■確実な「暗譜」の方法~第12回 インヴェンション・アナリーゼ講座■
09.7.29 中村洋子
★「第12回 バッハ インヴェンション・アナリーゼ講座」を、
昨日28日午前、カワイ表参道で、開催しました。
その朝、地下鉄が事故で止まり、私はバスや徒歩で、やっと、
「表参道カワイ」に、ぎりぎり、辿り着きました。
そんな事情や、夏休みにであるにもかかわらず、
熱心な皆さまが、本当に、多数おいで下さいました。
★毎回、サブタイトルで、インヴェンションに関連する、
興味深いお話を、しております。
今回は、「暗譜をどのようにするか」でした。
私が実践しています「暗譜の方法」を、
シンフォニア12番(3声の対位法楽曲)を、例にとり、
具体的に、詳しく、ご説明いたしました。
★簡単に、申しますと、
自分にとって「最も弾きやすい指使い」と、
「実際に弾く際の指使い」の両方で、
毎日、数小節ずつ、暗譜していく、ということです。
★テンポも、「ゆっくり」と「実際の演奏のテンポ」の、
二通りで、練習します。
その結果、数小節を、計30通りの方法で、
アプローチすることになります。
数小節ですので、集中しますと、
毎日、20分弱で、着実に身についていきます。
★この方法ですと、一週間で、難なく確実に、
バッハの音楽が、記憶に焼き付きます。
いったん、焼き付いた後は、
一枚ごとのカードに、1から30までの数字を、
一つずつ記入します。
毎日、そこから、無作為に一枚のカードを抜き出し、
その番号の方法による「暗譜」で、演奏します。
★以上の方法は、多声部~対位法の音楽の、
暗譜に適しているばかりでなく、例えば、
ショパン「エチュード Op25-1」の暗譜にも、
応用できます。
この曲を、右手の部分を、ソプラノとアルト、
左手の部分を、テノールとバスから成る「4声」の曲と、
解釈すれば、上記の暗譜方法を、そのまま当てはめて、
練習することが、できます。
★さらに、意外にも、このエチュードが「対位法」の曲でもある、
ことも、分かってくるのです。
ショパンの音楽が、単なるサロン音楽でもなく、
ロマンティックな曲でもなく、
超一流の芸術作品である所以の、一端は、
「対位法」を駆使している点に、あるからです。
★次回の「第13回 インヴェンション・アナリーゼ講座」では、
インヴェンション&シンフォニア13番を基に、
≪バッハの「対位法」とは、どういうものか≫を、
サブタイトルにして、お話いたします。
■日時:2009 年 9月 29日(火)午前10 時~12 時30 分
(酢橘の青い実)
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲
09.7.29 中村洋子
★「第12回 バッハ インヴェンション・アナリーゼ講座」を、
昨日28日午前、カワイ表参道で、開催しました。
その朝、地下鉄が事故で止まり、私はバスや徒歩で、やっと、
「表参道カワイ」に、ぎりぎり、辿り着きました。
そんな事情や、夏休みにであるにもかかわらず、
熱心な皆さまが、本当に、多数おいで下さいました。
★毎回、サブタイトルで、インヴェンションに関連する、
興味深いお話を、しております。
今回は、「暗譜をどのようにするか」でした。
私が実践しています「暗譜の方法」を、
シンフォニア12番(3声の対位法楽曲)を、例にとり、
具体的に、詳しく、ご説明いたしました。
★簡単に、申しますと、
自分にとって「最も弾きやすい指使い」と、
「実際に弾く際の指使い」の両方で、
毎日、数小節ずつ、暗譜していく、ということです。
★テンポも、「ゆっくり」と「実際の演奏のテンポ」の、
二通りで、練習します。
その結果、数小節を、計30通りの方法で、
アプローチすることになります。
数小節ですので、集中しますと、
毎日、20分弱で、着実に身についていきます。
★この方法ですと、一週間で、難なく確実に、
バッハの音楽が、記憶に焼き付きます。
いったん、焼き付いた後は、
一枚ごとのカードに、1から30までの数字を、
一つずつ記入します。
毎日、そこから、無作為に一枚のカードを抜き出し、
その番号の方法による「暗譜」で、演奏します。
★以上の方法は、多声部~対位法の音楽の、
暗譜に適しているばかりでなく、例えば、
ショパン「エチュード Op25-1」の暗譜にも、
応用できます。
この曲を、右手の部分を、ソプラノとアルト、
左手の部分を、テノールとバスから成る「4声」の曲と、
解釈すれば、上記の暗譜方法を、そのまま当てはめて、
練習することが、できます。
★さらに、意外にも、このエチュードが「対位法」の曲でもある、
ことも、分かってくるのです。
ショパンの音楽が、単なるサロン音楽でもなく、
ロマンティックな曲でもなく、
超一流の芸術作品である所以の、一端は、
「対位法」を駆使している点に、あるからです。
★次回の「第13回 インヴェンション・アナリーゼ講座」では、
インヴェンション&シンフォニア13番を基に、
≪バッハの「対位法」とは、どういうものか≫を、
サブタイトルにして、お話いたします。
■日時:2009 年 9月 29日(火)午前10 時~12 時30 分
(酢橘の青い実)
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲