親として…
アイアンクローの使い手として有名だった昭和レスラー、フィリッツ・フォン・エリック。その息子たちの実話ベースの物語だ。知識としてオヤジさんの存在とか、握力でリンゴを潰したことは知ってたけど、その後の物語は全く知らなかった。呪われた一家として知られた悲劇だが、その原因はオヤジさんによる、愛ゆえの家族の呪いだったのではないか。親だから自分の失敗は繰り返してほしくない、自分を超えていってほしい気持ちは痛いほどわかる。ただそれが限度を超えると呪いになり、子供を縛る。その典型的な例としてこの家族がとりあげられたのか?せつなく、やるせない気持ちなると同時に、親として考えさせられる1本だ。