OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

「AB志井」記録 その14

2018年09月28日 | 化石
「AB志井」記録 その14

 この記録は、連続講座「AB志井」に出てきた標本を順に並べたものである。なお、未公表の標本については、画像のサイズないし解像度を下げたものにした。あしからず。

第六回「私を魅了した化石」 2018年6月12日(前回の続き)

標本6-6 丹生川のpterinid(珪化したもの)
産地 岐阜県高山市丹生川
時代 ペルム紀
文献 なし

6-6 丹生川のpterinid
6-6 Silicified terinid from Nyukawa, Gifu Prefecture. Permian.

標本6-7 丹生川の珪化したフズリナ産状
産地 岐阜県高山市丹生川
時代 ペルム紀
文献 岡崎・石黒(1967)

6-7 丹生川の珪化したフズリナ
6-7 Occurrence of silicified fusulinids at Nyukawa, Gifu Prefecture. Permian.


標本6-8 ポーランドの珪化したアンモナイトMacrocephalites
産地 ポーランド Zawiercie
時代 ジュラ紀中期
文献 なし

6-8 ポーランドの珪化したアンモナイト
6-8 Silicified ammonoid, Macrocephalites from Poland. Jurassic. For comparison.


標本6-9・6−10 豊浦層群のウミユリ Pentacrinites dichotomus
産地 下関市豊田
時代 ジュラ紀
文献 Hunter, Oji and Okazaki (2011)



6-9・6−10 豊浦層群のウミユリ
6-9 / -10 Crinoids from Toyoura. Jurassic

福地温泉に行ってきました その3

2018年09月25日 | 今日このごろ
福地温泉に行ってきました その3

 17日には福地近くの某所で化石産出地の確認に出かけた。今後のことがあって、詳しくは記さない。急傾斜の谷川の上部にいくための大回りの林道を進み、車を止めて、そこから渓流に沿って数百メートル沢登り(といっても岸の草地を通るのだが)をして、上流の崖崩れを目指した。かなり近くまでたどり着いて、他の方に場所の確認をしていただいた。

11 ヤマキチョウかスジボソヤマキか 2018.9.16 奥飛騨の某所

 昼直前にそこを出て、帰途につく。計画では松本まで送っていただいて、17時前の特急「しなの」に乗って名古屋に向かい、「のぞみ」に乗り換えて10時過ぎに小倉に到着、としていた。名古屋まで送っていただいた方がいいのだが、連休の最終日ということで、高速道路の渋滞などのリスクを回避するため。 
 中の湯経由で松本に早く着いたのでゆっくり食事をして松本駅へ。窓口で「早い特急の席は取れるか?」と聞いたのが、1455頃。係りの男性が、この後の名古屋までの指定席は満席」といいつつ、いろいろと調べてくれた。「1500のしなの82号(臨時)なら、松本始発なので座れそうです。」と言う。なるほど。しかし、すでに1500ちょうど頃だが…。続けて「その列車は5分ほど遅れているので乗れます。」なるほどなるほど。急いで切符を変更していただいてホームへ。すぐに臨時「しなの」が入線し、乗車。かなり空いている。ただ、クーラーが効いていないのは、直前まで車庫にいたせいか。昔と違って名古屋までは2時間14分と早い。
 名古屋の新幹線乗り換え窓口でふたたび「早い特急の席は取れるか?」と聞く。窓口嬢は、「全部満席です」といいつつ、キーを素晴らしい速度で叩き続ける。すぐに「新大阪乗り換えなら取れます。その場合お持ちの切符より40分ほど早く着きます。」とのこと。なるほど、ありがたい。「新大阪で次の「さくら」か何かに乗り換えるのですね?」と確認すると、「違います。別の席になります。」なるほど。「新大阪で別車両に移るのですね?」と確認すると「違います。同じ車両の別の席です。近い方がいいですから。」なるほど。

12 変更後の切符 「のぞみ」車内で 2018.9.17

 名古屋で時間ができたから、外に出て夕食を買い込んだ。が、帰着は早くなり、切符の追加料金もかからず、いや「臨時しなの」が自由席になったから差額の260円が返ってきたほどだったが、名古屋旅行の習慣で手羽先だのきしめんだのも買い込んで結構な出費。無事に帰宅。とうとう折りたたみ傘は開かなかった。

 持ってきた栃の実をポリ袋に入れて机の上に置いていたら、カビが出てしまったから廃棄。保管するにはすぐにレプを作るしかないかな。

13 カビてしまった栃の実 2018.9.25
(「福地温泉に行ってきました」おわり)

福地温泉に行ってきました その2

2018年09月22日 | 旅行
福地温泉に行ってきました その2

 16日午後、まっすぐ宿に行ったのでは早すぎるので少し観光。旗鉾にある「銚子の滝」を見にいく。国道から入って900メートルほどで駐車場に着き、滝まで100メートルほど歩く。

6 銚子の滝遠望 2018.9.16

7 銚子の滝 2018.9.16

 水が澄んでいて、なかなか良い滝である。高山・平湯間の国道158号線は大学院生の頃何度となく通ったが、この滝は初めて。

8 栃の実 銚子の滝付近 2018.9.16

 滝への道に、サワグルミと栃の実がたくさん落ちている。どちらも食べられるが、栃は水にさらすなど手間がかかる。写真の栃の実は、拾った時には黒光りして美しかったが、家に帰った翌朝には色も薄くなり、表面にシワができて見る影もなくなった。しばらく水につけてみたが、戻らなかった。きれいなまま保存する手段があるのだろうか?こんど拾ったらすぐに写真を撮ろう。
 旅館に到着。卒論でお世話になったところであるが、当時からすでに二代替わって高級旅館になり、化石採集に泊まるには敷居が高い。

9 各室に小さな露天風呂が 2018.9.17


10 夕食 2018.9.16

 友人と賑やかにお話しして就寝。さすがに標高950メートルだからクーラーもいらない。

福地温泉に行ってきました その1

2018年09月19日 | 旅行
福地温泉に行ってきました その1

 連休に奥飛騨の福地温泉に行ってきた。目的は3つ。最大の目的は旧交をあたためること。他は二か所の化石産地を訪れること。問題は秋の行楽シーズンの連休だから、宿と列車の座席が取れるか、ということ。1か月以上前にH旅館を予約。列車も無事取れた。ほんとうはせっかく遠くまで行くのだから、他のところにも一人で行きたかったのだが、そうなると宿などの予約が難しそうなので、最終日夜遅く帰宅する強行の日程で出かけた。数日前になると、今度は天候が良くなくて、主に行動する16日と17日の降雨確率がいずれも50%ぐらいという問題が。化石を採りに行くと雨が降らない体質?なので、気にしないで出かけた。

 名古屋の友人が車を出してくれたので、15日に名古屋で前泊。この日はそれだけだから小倉をお昼に出る新幹線で行く。小倉駅ホームでは、強い雨に見舞われ、時にホーム屋根の雨音が響いた。切符はいろいろ考えたが、パック旅行ではなく、松本までの往復乗車券を購入。ジパング倶楽部の関係があり新大阪で「さくら」から「ひかり」に乗り換え。
 東京から参加の友人とホテルで落ち合う。話し込んで夕食。

1 小雨にけむる名古屋ツインタワー 2018.9.15

 16日朝お迎えをいただいて車に乗り、東海北陸自動車道経由で高山に向かう。天候は良いとは言えないが雨はない。158号線から北に入って呂瀬というところに。ここはデボン紀の植物化石がみつかったところ。産出地は川の岸だから水量が問題だったが増水というほどではなかった。しかし二回渡渉する必要があり、用意していただいた長靴などで渡った。

2 最後はこんな道路 2018.9.16

3 川を渡って化石を探す 2018.9.16

 昼食を食べながら、2時間ほどで幾つかの化石を採集。目指す良い植物化石はあまり採れず。

4 植物化石 2018.9.16

 良い標本ではなく、特徴的なウロコ模様がはっきりしないから属名は挙げないでおこう。

5 植物化石Leptophloeum? 2018.9.16

 こちらは、模様の交点が見えるからたぶんいいのだろう。今後のクリーニングに待とう。採集中にも雨はなく、不自由はなかった。

1970年の北海道旅行 その4 室蘭本線

2018年09月16日 | 昔の旅行
1970年の北海道旅行 その4 室蘭本線
Trip to Hokkaido in 1970. Part 4. Muroran Line

Abstract: I travelled through Iburi and Muroran Lines. The Iburi Line was abolished with many short branches of the National Railways after the trip.

 6月19日大沼公園駅を1214発の急行「宗谷」(現在は札幌・稚内間の特急列車)に乗車して、倶知安へ。当時は函館本線で小樽を回る列車が多かった。現在は長万部から小樽までは列車の数が少なくて、札幌に行くのにそちらを経由するのは困難。途中すれちがった列車は、昨日会ったC62-32が牽引していた。実は、機関車は二両の「重連」だったのだが、車中からの撮影だから分からなかった。

4-1 すれちがったC62. 急行「宗谷」から撮影. 1970.6.19
Passed train.

 倶知安で降りたのは胆振線(1986年11月1日廃止)に乗車するため。しかし、胆振線の写真は一枚しかない。なお、胆振線には通称「京極線」(1970年11月1日廃止)と呼ばれる枝線があって、この時には存続していたが数ヶ月後に廃止され、とうとう乗ることはできなかった。

4-2 アスパラガス畑 喜茂別駅付近 1970.6.19
Asparagus field in Kimobetsu.

 アスパラガスの畑が珍しかった。倶知安を1540に出て、胆振線のディーゼルで伊達紋別に1809着。室蘭本線に乗り換えて、1838発。C58の牽く旅客列車で東室蘭に1921着。

4-3 昭和新山 1970.6.19
Newly erupted volcano, Showa-shinzan.

 東室蘭の宿泊場所の記録はない。室蘭に行っていないことは確かである。
 6月20日、宿を出て岩見沢方面に向かう。途中室蘭本線の小駅で見かけた風景が次の写真。

4-4 蒸気機関車の補給 室蘭本線の駅. 1970.6.20(再録)
Water supply of locomotive.

 手前からのパイプを使って炭水車に水を補給している。同時に二人の鉄道員が石炭をかきよせている。手前のデッキから子供が興味深げに見ている。
 東室蘭発822のC58が牽く客車列車で、1154岩見沢着。ここで函館本線に乗り換えた。乗り換え時間はたった3分で1157発電車急行「かむい3号」(「カムイ」は現在運行している特急列車。)が発車。1317に旭川に到着。