OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

2021年の旅行データ

2021年12月31日 | 旅行

 今年も最後の日となった。今年の旅行をまとめておこう...といっても、昨年(2020年)に続いてほとんど旅行らしい旅行をしていないからあまり書くことがない。宿泊を伴う旅行は、12月東京(池袋ショー)だけ。コースは新幹線で往復しただけだから、今年も地図は省略。
 年間JR乗車距離は2,248.2km(2020年は779.9km、2019年は 5,762.7km)、私鉄乗車距離は71.8km(2020年は181.6km、2019年は255.1km)。高校卒業以来昨年に次ぐワースト2位。この数字は、生活的に乗車したものをふくまない。2021年も空路移動はない。JR乗車距離が積算42万km(地球から月までの平均距離)に届いた。私が旅行できなくなる頃までに、月から帰ってくることはできるだろうか。私鉄乗車距離・空路移動距離・それに通勤の推定乗車距離を足せば、おおざっぱに残り8万kmぐらい。可能かもしれない。積算距離には、古いところに記録の無い期間が相当ある。

 2021年初めに全鉄道乗車は残り6線だった。北から順に、富山駅地上階の富山地鉄市内線-富山ライトレール連絡線(0.1km)相模鉄道・JR連絡線(2線として計上・計11.5km)・横浜シーサイドライン延伸部(0.2km)・福井鉄道駅前延伸部(0.1km)・沖縄モノレール延伸部(4.1km)であった。合計16.0km。12月の池袋ショーの時に3線に乗ったから残りは3線。富山駅の下を通過する富山港線の延伸部分0.1km、福井駅前の福井鉄道路面電車の延伸部分0.1km、それに沖縄モノレールの延伸部分4.1kmである。どれもコスパが悪いからわざわざ行く気にはなれない。未乗車率はJRが残り0.05%から完全乗車に、私鉄は0.09%が0.06%になった。また今年5月に横浜港付近にロープウエイの横浜エア・キャビン0.6kmが開業したが、これは特殊鉄道で、私の対象には含まれていない。でもついでに乗ってくればよかったかな。

 旅行で県境を越えた回数は24回、訪問12都府県。池袋の旅行以外は県境を越えていない。長い間行っていない県は1位山形県で、2005年1月以来。2位・3位は山陰2県(2006)、次いで愛媛県・山梨県・和歌山県(以上2007)秋田県(2008)沖縄県(2009)と続き、これも昨年と変わりない。

都道府県ごとの最終訪問年

 データの羅列に2021年もおつきあい頂きありがとうございました。来年もめげずに掲載を続けます。日ごろ起った出来事を記して行きますが、何ごともない平和な日々にそなえて、昔のことを記した原稿が9月末くらいまでの分書いてあります。来訪の方の「コメント」をお寄せ頂ければ幸いです。皆様に読んでいただいていることを信じていますが、コメントを戴くと確認できます。
 なお、投稿日は1日 5日 9日... と[4の倍数+1]日の計画で進めております。
 2022年こそは、皆様にとって、また私にもよい年になることを願っております。

2021年に読んだ本

2021年12月29日 | 今日このごろ

 今年もCOVID-19のために外出を減らしたから、書店に立ち寄ることも少なくて、購入した本が例年よりずっと少ない。同じように外出が少なかった昨年よりさらに減ってしまった。「書店に行く」という習慣がなくなった、というよりも、書店で良さそうな本を見つける能力がなくなった、という感じ。
2018年  購入冊数:19 購入金額:23,440円 総ページ数:約3,000ページ
2019年  購入冊数:28 購入金額:40,732円 総ページ数:約6,500ページ
2020年  購入冊数:13 購入金額:20,811円 総ページ数:約2,400ページ
2021年  購入冊数: 6 購入金額: 10,598円 総ページ数:約1,200ページ

 上の表で、時刻表や理科年表はページ数をカウントしていない。昨年の半分、一昨年の4分の一。6冊の内訳は、旅行書・時刻表:1、数学・物理学:3 鉄道:1 他:1 で、昨年のように個人的評価をしたが高得点の本はなかった。まあまあ面白かったのは、「デタラメ」データ社会の嘘を見抜く」2021.7.19発行、日本経済新聞出版本部、著者は Carl T. Bergstrom and Jevin D. West、小川敏子・訳。一部の事例がアメリカを題材にしているために日本ではわかりにくいのは不満だが、「デタラメを見破る」(第10章)などは面白い。
 二つの記事の例を挙げる。まず第11章「帰謬法を使う」のところで、陸上100mの男女記録の歴史をプロットし、それぞれに傾向線を引いた結果、2150年頃に女性の記録が男性の記録を抜く、という予測に対して、この方法が正しければ、2636年には100メートル走の記録が0秒になる、という反論を述べている。なるほど。私はこの記述に二つほど追加しておこう。一つ目は傾向直線は、かつて最小二乗法に基づいた面倒な計算をしてやっと引くことができたのだが、現代のパソコンではエクセル上の関数として傾きとY軸との交点の座標が即座に(もちろんグラフ上に引くことも)でてくるということ。もう一つは、対数曲線の傾向曲線も選ぶことができるということ。(昔は、元の数字を数表で対数に置き換えた上で計算した)
 もう一つはもっと面白くて、第8章の「機械はどう考えるか」の中の、ITが写真を用いてハスキー犬とオオカミを見分ける話。ある程度の確率で見分けたように見えるのだが、「どの情報を使ったのか」を分析したら「背景に雪が写っている」ということをオオカミの可能性を高める情報にしていた、という事例。なるほど。つまりITによる判定を実用化するには、結果を見て正しかったかどうかではなくて、どの情報に重きを置いたかを調べてその妥当性に応じてフィードバックを繰り返さねば、ということだろう。

「デタラメ」カバー 日本経済新聞出版本部 2121.7

 もう一冊挙げよう。「数学は図で考えるとおもしろい」2021.2.20発行、青春出版社、白取春彦・著。数式をあまり用いないで数学を生活に用いようという努力はわかるが、間違いが多い。特にひどいのは、車の速度と停止距離の関係を説明するところ。

p. 49 図2「車は急に止まれない!」

 「停止距離は速度の二乗に比例する」と言っておきながら、それとは違う式で計算した結果をグラフにした、というが、放物線の向きが90度違っていることなど、いくつもの間違いの重なったグラフになってしまった。車の走る方向に合わせたために普通のXY軸と反対にしたのが原因か? それにしても原点の位置もまるで間違っている。
 今、年末に買ったばかりの「北斎漫画入門」を読んで、いや見ている。ちょっと面白い。

池袋ショー2021に行ってきました 4

2021年12月25日 | 化石
池袋ショー2021に行ってきました。4

 今回購入したもので一番高かったのはビジネスパック代金約5万円。これには新幹線代金とホテル代が入る。次はスニーカー約6,000円、という情けないことになった。期待外れになることを覚悟して行ったのだから仕方がない(文章に矛盾がある)。
 標本はほとんど買わなかった。まずヘリトリアワビ Haliotis iris Martin。磨いてあるのは面白くないが、そういうものしか手に入らない。税込み1,540円。

17 ヘリトリアワビ(ニュージーランドアワビ)

 たぶんニュージーランド産。
 もうひとつは、モロッコ産のモササウルスの歯Mosasaurus sp. Late Cretaceous(二個)。これは、破損した標本で、補修の練習用に購入。

18 モロッコ産 Late Cretaceous. Mosasaurus sp.

 かなりひどい破損である。接着してあるが、付け方は問題がないのでそのまま。

19 まず表面のおそうじ

20 穴を埋める。材料はエポキシ系接着剤(商品名:クイックメンダー)。

21 泡が入らないように。

22 やや盛り上げる。

23 余分なところをカット。

24 埋め残し・泡・削りすぎを処理してもう一度カット。

25 カット終了。このあとサンドペーパーをかける。

26 完成

 ちょっと彩度の低い塗装をする。どこが塗ったところかわかるように。そのあと、表面に瞬間接着剤をつけて拭き取る。適度なツヤ出しのため。
 まあまあの出来だが、色が少し悪い。腕が落ちたか。

池袋ショー2021に行ってきました 3

2021年12月21日 | 旅行

 11日朝数十分間会場を覗いて、二つだけ自分用の標本を購入。お土産少々。今回の旅行で一番高い買い物は履き替えたスニーカーという、残念な結果となった。購入標本については後で。
 11時前に会場を後にして鉄道趣味に。今回の目的は、ちょうど1年前に開業したJR・相模鉄道直通線・他に乗ること。この線は、大部分が既存の貨物線の改造でできたからあまり面白くない。今回の乗車ルートは、まず池袋から湘南新宿ラインの電車に乗って、武蔵小杉へ。馴染みのない線が錯綜している地域で、今どこにいるのかもよくわからない。湘南新宿ラインの大崎までは、山手線に並行したもとの貨物線である。大崎を出るとりんかい線と並行して走り新幹線をくぐると同線から左に分かれて新幹線の下を走る。ほとんど駅もなく多摩川を渡って武蔵小杉に。

10 武蔵小杉で乗り換え、湘南ラインの電車を見送る 2021.12.11

12 すぐに同じホームに相模線直行の電車が入ってくる 2021.12.11

 ここで相模鉄道直通の電車に乗り換えて西谷に向かう。電車は新幹線と離れ、ずっと新宿湘南ラインと並行して(駅もなく)走って、生麦駅(停まらない)の裏側で右(西)にカーブして、鶴見あたりから並行してきた多くの線(東海道・横須賀・湘南新宿)から分かれる。この辺りは思ったよりも海岸寄り。生麦駅の手前(北)で地下に入って多くの線をくぐり、そのまま長いトンネルで住宅地の地下をぬけて羽沢のコンテナーヤードの横で地上に出る。そこが羽沢横浜国大前駅で、生麦付近からこの駅までが新線部分ではあるが貨物線としてすでに存在したようだ。

13 羽沢横浜国大駅 2021.12.11

 ここで、線路は一続きだが相模鉄道の新横浜線に変わる。しかしほとんどトンネルで、既存の西谷駅で本線と合流するかたちで接続する。電車はそのまま海老名方面に向かうが、私はここまでが未乗車部分だから、本線で横浜駅に向かった。新規乗車部分はほとんど地下だから写真も撮れないし面白くもない。新規乗車距離はJR東日本相模鉄道直通線が8.8km、相模鉄道新横浜線が2.7km。なお、相模鉄道はこの名称から考えて、新幹線新横浜駅につなぐ計画なのだろうが、どういうコースなのだろうか? どっちにしてもトンネルで地下を抜けるのだろうから心配する必要はなさそう。
 横浜から京浜急行線の快速特急で南に向かう。目的地は金沢八景。2019年に延長された横浜シーサイドラインの未乗車部分に乗るため。いや、金沢シーサイドラインというべきか。金沢..は路線名、横浜..は会社名。この線は、それまで京急の金沢八景の100メートルちょっと東に終点があって、乗り換えるにはその間にある国道を渡って歩く必要があった。

14 金沢シーサイドライン 左上が新終点前方のビルの陰に入るあたりが旧駅の位置 2021.12.11

 そこで、2019年3月に駅に直結した部分までの延伸をした。乗ってないのは先端の短い区間だが、そこにあった旧駅は完全に撤去されたから、乗るためには数キロ先の野島公園駅まで往復する必要がある。この距離を誤解していたので片道は歩くつもりでいた。行ってみると野島公園の手前に海を渡る部分があって、そこは歩いていけないから、慌てて金沢八景駅にとって返し、往復乗ってきた。片道234円という距離単価の高いところだった(ICカード利用価格)。

15 金沢シーサイドラインの路面 2021.12.11

 京急の快特で、横浜駅に。地下鉄に乗り換えるのだがこの距離が同じ駅内とは信じられないほど長い。その上サインが不足していて迷いながらやっと乗車。後で気づいたのだが、帰途の切符は新横浜(市内)から小倉(市内)という乗車券+特急券だったから、横浜から東神奈川・横浜線を利用すれば無料だったのだ。しかし、昔と違って横浜・新横浜間は地下鉄利用が主流。こちらの時間が速いのは、急行が運転されているからだろうか。新横浜駅で遅い昼食をとって予約したのぞみに乗車。新横浜を出てすぐに、スニーカーを脱いで足の裏を休ませた。これが成功で、小倉までには足の痛みがほとんど解消した。昔は長距離の列車で靴を脱いで新聞紙を敷いたものだった。名古屋すぎで早くも日がくれた。

16 新幹線からの日没 名古屋付近 2021.12.11

 翌日も足の裏の痛みは消えたが、ふくらはぎの筋肉痛が二日ほど残った。現在はこれも解消。

池袋ショー2021に行ってきました 2

2021年12月17日 | 旅行

 7時頃目が覚めた。少々寒い。毛布が薄い(軽い)のと、空調の風がかすかだが顔に当たるのがちょっと気になった。外は薄曇り。

5 ホテルからの展望 朝 2021.12.10

 ホテルの食堂でいつもよりだいぶん豪華な朝食。

6 朝食 2021.12.11

7 食堂 2021.12.11

 例年だと、半分近くが外国人だったから、その分が減った食堂は空席ばかり。写真の右手前の灰色の封筒状のものは、食事中マスクを入れておくための「マスク挟み」いろいろと苦労しておられる。食堂で北海道の研究者と話をしながら時間を過ごす。ショーの開場は1000だからゆっくりできた。部屋に戻って名札をぶら下げて会場へ。

8 会場の様子 2021.12.10

 外国の出展がないから、目新しい化石は皆無。お店を詳しく見ながら回ったが、1時間ぐらいでおおよそ見尽くした。

9 展示された恐竜化石骨 2021.12.10

 面白いものとしては、沖縄で採集してきたという例の軽石。5センチくらいの手ごろな大きさで、ちょっと心が動いたが、一個500円はいかにも高くて買わない。たぶん北九州にも流れ着くだろう。足が痛いからしばらく休んでまた周る。今年は午前午後の入れ替え制で、13時から14時の間「換気タイム」として退出を求められた。その間を使って昼食。いつもの親子丼屋さん。部屋に戻ってバスタブにお湯をためて足湯を試みる。靴を脱いでいるだけでだいぶん楽になった。14時に靴ひもを緩くしなおして会場へ。たくさんの方々にあって、H先生にもお会いできた。「君にはもう会えないかもしれないと思った」との言葉を頂く。一緒に食事をとのお誘いも頂いたが、この足では移動に迷惑をかけそうだから残念ながら辞退。会場ビルのレストランに行って一人で夕食。