音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■安曇野の味噌醤油、Berlin近郊で Cello Solo Nr.1 の演奏■

2013-02-11 18:12:57 | ■私の作品について■

■安曇野の味噌醤油、Berlin近郊で Cello Solo Nr.1 の演奏■

                           2013. 2. 11   中村洋子

 

 

★本日は、長野県松本市 ( 旧南安曇郡梓川村 ) にあります

「 上嶋 ( かみじま ) 醤油醸造場 」 の若奥様・美也子さんから、

うれしいお電話を、いただきました。

私と Boettcher ベッチャー先生との CDをお聴きになり、

とても感動された、というお話でした。

上嶋さんのお醤油と味噌は、私のもっとも好きな調味料の

一つです。

 

★香り高いお醤油は、透明度が高く、お皿に数滴垂らしますと、

美しい淡茶色をしていますが、お醤油を瓶ごと陽光にかざしますと、

赤紫に、怪しく光ります。

お醤油が、どうして昔から 「 むらさき 」 と呼ばれてきたのか、

その理由が、すぐに分かります。

 

★やや赤みのあるお味噌は、

芳醇な香りに、満ちています。

送って頂いたばかりのお味噌の封を、開けますと、

暫し、陶然とします。

伸び伸びと育った酵母たちが、体から溢れんばかりに

発散させている甘さ、まろやかさ、

きりりとした穀物の風味、

それらが混然一体となり、私の体を包み込みます。

 

★このような醸造文化を育んだ、

日本の大地という深みに、吸い込まれ、

一瞬、太古への旅をしたような錯覚すらいたします。

おいしい味噌汁をいただくたびに、

日本人でよかった、といつも思います。

化学物質ゼロ、麹と塩、大地の恵みの大豆、小麦だけで、

昔通りに、愛情を込めて作りますと、このように感動的な

「 作品」 が、生まれるのですね。

 

 

 

★上嶋さんとは、もう20年以上のお付き合いですが、

送っていただくその季節により、香りと味が微妙に、

変わります。

本物の証拠でしょう。

美也子さんは、violin ヴァイオリンを嗜まれるそうです。

 

★Boettcher ベッチャー先生から、1月に頂いた手紙の続きです。

1月17日、厳寒のなかを、先生は奥様と一緒に、

お弟子さんの Susanne Meves-Rößeler さんの

コンサートに、行かれました。

Susanneさんは、私の 「 無伴奏チェロ組曲 1番 」 を、

演奏してくださり、大変好評だったそうです。

 

 

 

 

★彼女はハンブルク生まれ。

ベルリン芸大で、Boettcher 先生に学び、

ハンブルク モーツァルトオーケストラや、

ベルリンの ドイツ シンフォニーーオーケストラで、経験を重ね、

ベルリンのいろいろな室内楽アンサンブルのレギュラーメンバー

として、活躍中。

会場は、ベルリン近郊の、旧東ドイツだった

Klein-Machnow という町で、Boettcher ベッチャー先生は、

幼年時代、ここで過ごされたそうです。

http://www.cello-berlin.de/susanne/

Die gebürtige Hamburgerin Susanne Meves-Rößeler
studierte in der Klasse von Professor Wolfgang Boettcher
an der Hochschule der Künste Berlin Violoncello.
Seit dem ist sie regelmäßig mit verschiedenen
Kammermusikensembles in Berlin zu hören.
Sie sammelte Orchestererfahrung im Hamburger
Mozartochester sowie im Deutschen Symphonie-Orchester Berlin.
Sie ist Dozentin für Cello an den Musikschulen
Tempelhof-Schöneberg und City-West,

 



 

★2月は、19日に KAWAI 表参道で、 「 Französische Suite

フランス組曲 5番・anlyzeアナリーゼ講座 」 を開きます。

現在、Bach の 「 組曲 Suite  」 とは何かを

徹底的に、考えています。

フランス組曲のように、鍵盤楽器の作品は、

もともと和声付けされた音楽ですが、ソロのチェロ組曲や

ヴァイオリン組曲は、奏者がその和声を探求し、

その和声が聴衆に分かるように、

弾かねばなりませんので、

より難しい世界といえます。

これにつきましては、今後のブログで書く予定です。

 

 

 

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