すぎ発の計画であったが、調べると9時半に途中までの便があることがわかった。バスの案内所で、「途中に景色の良いところはあるか?」と聞くと「雲見浜が一番よい。」とのこと。降りて景色を見て38分後に来る下田行に乗ればいい。
雲見方面に行くバスに乗車すると、松崎を出てすぐに山腹の急坂を登る。そこで初めて富士山が遠望できた。今日は快晴。


21 快晴の富士山(バス車内から)
Mt. Fuji seen from bus

雲見浜で下車。この浜は西伊豆の浜の中では珍しく北に開いた湾の奥にあって、そのために富士山が正面に来る。


22 快晴の富士山(雲見浜から)
Mt. Fuji from Kumomi-hama beach

少し雲がかかってきた。予定のバスに乗っていたら、雲一つない富士山は見えなかった。先行してよかった。砂浜を見るが、ここでも漂着物は無い。
あきらめてバス停に戻る。
(つづく)