デトックスだわ、これ。
基本的に音楽映画は好きだ。ちょっと昔だと「ブラス!」「天使にラブソングを」最近だと「スイングガールズ」とか「スクールオブロック」。音楽によって人の心が開かれ、成長していく姿はワンパターンだけどとても気持ちよくて、最後にあるライブのシーンではちょっと鳥肌が立ったりすることもあった。これもその類の映画なんだけど、特に良かったのは演奏でなくて「歌」だったところ、そしてその合唱に参加しているのが、それぞれに事情を抱えた疲れ気味の大人たちだったところだ。
最近読んでいる「脳」についての本に書いてあったんだけど、人間を何も刺激のない独房みたいなところに閉じ込めると、脳が刺激を欲しがって人間本体に幻聴や幻覚を見せたり、勝手に歌を歌わせたりするらしい。
確かに歌うのには道具も金も場所もいらない。まあ能力の差はあって、写真の男みたいな人もいるけど、本人が楽しむ分にはそれでもかまわないわけだ。
この映画ではそんな本能的娯楽である歌を思い切り歌うことで、疲れた大人たちがいろんな汚れた部分をどんどん吐き出し、子供のようにいい表情になっていく。それを邪魔しようとするのは権力とか暴力とか威厳といった、オトナだけが必要とするものを抜ききれない人たちだ。別に明日からコーラスに入ろうとは思わんかったけど、歌の素晴らしさとかパワーを感じることができた。
そして映画館を出た時、1年の最後に心の大掃除ができた気がしてとても気持ちよかった。
…というわけで、2005年分「今日のエンドロール」はこれでおしまいだ。
今年は「カンフーハッスル」からこの作品まで145本の映画を観た。息子が生まれ、生活だけでなくモノの見方なんかもだいぶ変化した1年だった気がする。そんな中での2005年ベスト&ワースト3を発表しておきたい。
2005ベスト3
1位:ALWAYS 三丁目の夕日 2位:シンデレラマン 3位:運命じゃない人
2005ワースト3
1位:北の零年 2位:ハイドアンドシーク 3位:妖怪大戦争
ベストを選ぶのは楽しかったが、ワーストを探してたら腹立ったことを思い出して気分悪くなった。東映さん、角川さん、来年は頼みまっせ。
基本的に音楽映画は好きだ。ちょっと昔だと「ブラス!」「天使にラブソングを」最近だと「スイングガールズ」とか「スクールオブロック」。音楽によって人の心が開かれ、成長していく姿はワンパターンだけどとても気持ちよくて、最後にあるライブのシーンではちょっと鳥肌が立ったりすることもあった。これもその類の映画なんだけど、特に良かったのは演奏でなくて「歌」だったところ、そしてその合唱に参加しているのが、それぞれに事情を抱えた疲れ気味の大人たちだったところだ。
最近読んでいる「脳」についての本に書いてあったんだけど、人間を何も刺激のない独房みたいなところに閉じ込めると、脳が刺激を欲しがって人間本体に幻聴や幻覚を見せたり、勝手に歌を歌わせたりするらしい。
確かに歌うのには道具も金も場所もいらない。まあ能力の差はあって、写真の男みたいな人もいるけど、本人が楽しむ分にはそれでもかまわないわけだ。
この映画ではそんな本能的娯楽である歌を思い切り歌うことで、疲れた大人たちがいろんな汚れた部分をどんどん吐き出し、子供のようにいい表情になっていく。それを邪魔しようとするのは権力とか暴力とか威厳といった、オトナだけが必要とするものを抜ききれない人たちだ。別に明日からコーラスに入ろうとは思わんかったけど、歌の素晴らしさとかパワーを感じることができた。
そして映画館を出た時、1年の最後に心の大掃除ができた気がしてとても気持ちよかった。
…というわけで、2005年分「今日のエンドロール」はこれでおしまいだ。
今年は「カンフーハッスル」からこの作品まで145本の映画を観た。息子が生まれ、生活だけでなくモノの見方なんかもだいぶ変化した1年だった気がする。そんな中での2005年ベスト&ワースト3を発表しておきたい。
2005ベスト3
1位:ALWAYS 三丁目の夕日 2位:シンデレラマン 3位:運命じゃない人
2005ワースト3
1位:北の零年 2位:ハイドアンドシーク 3位:妖怪大戦争
ベストを選ぶのは楽しかったが、ワーストを探してたら腹立ったことを思い出して気分悪くなった。東映さん、角川さん、来年は頼みまっせ。
それにしても、145本の映画、すごいですね。コメントも楽しく、いつも拝読させていただいてました。今年も楽しみにしています。