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■伝通院納涼コンサートは、大成功でした■
08.7.21 中村洋子
★伝通院でのコンサート(08.7.19)は、盛況のうちに終りました。
予定の時間も大幅に伸び、シッケタンツさんの楽しいお話もあり、
満員のお客様は、心から楽しんでいらっしゃいました。
★本日(21日)の東京新聞「わが街、わが友」というコラムに、
女優・野際陽子さんが、伝通院について次のように書かれています。
「この辺りは、そこら中に歴史や文学ゆかりの場所がある。
後楽園と茗荷谷の中間というちょっとした不便さが、
いまひとつあか抜けない、ひなびた都会という風情を与えている」。
★演奏会場の本堂は、ご本尊様の安置されている壇上に、
金色に輝く装飾が、たくさん吊り下げられています。
チェンバロの漆黒の本体が、ご本尊様やその飾りと、
見事に溶け合い、全く違和感なく、調和していました。
チェンバロの蓋を開けると、木目のきれいな響板が見えます。
そこには、美しい花の絵が、色とりどりに描かれています。
花の絵が黒い蓋に写り、まるで“極楽”のようです。
★バッハ「アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳」の
チェンバロの舞曲を、今回、ヴィオラとチェンバロ用に、
私が編曲して、演奏しました。
シッケタンツさんは、バロック用の弓を用い、いかにも、
バッハが、家庭で楽しんだ音楽会という雰囲気が出ていました。
「ピアノでいま練習している曲を聴けて、嬉しかった」
というお子さまも、いらっしゃいました。
★この5月に録音しました「万葉の歌」の歌曲も、
その一部を、今回、初演いたしました。
CDでは、ソプラノだけ独唱でしたが、
今回は、チェンバロで伴奏を入れました。
五十嵐さんのハミングがとても、柔らかい響きで、
万葉の春の雰囲気が、醸しだされ、皆さまウットリ。
バロック時代のレチタティーヴォのような感じも出て、
万葉、バロック、仏教寺院という
前代未聞の取り合わせでしたが、
心地よく馴染んでおりました。
★私が、ソプラノ、ヴィオラ、チェンバロ用に編曲しました
「赤とんぼ」も、好評でした。
アンコールの「浜辺の歌」は、シッケタンツさんが、
「Am Strand」という訳までつけていただき、
浜辺の“波音”が、ご本堂に響き渡りました。
★チェンバロ独奏は、ガルッピのイタリアらしい
明るい澄み渡った響きのソナタから、始まりました。
プログラムを一部追加し、「2声のインヴェンション」1番を、
私がチェンバロで、独奏しました。
当日、最も怖く、難しいのがこの曲でした。
いまさらながら、この曲の偉大さ、凄さを感じました。
特に、単純極まりない、ハ長調の音階をどう処理するか、
大きな宿題を貰った様な気がします。
★26日の「カワイ・インヴェンション講座」では、
今回の経験も、お話したいと思います。
★シッケタンツさんは「バロック舞踊をバッハの舞曲にどう生かすか」、
というお話と、メヌエットのステップを実演していだき、
とても喜ばれました。
★さらに「日本では、炊飯器、洗濯機などの終了音として、
このバッハのメヌエットなどが組み込まれ、流れてくる。
それは機械的な電子音でしかなく、断じて音楽ではない。
音楽もどきであって、falsch=wrongです」と、辟易した様子で、
指摘されました。
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲
08.7.21 中村洋子
★伝通院でのコンサート(08.7.19)は、盛況のうちに終りました。
予定の時間も大幅に伸び、シッケタンツさんの楽しいお話もあり、
満員のお客様は、心から楽しんでいらっしゃいました。
★本日(21日)の東京新聞「わが街、わが友」というコラムに、
女優・野際陽子さんが、伝通院について次のように書かれています。
「この辺りは、そこら中に歴史や文学ゆかりの場所がある。
後楽園と茗荷谷の中間というちょっとした不便さが、
いまひとつあか抜けない、ひなびた都会という風情を与えている」。
★演奏会場の本堂は、ご本尊様の安置されている壇上に、
金色に輝く装飾が、たくさん吊り下げられています。
チェンバロの漆黒の本体が、ご本尊様やその飾りと、
見事に溶け合い、全く違和感なく、調和していました。
チェンバロの蓋を開けると、木目のきれいな響板が見えます。
そこには、美しい花の絵が、色とりどりに描かれています。
花の絵が黒い蓋に写り、まるで“極楽”のようです。
★バッハ「アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳」の
チェンバロの舞曲を、今回、ヴィオラとチェンバロ用に、
私が編曲して、演奏しました。
シッケタンツさんは、バロック用の弓を用い、いかにも、
バッハが、家庭で楽しんだ音楽会という雰囲気が出ていました。
「ピアノでいま練習している曲を聴けて、嬉しかった」
というお子さまも、いらっしゃいました。
★この5月に録音しました「万葉の歌」の歌曲も、
その一部を、今回、初演いたしました。
CDでは、ソプラノだけ独唱でしたが、
今回は、チェンバロで伴奏を入れました。
五十嵐さんのハミングがとても、柔らかい響きで、
万葉の春の雰囲気が、醸しだされ、皆さまウットリ。
バロック時代のレチタティーヴォのような感じも出て、
万葉、バロック、仏教寺院という
前代未聞の取り合わせでしたが、
心地よく馴染んでおりました。
★私が、ソプラノ、ヴィオラ、チェンバロ用に編曲しました
「赤とんぼ」も、好評でした。
アンコールの「浜辺の歌」は、シッケタンツさんが、
「Am Strand」という訳までつけていただき、
浜辺の“波音”が、ご本堂に響き渡りました。
★チェンバロ独奏は、ガルッピのイタリアらしい
明るい澄み渡った響きのソナタから、始まりました。
プログラムを一部追加し、「2声のインヴェンション」1番を、
私がチェンバロで、独奏しました。
当日、最も怖く、難しいのがこの曲でした。
いまさらながら、この曲の偉大さ、凄さを感じました。
特に、単純極まりない、ハ長調の音階をどう処理するか、
大きな宿題を貰った様な気がします。
★26日の「カワイ・インヴェンション講座」では、
今回の経験も、お話したいと思います。
★シッケタンツさんは「バロック舞踊をバッハの舞曲にどう生かすか」、
というお話と、メヌエットのステップを実演していだき、
とても喜ばれました。
★さらに「日本では、炊飯器、洗濯機などの終了音として、
このバッハのメヌエットなどが組み込まれ、流れてくる。
それは機械的な電子音でしかなく、断じて音楽ではない。
音楽もどきであって、falsch=wrongです」と、辟易した様子で、
指摘されました。
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲