OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

10月の若松海岸(その1)

2011年10月30日 | 今日このごろ
10月の若松海岸(その1)

ちょっと前の話であるが、10月11日(火)永年使って愛着のある革ジャンを修理に出した。若松区に専門店があるので持ち込んで相談すると、いろいろと問題があるが引き受けてくれた。1990年の暮から毎年寒い時期にはほとんど毎日着ているので、傷むのはしょうがない。


1 着始めた頃の革ジャン(1991年1月)

写真は香港・シャングリラホテルで最初のシーズンに撮影。現在は革ジャンも傷ついているが着ている私の劣化も目立つ。香港で、襟元の保温のために白い絹のスカーフを購入。昔の飛行士のようにかっこよく着こなすつもりだったが、家で着て見ると、どうみても農作業の手ぬぐいのようにしか見えないので、ずっとお蔵入り。その内に黄ばんできたので一度も着て外出しないまま捨ててしまった。その後、スコットランド風のチェックのマフラーを手に入れて着用している。

若松区に来たついでに、トモロビーチの海岸を見ることにして、車から降ろしてもらう。


2 砂浜に出る小道

小道をたどって砂浜に出る。今日の目的は、ちょっと昔重要な化石の出たところの確認。ここしばらく砂に埋もれて確認できないままであるので時々来ることにしている。明日(12日)が満月なので潮がよく引いているはず…..と思って岩場に来ると、どうしたことかまだ波が打ち寄せて向こうに回れない。


3 崖を回れば….と思ったが

干潮時まであと一時間ぐらいあるので、手前の小石の中からメノウ探しをして時間をつぶすことにした。


4 メノウの小石

メノウはちょいちょいあり、質も悪くないが小さくて面白くない。漂着物も見たが目ぼしいものは無い。30分ほどでもう一度岩場に回って見ることに...。
(つづく)
10月の記事はこれでおしまい。4日に一度のアップは計画通りだが夜半過ぎとなって日付は一日遅れとなることがあった。

10月の馬島(その4)

2011年10月26日 | 今日このごろ
10月の馬島(その4)

脊椎骨化石を採集した場所から北に回って帰るつもりだったが、潮の引きがあまり良くないので通過困難な場所があり、もどることにする。採集した骨化石がかなり重い。帰途、小さなサメの歯を採集。


16 採集したサメの歯

海岸にウラギンシジミが吸水に?来ている。


17 ウラギンシジミ

この岩は不思議な形をしている。砂岩中のアナジャコなどの生痕化石が風化に耐えて残っているようだ。


18 奇岩

この日の目標の骨化石3個は一応クリア。サメの歯を入れると4点発見3点採集。漂着物は「シラカバ浮き」を採集。今回現生貝類の採集はハナイタヤだけ。


19 ハナイタヤ

投稿が一日遅れてしまった。次回も海岸の採集に関して、といっても何も採れなかったが。


10月の馬島(その3)

2011年10月21日 | 今日このごろ
10月の馬島(その3)

西の岩棚はカメ類の化石がいくつか見つかっている所で、今日のメインの目的地。岩棚を歩き回るが化石は無い。やっと付け根のところで鯨類の脊椎骨を見つけ、座り込んで採集することにする。


11 脊椎骨化石発見!


12 まず回りに溝を掘る。


13 溝を深くすると同時に化石側を掘り込んで無駄な部分をトリミングしてゆく。


14 掘り上げ完了。


15 裏に骨が無いということは成功したということ。

余分な所を取って軽くする。30分ぐらいで採集終了。
ずいぶん重いがこれも採集できた心地よい重さ!家での作業には大分時間がかかりそうである。
時間があるが船着き場にゆっくりともどろう。

10月の馬島(その2)

2011年10月18日 | 今日このごろ
10月の馬島(その2)

馬島南岸を時計回りに歩く。このあたり、岩礁の間に二枚貝が多い。少し擦れているのがほとんどなので、採集はしたことがない。一度何種類ぐらいあるのか調べようかな。


6 二枚貝の堆積

小石の中に鯨類の脊椎骨の化石。横幅8センチ弱。脊髄孔が大きいので比較的前の方の脊椎であるが詳細は判らない。


7 鯨類脊椎骨(胸椎?)化石

西端の小島とつながる部分に到着。ここの小石には脊椎動物化石がよく含まれるので注意して見るが今日は不作。小島を回る途中で肋骨を見つける。


8 たぶん鯨類の肋骨化石

この肋骨化石はあまり良くないので採集はやめ。アラレタマキビが多い。


9 アラレタマキビ


10 西端は藍島に一番近いところ。

海岸を化石さがししながら歩く。
(つづく)

10月の馬島(その1)

2011年10月13日 | 今日このごろ
10月の馬島(その1)

7日(金)気持ちの良い温度になったので、馬島に行った。大潮の数日前というので潮も良い。
渡船場に着くと少し様子が違う。今日はおなじみの「こくら丸」が検査ドック入りで、代行の「しいがる」が就航している。「しいがる」は大分小さな船なので、乗船してやっと着席できたぐらいの混雑。平日なので空いているだろうと渡船場についたのが遅かったのもある。


1 「しいがる」馬島船着き場で撮影

馬島で下船。今日は西海岸に向かう。目標は骨化石最低3個と漂着物少し。ここしばらく漂着物とメノウに気を取られて化石が採れていない。猫の多い人家の間を抜ける。


2 人家の猫

船着き場から少し離れた砂浜に抜ける道をたどって海岸に出ると、砂浜に漂着物が多い。


3 馬島南岸の漂着物


4 「シラカバ浮き」

「シラカバ浮き」というものがあるとは聞いていたが初めて見た。当然このあたりの山にはシラカバは無いから、北の方からの物だろう。南から来る漂着物が多い中にも北からのものがあることがわかる。すぐそばにはヤシの実がある。


5 漂着したヤシの実

このあたり、岩礁の間に二枚貝が多い。少し擦れているのがほとんどなので、採集はしたことがない。一度何種類ぐらいあるのか調べようかな。

馬島の記事は4回に分けて投稿予定。なお今回から写真に番号を付けることにした。この記事のように複数回の投稿は写真を続き番号にする。撮影日は特記しないかぎり記事に記述した日。