今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

クライング・フィスト 6

2006-05-17 01:12:14 | タイムリーヒット
俺の嫌いな韓流ではないんだけど。

殴られ屋として生活している元エリートボクサーのおっさんと、少年院でボクシングを覚えた負けん気だけが取り得のヤンキー。社会の底辺から拳ひとつでのし上がっていく「生き様」を両方の視点から描き、最後に対決させる「男の物語」だ。

おっさんの方は日本に、ヤンキーは韓国にモデルとなった人物がいるみたいで、監督が「あの2人が対戦したらどうなるだろう?」とマッチメイクした夢の対決。それぞれのバックグランドも同じくらいドラマチックだし、俳優の演技も男っぽくて見事だったと思う。

なのに、どうしてファイトシーンがあれなん?かなりトレーニングを積んだらしいとはいえ、素人同志が段取りなしで殴り合っていい画なんて撮れるわけがない。確かにガチンコの必死さみたいなものは伝わってきたけど、人に見せる試合のレベルではなかった。「ボクシングに命をかけ、這い上がってきた男たちのハイレベルかつ、壮絶な打ち合い」こそがクライマックスであるはずで、「素人の必死などつきあい」では最後がどうも締まらない。撮影はともかく、編集でリズムをなんとかできたはずだ。そこまでがとてもよかっただけに、抑えピッチャーが押し出しで負けた試合みたいなもどかしさが残ってしまった。

あ、あともうひとつ注文するなら、勝ったほうにはリング上で彼の歌を歌ってほしかったなぁ・・・。

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