■【九番習(くばんならい)】とは■(銀座百点 皆川先生 音楽界批判)の付録
2006/9/5(火)
★ 皆川先生のお話のなかに出てきましたお能の「九番習」について、
その道に詳しい方にお尋ねしました。お能を理解するうえで参考となりそうです。
★★【九番習(くばんならい)】とは★★
(流儀により多少の違いはあると思いますが)
謡曲(観世流210曲)は、各曲ごとに等級が決められています。
一番上位は【重習(おもならい)】。
これは神歌、望月、安宅、道成寺、石橋、関寺小町など老女物、桧垣、砧などです。
これらは免許皆伝の曲で、プロ能楽師の中でも、本来は宗家以外は、
本当のトップ数人のみが謡う(修める)ことを許されていました。
次の位が九番習で、ここまで修めれば資格を(免状)を取るかどうかは別として、
十分師範になれます。
九番習の曲は九曲のみで、弱法師,定家、松風、鉢の木、西行桜などです。
九番習の後は準九番、一級、二級、三級、四級、五級となります。
お稽古は五級曲である、鶴亀、猩々、吉野天人、田村、土蜘蛛などから始めます。
通常、重習は教えませんので、九番まで修められた方は、190曲ぐらいを修め、
最高峰を極められた方ですね。
なお、【重習】の曲でも謡いだけについては神歌、求塚、安宅、砧など
重習のなかで初伝といわれる曲を稽古することがあります。
ただし、道成寺、石橋、桧垣,関寺小町など別伝、奥伝の曲は、さらに極めた方が
なさるもののようです。
▼▲▽△▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲▽△▼▲
2006/9/5(火)
★ 皆川先生のお話のなかに出てきましたお能の「九番習」について、
その道に詳しい方にお尋ねしました。お能を理解するうえで参考となりそうです。
★★【九番習(くばんならい)】とは★★
(流儀により多少の違いはあると思いますが)
謡曲(観世流210曲)は、各曲ごとに等級が決められています。
一番上位は【重習(おもならい)】。
これは神歌、望月、安宅、道成寺、石橋、関寺小町など老女物、桧垣、砧などです。
これらは免許皆伝の曲で、プロ能楽師の中でも、本来は宗家以外は、
本当のトップ数人のみが謡う(修める)ことを許されていました。
次の位が九番習で、ここまで修めれば資格を(免状)を取るかどうかは別として、
十分師範になれます。
九番習の曲は九曲のみで、弱法師,定家、松風、鉢の木、西行桜などです。
九番習の後は準九番、一級、二級、三級、四級、五級となります。
お稽古は五級曲である、鶴亀、猩々、吉野天人、田村、土蜘蛛などから始めます。
通常、重習は教えませんので、九番まで修められた方は、190曲ぐらいを修め、
最高峰を極められた方ですね。
なお、【重習】の曲でも謡いだけについては神歌、求塚、安宅、砧など
重習のなかで初伝といわれる曲を稽古することがあります。
ただし、道成寺、石橋、桧垣,関寺小町など別伝、奥伝の曲は、さらに極めた方が
なさるもののようです。
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