テレビのリモートコントローラー
数年間使っている居間のテレビ(S社製)のリモートコントローラー(以下リモコン)には、二種類のリモコンがついていた。テーブルに置くような計算機形のものと、細長いものである。購入一年ぐらいまで、計算機形の方を主に使っていたのだが、次第に反応が悪くなってきた。ボタンを強く押し、グリグリとしないとチャンネルが変わらなくなってきたのだ。電器屋さんに持って行ったら「直すのには時間とお金がかかります。」と言われて、ここ一年ぐらいは細長い方だけを使っていた。
1 修理したテレビリモコン(画像を一部修正)
ところが、昨年末ぐらいから細長い方も反応が悪くなってきた。チャンネル変えが力仕事では困るので、ちょっと開いて様子を見ることにした。計算機形の方には、裏面下端に2個の小ネジと電池ボックスの中に六画星形のネジの3つのネジがある。六角星のチップは持っていないが、マイナスドライバー(小さいもの)で、ネジを外したが、蓋が開かない。プラスチックがはまり込むようになっていて、マイナスドライバーでむりやり開けるしかない。これを開けると、ベークライト?(今どきは違う素材だろうな)のような基盤が見え、さらにネジを4本外すと、ゴムパッドと接点基盤が見える。問題はすぐにわかって、接点部分に粘っこいオイル状の液体が付着している。これをティッシュでふき取ってから元に戻してテレビで試運転すると、ずいぶん改善されたがまだ物足りない。「接点回復スプレー」という物があるので、近くのN日曜大工店に出かけた。店員さんに「接点回復スプレー」の所在を聞いてすぐにあったが、店員さんは「潤滑などに使うクレ5-56で代行できる。」とおっしゃる。家にあったはずと思って帰り、探したが結局見つからないので、再度出かけてそちらを購入。接点回復スプレーの方は900円ぐらい、5-56は容量が2倍くらいあって285円だからずいぶん違う。
家に帰ってさっそくリモコンを開き、スプレーしてふき取りを2回ぐらいして試運転すると、非常に調子が良い。そこで、細長い方も掃除を試みる。やはり電池ボックス内のネジを外したが、蓋が開かない。こちらも無理やり開くのに成功したが、プロは特別な道具があるのだろうか。症状は同じで、粘っこい液体はこちらのほうがひどい。何度もふき取ってから閉じて試運転。こちらもうまく動いた。
そう言えば、一つの部屋の空調リモコンがおなじような症状だったと思い出して、それも治療に成功した。
1 修理した空調リモコン(画像を一部修正)
一年ぐらいでオイルが溜まるとは、ちょっと情けない。接点基盤とゴムパッドの間にあるこのオイル状の物質は何だろう?3つのリモコンに共通な物質らしく、食べかすやホコリ(ゴムパッドの上にはずいぶんあった)では無い。指の脂がパッドを抜けてここに集まるのも考えにくい。テレビリモコンと空調リモコンだから、使う方法も違う。たぶんゴムパッドからしみ出てくる物質と推測する。もしそうだとするとゴムパッドの耐久性はずいぶん向上しているが、まだ素材に改良の必要があるということか。
それにしてもどのリモコンも開くのに苦労する。素人に修理させまいというのだろうか。六角星ネジなどというのを使っているのもその考えだからだろう。また、プラスチック製の蓋を無理に開くから割れそうで心配である。合わせ目にはドライバーの傷がいくつもついてしまったし、空調リモコンには少しヒビが入った。もう少し開けやすい設計にして欲しかった。
一つのリモコンを開いて掃除するのにかかる時間も10分ほどと、蓋を開けること以外は簡単な作業であった。注意点は、再組み立ての時に、電池受けのバネ接点を蓋の溝にうまく入れないといけない。少し傷がついたが、3つのリモコンを修理に出したら、代金が1万円を切ることは無さそうだから、5-56購入285円+交通費で済んだのは大成功。
なお、これを読んだ方が修理してうまくいかなくても責任は取りませんのでよろしく。
数年間使っている居間のテレビ(S社製)のリモートコントローラー(以下リモコン)には、二種類のリモコンがついていた。テーブルに置くような計算機形のものと、細長いものである。購入一年ぐらいまで、計算機形の方を主に使っていたのだが、次第に反応が悪くなってきた。ボタンを強く押し、グリグリとしないとチャンネルが変わらなくなってきたのだ。電器屋さんに持って行ったら「直すのには時間とお金がかかります。」と言われて、ここ一年ぐらいは細長い方だけを使っていた。
1 修理したテレビリモコン(画像を一部修正)
ところが、昨年末ぐらいから細長い方も反応が悪くなってきた。チャンネル変えが力仕事では困るので、ちょっと開いて様子を見ることにした。計算機形の方には、裏面下端に2個の小ネジと電池ボックスの中に六画星形のネジの3つのネジがある。六角星のチップは持っていないが、マイナスドライバー(小さいもの)で、ネジを外したが、蓋が開かない。プラスチックがはまり込むようになっていて、マイナスドライバーでむりやり開けるしかない。これを開けると、ベークライト?(今どきは違う素材だろうな)のような基盤が見え、さらにネジを4本外すと、ゴムパッドと接点基盤が見える。問題はすぐにわかって、接点部分に粘っこいオイル状の液体が付着している。これをティッシュでふき取ってから元に戻してテレビで試運転すると、ずいぶん改善されたがまだ物足りない。「接点回復スプレー」という物があるので、近くのN日曜大工店に出かけた。店員さんに「接点回復スプレー」の所在を聞いてすぐにあったが、店員さんは「潤滑などに使うクレ5-56で代行できる。」とおっしゃる。家にあったはずと思って帰り、探したが結局見つからないので、再度出かけてそちらを購入。接点回復スプレーの方は900円ぐらい、5-56は容量が2倍くらいあって285円だからずいぶん違う。
家に帰ってさっそくリモコンを開き、スプレーしてふき取りを2回ぐらいして試運転すると、非常に調子が良い。そこで、細長い方も掃除を試みる。やはり電池ボックス内のネジを外したが、蓋が開かない。こちらも無理やり開くのに成功したが、プロは特別な道具があるのだろうか。症状は同じで、粘っこい液体はこちらのほうがひどい。何度もふき取ってから閉じて試運転。こちらもうまく動いた。
そう言えば、一つの部屋の空調リモコンがおなじような症状だったと思い出して、それも治療に成功した。
1 修理した空調リモコン(画像を一部修正)
一年ぐらいでオイルが溜まるとは、ちょっと情けない。接点基盤とゴムパッドの間にあるこのオイル状の物質は何だろう?3つのリモコンに共通な物質らしく、食べかすやホコリ(ゴムパッドの上にはずいぶんあった)では無い。指の脂がパッドを抜けてここに集まるのも考えにくい。テレビリモコンと空調リモコンだから、使う方法も違う。たぶんゴムパッドからしみ出てくる物質と推測する。もしそうだとするとゴムパッドの耐久性はずいぶん向上しているが、まだ素材に改良の必要があるということか。
それにしてもどのリモコンも開くのに苦労する。素人に修理させまいというのだろうか。六角星ネジなどというのを使っているのもその考えだからだろう。また、プラスチック製の蓋を無理に開くから割れそうで心配である。合わせ目にはドライバーの傷がいくつもついてしまったし、空調リモコンには少しヒビが入った。もう少し開けやすい設計にして欲しかった。
一つのリモコンを開いて掃除するのにかかる時間も10分ほどと、蓋を開けること以外は簡単な作業であった。注意点は、再組み立ての時に、電池受けのバネ接点を蓋の溝にうまく入れないといけない。少し傷がついたが、3つのリモコンを修理に出したら、代金が1万円を切ることは無さそうだから、5-56購入285円+交通費で済んだのは大成功。
なお、これを読んだ方が修理してうまくいかなくても責任は取りませんのでよろしく。