OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

名古屋に行ってきました(その1)

2012年01月30日 | 旅行
名古屋に行ってきました(その1)

3日間の日程で名古屋に行ってきた。目的はたくさんある。
1 四日市の鉄道可動橋の見学
2 高校の同窓会新年会
3 化石アマチュアの会で講演
4 岐阜県の象化石産地の訪問
幸いにして天候にめぐまれ、皆さんのご協力のもとで楽しく過ごすことができた。お礼申し上げる次第。
今回から数回を使って報告をしてゆく。

土曜日の朝出発して、新幹線で名古屋へ。雪で少し遅れたが、予定通り関西本線に乗り換えてまず桑名で下車した。短時間だが、日本でここしかないという「3軌間を貫く踏切」を訪問した。この踏切は桑名駅のすぐ南にあって、一度行って見たいと思っていた。桑名駅は、近鉄とJRが一緒になった駅だが、JR側の東口に出た。改札は2階部分にあって、南に向かって陸橋が伸びている。これをたどると、三岐鉄道の北勢線の始点である西桑名駅の所に出る。


1 西桑名駅 陸橋から撮影。

さらに南に行くと、三交桑名駅前ビルを回り込んだ形で、北勢線の横に出る。そして南に行くと目的の踏切があった。


2 踏切。西側から見た所。

車の通れない踏切で、東から三岐鉄道北勢線(軌間762mm)・JR関西本線(軌間1067mm)・近畿日本鉄道名古屋線(軌間1435mm)の踏切が一続きになっている。三岐鉄道とJRの間にフェンスがあって、見通しが悪いのが残念。近鉄部分には名前があって「近鉄名古屋線益生第4号踏切」と記してある。JRには「構内踏切」としか書いてない。渡ってみると、この3つの幅はずいぶん違っている。近鉄部分にだけ遮断機がある。


3 三岐鉄道北勢線(軌間762mm)


4 JR関西本線(軌間1067mm)


5 近鉄名古屋線(軌間1435mm)

似た条件で撮影した。実際に行ったほうが、幅の違いを実感できることは言うまでもない。
そうこうしている間にも、警報器が鳴って電車が通りすぎていった。10分ぐらいで満足して、次の目的地、四日市駅に向かった。


6 JR車内から見た踏切。

車内から、先ほどの踏切を見たが、幅の違いはわかりにくい。

(つづく)

鰭脚類フィギュア 第24回 特殊

2012年01月25日 | 鰭脚類フィギュア
鰭脚類フィギュア 第24回 特殊

フィギュアコレクションには入れないが鰭脚類をモチーフにしたものを含めて紹介する。フィギュアに別の機能があるものは含めないと言う意味である。主流では無いが、キャプションはむしろ長くなってしまいそう


セイウチ容器(対象外)

長さ4.5センチ。実は小さな容器で、太ったおなかで上下に分かれる。ベージュのプラスチック製。内部の底に彫り込みがあって「ZOO」「TIICKET」「ADMIS#1」と書いてある。そうすると、これは動物園の入場券を兼ねているのだろうか?裏面に緑色のスタンプが押してあって「POT BELLYS」「Jiggles」「c 2001」それに容器のような絵が描いてある。Jiggles はゆらゆら揺するというような意味。Bellys はおなかBelly の複数形ならbellies で判らない。他に右脇腹に4つの型押しがあり、「R」「C」は読める。3番目はいわゆるニコちゃんマーク、最後のは判らない。ネットで調べると、これはHummel社の製品らしい。Harmony Balls というジャンルのZoo Animals シリーズにあって、写真が一致する。じゃあ「入場券」は何なんだろう?この会社はオレゴン州Sutherlinにあるらしいので、2002年にシアトルに行った時に入手したと思う。


光付き アザラシ?(対象外)

長さ7センチ。キーホルダーで、少し軟らかいプラスチック製。後肢は垂直で変。刻印などはない。眼だけが黒塗り。腹部下面後方に約1センチ離れて2個の電極がある。これに同時に触ると起動して内部の赤と黄色のLED?が点滅する。音も出ていたような気がするが確かではない。電極を囲んでやや前方に直径2.2センチの電池替え用のフタがあるが、シリコン接着剤で留められているので開けない。


セイウチ スタンプ(対象外)

高さ5センチ。台に乗ったセイウチで、プラスチック製。台の下部灰色の部分をはずすと内部にスタンプがあって、写実的なセイウチのイラストがスタンプできる。灰色のフタの内側にルーターか何かで乱暴に「35」と削り込みがしてある。それ以外には書き込みがないので由来が判らない。


アザラシ ステイプラー(対象外)

長さ12センチ。ご覧の通りステイプラー(ホッチキス)の上にアザラシが寝そべっている。アザラシの種類はよく判らない。使ったことがないのに意見を言えば使いにくそう。内部を含めて製作場所などの書き込みは無い。これに限ってプラスチック製の梱包が残してある。それには価格シール(1050円)があるのみ。底に厚紙が敷かれていて「NATURAL+POISSON」「by ACT WORK’S」と092で始まる電話番号が書かれている。ネットで調べるとファッション・小物関係の商社で、このホッチキスは現在扱っていないようだ。「NATURAL + POISSON」については、Poisson はフランス語で魚。「自然と魚」って並列するものじゃないだろう。小倉の本屋さんの地下にある文房具屋さんで購入したときには、もう一種類鰭脚類ホッチキスがあったが、購入を控えた。
今回これを記すにあたって機械を開いてみたら、内部に収納されている針がなんとなくおかしい。通常家庭で使う10号(内径8.4mm)ではなく11号(内径10.4mm?)を使っているのだ。この針を使う機械は国内では余り販売されていない(MaxのVaimo11 FLAT)。なぜ通常のではないのだろうか?もう一つ不思議なことに、機械の針が当たって曲げる部分にしかけがあって、ここを回転させると、普通内側に曲げる針を外に曲げる事ができるようになっている。この機能はヨーロッパで時折みかけるそうで、日本ではAnything(英日の合弁)のホッチキスにあるという。しかし、こちらの会社のものはNo.3 の針が対応するというから、別の機械。針を外に曲げると便利なことって何だろう?


アザラシ親子 方位磁石付き(対象外)

長さ6.5センチ。青い半球の上に球形の浮き形方位磁石が付き、その前にアザラシの親子?がいる。ゴマフアザラシなら親は白くないのだが….。刻印などは無い。梱包ケースにバーコード(国は日本)の他「Made in Taiwan」とある。裏面に両面粘着シールがある。裏の平面に7個の小さい穴が開いているので内部に何か仕掛けがあるのかと思ったが、スイッチも何も無く単なる穴らしい。

今回紹介したのは5種5点。ただし「準会員」なので通算128種154点はそのまま。関係国の方だけ加えるのはどうかとも思うが、20番目のイギリスと21番目の台湾を加えよう。

長らく連載した「鰭脚類フィギュア」が、あと2回で終わりそう。次には蒸気機関車の写真のシリーズを準備し始めている。撮りためた写真がたくさんあるのでデジタル化している。書いてみないと分からないが、5枚ぐらいずつ写真を載せて、全部で100回弱になりそう。4日に一度アップしても1年分近くある。

鰭脚類フィギュア 第23回 磁石貼り付け

2012年01月22日 | 鰭脚類フィギュア
鰭脚類フィギュア 第23回 磁石貼り付け

初回に書いたように、コレクションの主体はフィギュアで、磁石付きのレリーフは好ましくない。しかし、目に付いたら入手してきたので紹介する。


沼田 アシカ マグネット

長さ6センチ。第20回で紹介したヌマタセイウチの姉妹品?である。材料はたぶん硬石膏。頭の造型が変だが後ろを向いた形で、上に出っ張っているのが鼻先、まえにあるこぶが頭部である。


沼田 セイウチ マグネット

長さ7センチ。上と同じく沼田町化石館の製品である。同館の商品は他にもあるが、鰭脚類は3種類だけ。裏面など書き込みなどは無い。


寄せ木マグネット アシカ(左)と寄せ木レリーフアシカ(右)

左のものは長さ6センチ。硬い木材を集成したもので、裏に磁石がついている。右のものは長さ5.5センチで、同じ技法であるが磁石は無く、そのかわり左右の前肢の間の腹部に前後方向の切れ込みが作ってある。そこに薄い木を挟んであったのだが外した。裏面(動物の右側面)は平面。


寄せ木レリーフセイウチ

長さ5センチ。上と同じ技法だが、胴体は寄せ木ではない。裏面は平面で磁石はない。以上3点は、後肢の造型がほとんどない。


セイウチ マグネット

長さ5センチ。プラスチックの型取り製品。頂きもの。


タグア付きアシカ マグネット

小倉で行われたインポートフェアで入手。台の上下径5センチ。プラスチック製のアシカが木の実を磨いた台の上に乗っている。木の実の表面は厚く透明な塗料が塗ってあってツヤが強く、一部に非常に細かい同心円状の縞がある。裏面は木の実の皮が付いたままで、その一部を削って丸いフェライト磁石がつけてある。
「Ecuador」の文字が印刷してあって、エクアドル製。なお、胸の側面の黄色のところは型取りしたときの失敗の凹みで、色が乗っていない。
この木の実は「タグア」または「ゾウゲヤシ」というもので、非常に硬い実を、象牙の代用品として用いる。Phytelephas macrocarpaなど数種が中南米に分布する。エクアドルで彫刻などの目的で栽培されるのは、その一種Phytelephas aequatorialis である。材料になるのは胚乳の部分で、成熟して落ちた実の果肉が除かれてから日時が経って次第に縮んで硬くなったものを使う。ゾウゲヤシは、ワシントン条約関連の「象牙の見分け方」ガイドにも掲載されているぐらい有名な材料である。ゾウゲヤシが保護対象生物なのではなく、対象になるのは象牙で、それを区別するためのテキストが配付されている。これによると象牙でもインドゾウとアフリカゾウ、そしてマンモス(対象ではない。既に絶滅しているので絶滅危惧種ではない!)が区別できるという。

今回紹介したのは7種7点。通算128種154点。関係国は19番目のエクアドルが加わった。
あと3回をつかって、鰭脚類フィギュアコレクションに入り損ねたもの(別統計)と、書き忘れたもの(これは点数に含める)を紹介する。

鰭脚類フィギュア 第22回 台付き

2012年01月17日 | 鰭脚類フィギュア
鰭脚類フィギュア 第22回 台付き

今回は台の付いているフィギュアを紹介する。別にすることもなかったのだが、一回ごとの点数をそろえるため。


灰色台付きアシカ

長さ4センチ。石膏かなにかでできている。全身灰色で、凹凸の出っ張ったところは白くなっている。尾部の下に○にCのマークが刻印してある。写真にも見えるように大きめのシールがあって、バーコードと「$6.99」などの印刷がしてある。バーコードの国はドイツ。


NZ アシカ

長さ3.5センチ。金属製。左右の面と前方腹側の三つの型でできている鋳物。鉄ではなく軽いので亜鉛などの金属と思われる。全体に黒く着色されていたようだが大部分が剥げている。書き込みなどはない。ニュージーランドのダニーディンの中心街にロータリー風の交差点があって中央に八角形の公園がある。八角形なので「オクタゴン」と呼ばれるが、そのすぐ近くにある古物商にあったもの。制作地のヒントは無いが、古ければイギリス製とも考えられる。


石付き アザラシ

石の左右径6センチ。書き込みなどは無い。このコレクションの対象としては不満。丸い石の上に座るアザラシ?で、眼の上の隆起が変だが、そんなことより全体がデフォルメされている。1972年に京都北山のレストランで入手。大した物ではないのに高かったという記憶があるが、いくらだったかは覚えていない。


台付き親子 オットセイ

台の最大径6センチ。刻印や書き込みは無い。親子のオットセイ?が上を向いている。たぶんプラスチックの成型。台の緑色の部分は、岩についた海藻か?白いのは何だろう?2匹いるが、1種1点としておく。


NZ台付き アザラシ

台の長さ6センチ。プラスチック製。下面にはフェルトが貼ってあり、その上に金色のシールが貼ってあって「Southern Scenes」「Designed & Hand-Crafted」「in New Zealand」と印刷してある。また後の面に削り込みで「○で囲んだc」「S.S.」「’97」の文字が見える。

今回紹介したのは5種5点。通算121種147点。関係国は18国。

鰭脚類フィギュア 第21回 毛皮など

2012年01月13日 | 鰭脚類フィギュア
鰭脚類フィギュア 第21回 毛皮など

最初に書いたように、毛皮製のものは保存に難があるので歓迎しないが、点数には含めておく。


白毛皮 アザラシストラップ

長さ5.5センチ。白いウサギ?の毛皮が貼ってある。腹面は平面。後肢の造型は無い。目と鼻に黒いプラスチック?の半球が付けてある。首の後に針金でリングが付けてあってストラップになっている。たぶん札幌駅前の土産物店で入手。


白毛皮 アザラシ

長さ8センチ。上のものよりもずいぶんていねいに作られた毛皮製アザラシ。入手場所は不明。


茶色毛皮アシカ

長さ5センチ。茶色の毛皮製。何の毛皮だろうか?余り見たことの無い毛で、灰色がかった茶色。毛は前のよりずっと長く硬い。長すぎで、眼の黒い玉などはほとんど見えない。前肢も後肢も皮で造型してある。「1,000」という値札がついている。


灰色 アザラシ

長さ8.5センチ。これは毛皮ではなく静電気植毛と思われる。少し茶色がかった灰色で、鰭脚部分にはうすく黒い線が書き込んである。眼は黒。ヒゲは一束にしたナイロンか何かの太い繊維。腹部下面に丸いシールが貼ってあり、「WAGNER」「HANDWORK」「GERMANY」とW/Fを重ねたマークが印刷してある。Wagner Handwork という動物フィギュアの会社がネットでも出てくるのでそこの製品だろう。

今回紹介したのは4種4点。通算116種142点。関係国は18国。