■私の 「Suite für Violoncello solo Nr.5 」 が、ドイツで初演されました■
2012. 4.14 中村洋子
★私の作品 「Suite für Violoncello solo Nr.5
無伴奏チェロ組曲第 5番 」 が、ドイツで初演されました。
★Berlin ベルリンの、Wolfgang Boettcher
ヴォルフガング・ベッチャー先生から、二通のお手紙が届きました。
3月26日付けには、「 2012年 3月 25日、ドイツの Witten
ヴィッテンで開かれた、“ Großes Cellokonzert ”」
というリサイタルの、プログラムなどが同封されていました。
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●Johann Sebastian Bach Suite d-moll BWV 1008 (1720)
無伴奏チェロ組曲 2番 ニ短調
●Yoko Nakamura 5. Suite für Violoncello solo (2011)
無伴奏チェロ組曲 5番
Uraufführung ( 初演 )
Wolfgang Boettcher gewidmet ( 献呈 )
[ Pause ]
●Volker David Kirchner Threnos ( 2005 )
●Johann Sebastian Bach Suite Es-Dur BWV1010
無伴奏チェロ組曲 4番 変ホ長調
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という、堂々たる Program です。
「 Großes Cellokonzert 」 は、 「 Great Celloconcert」 です。
The performance of your 5 Suite went well and was a nice
success と、お手紙に書かれていました。
★先生の古くからの親しい友人から、
「 この曲を、フルートで演奏したい 」 という申し出が、あったそうです。
既に、10弦ギターでも演奏されたことがあり、
フルート版も、楽しみです。
★先生は、、昨年12月の石川県津幡町での録音後も、
この 5番をさらに、 quite a lot of practice 猛練習をされ、
Witten での演奏に、臨まれたそうです。
「 特に、 2、 3楽章は、更に色彩豊かに、
5楽章は、テンポも早く、情感も増したと思う 」 と、
書かれていました。
★さらに、3月31日には、ドイツの Weilburg ヴァイルブルクで、
4月1日は、Mannheim マンハイムで、
先生と、お姉様の Ursula Trede-Boettcher さんの
pianoで、Duo concert を、開かれました。
★ Weilburg でのコンサートは、
「 Duowerke aus Drei Epochen und Drei Ländern
三つの時代 と 三つの国からのデュオ作品 」 という題。
★Manheim のコンサートは、
「 Duo - Abend mit Werken aus 3 Stilopochen und 3 Ländern 」
三つのスタイル と 三つの国からの作品の デュオの夕べ 」
★ Program は、
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● Johann Sebastian Bach (1685~1750)
Sonate D-Dur BWV 1028
● Johannes Brahms (1833~1897)
Sonte op.38 e-moll ( チェロソナタ 1番 )
● Robert Schumann (1810~1856)
Fantasiestücke op.73 ( 幻想小曲集 )
●Yoko Nakamura
Japanisches Erntelied Einleitung, Thema und Variationen
( 2009 )
●David Hopper (1843 ~1913)
Ungarische Rhapsodie op.68
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★私の作品 Erntelied も、20分以上のかなり長い曲ですが、
他の曲目も、妥協のない、実に堂々とした選曲です。
「 We ( 先生とお姉様 ) like the Erntelied Variationen and
audiance did appreciate the piece. Bravo ! 」 と、
書かれていました。
★日本のピアノリサイタルでは、最初にBach を弾き、
その後、ロマン派の曲に入り、最後に、
Debussy の 「 L'isle joyeuse 喜びの島 」 で、派手に、
華やかに終わる、というようなパターンを、よく見ます。
ショー的要素の強い、配列です。
そこで弾かれる Bach に感動したことは、ほとんどありません。
“ 指慣らし ” として Bach を弾いているように、思えるからです。
Boettcher 先生の、本格的なプログラムとは、かなり異なるようです。
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