今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

キャタピラー 7

2010-08-17 21:47:07 | ノーヒットノーラン
ファーストインパクト!
寺島しのぶがベルリンで賞をもらった話題作。そんな浮かれた感じで見に行ったら思い切りカウンターを食らいそうな力ある1本だ。見ながら考えていたのは「本音と建前」「生きる意味」の2つ。お国のために全てを捧げて戦った日本人。その行為を侵略だとか狂気だとか言うつもりは全くない。でも当時の人たちが教育と空気でどこまで肉親の死すら喜ばれるという、動物の本能に逆らった行為を収められたのか?そして命という一点のみで社会と繋がっていた「軍神さま」は苦悶の表情の中、何のためにあれほど「生」に執着したのか?物語的にはタイトルのインパクト以上のものはないが、そんなことがぐるぐる頭の中で渦巻いて止まらない。
隣の席の連中みたいなデートには最悪だけど、見終わってからそんなことを語りたくなる作品だった。
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