音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■第 5回 平均律・アナリーゼ講座は、6月8日です■

2010-04-29 19:46:05 | ■私のアナリーゼ講座■
■第 5回 平均律・アナリーゼ講座は、6月8日です■
                  2010.4.29 中村洋子


★昨日は、第4回平均律・アナリーゼ講座でした。

私でさえ、出かけることをためらうほどの大雨でしたが、

それにもめげず、大勢の皆さまにお集まりいただきました。

熱心な皆さまの、探究心に触発され、

充実した講座とすることが、できました。


★次回のお知らせです。
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中村洋子「バッハ 平均律クラヴィーア曲集 アナリーゼ講座」

▼第 5回 第 1巻 第 5番 ニ長調 前奏曲とフーガ
        ( シューマン生誕200年を記念して ) 
 
▼シューマン 「予言の鳥」と、バッハ平均律 1巻 5番との深い関係

 日時:2010年 6月 8日(火) 午前 10時 ~ 12時 30分
 会場:カワイ表参道 2F コンサートサロン・パウゼ
 会費:3,000円 ( 要予約 )  Tel.03-3409-1958 

★平均律クラヴィーア曲集第 1巻 全 24曲を
 4曲ずつのセットとしてみる場合、
 第 5番は、第 2セットの初めの曲となります。
 第 1番 ハ長調と、深くつながっていながらも、
 全く新しい、明るく生命力に満ちた曲です。

★前奏曲とフーガについて、構造の詳しい説明とともに、
 この名曲を日常の練習曲としても、
 どのように応用するか、詳しくお話いたします。
 無味乾燥な芸術性の乏しい練習曲に、
 感性をすり減らすことなく、幼いピアノ学習者の皆さまが、
 無理なく、自然にバッハの豊かな世界に、
 ひたっていくことを願っております。

★6月8日は、生誕200年のシューマンのお誕生日でもあります。
 第 3回、第 4回講座で、ショパンやベートーヴェンが、
 バッハをいかに深く吸収し、その結果として、
 「雨だれ」や「月光」を作曲したか、お話いたしました。

★名曲の条件とは、どれだけバッハに由来しているか、
 それにかかっているとも言えます。
 例外なく、シューマンも終生、バッハ研究を倦むことなく続けました。
 バッハの無伴奏ヴァイオリン作品に、
 ピアノ伴奏を創作することさえしています。
 これは、単なる編曲でなく、バッハの世界を
 「自分に取り込もうとした切実な内的要求」によるものです。
 シューマン後期の作品「森の情景」Op-82 ( 1848~49 )の
 7番「予言の鳥」も、色濃くバッハの影響、
 特に平均律 5番との緊密な関係が読み取れます。
 本物のシューマンを弾くためにも、
 バッハの勉強は欠かせません。


● 今後のスケジュール

第6回 7月14日 ( 水 ) 第6番 二短調 前奏曲とフーガ 
    午前10時~12時30分 
    会費:3,000円
■カワイ表参道
  〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-1 
  Tel.03-3409-1958 
  http://shop.kawai.co.jp/omotesando/
  omotesando@music.kawai.co.jp

                         ( 大根の花 )
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