時間の緩急。
存在は知ってるけど一切未見のバレーボールマンガの映画化。やっぱり劇場版スラムダンクは意識せざるを得なかったと思うけど、あそこまでは難しかったか。
原作を知らないのでよくわからないが、キーとなる1試合とそのバックストーリーを行き来する構成。難しいなぁと思ったのは試合の見せ方。スポーツのアニメは数あるけれど、どの作品も肝になるのはプレーのスピード感と内面的な葛藤やリアクションの部分の対比。プレーが動き出してから、得点が入ったり一区切りつくまで、野球でもバスケでも30秒はあるし、もっと長いものがほとんど。でもバレーボールは、ラリーが続かなければ、5秒くらいで終わってしまう。一瞬で決まってしまい、選択や葛藤したりするヒマなんてない。だから合間に考えたことがプレーに結びつきにくいし、そこのカタルシスが少ない。原作のファンやバレーボール経験者には違う感じ方があると思うけど、素人にはちょっとネットが高かったかなぁ。