僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

耳鳴りと 「うつ」 の関係

2021年06月06日 | 心と体と健康と

前回、深キョンと大坂なおみ選手の適応障害と「うつ」について書きましたが、今日は自分のことです。

僕はこれまでの人生で心の病にかかったことはなかったと言いたいところですが、それに近いようなことは経験しています。

このブログの第一回目「自己紹介と近況報告」(2007年12月1日)という記事の中で詳しく書いていますが、あの頃が僕にとって一番つらい時期でした。僕のこのブログは、そのつらさを紛らわすために始めたと言っても過言ではありません。

この年の8月。近畿大学病院で心房細動(不整脈)のカテーテル手術を受けたのですが、手術中、カテーテルの先が心臓を突き破りそうになった(という病院側の説明)とのことで急きょ中止になり、結局手術は失敗に終わりました。

再び手術を受けるかどうか迷いに迷っていた時、忘れもしない9月下旬の夜のこと。風呂の湯舟に浸かったとたん、左耳の奥のほうでキーンという高い音の耳鳴りが勃発したのです。その夜は一睡もできず、動悸や吐き気もしました。

翌日、耳鼻科へ行きましたが、医師に「耳鳴りがするんですけど」と言うと、イヤな顔をされ、「薬を出しておきます」と、ビタミン剤を出されただけ。頭がおかしくなりそうなほどの症状なのに、何もしてもらえなかった。

次に隣の市の大きな病院へ行き、耳鳴りのために気分がすぐれない、ということを伝えると、そこで言われたのが「不安症でしょう」という答えでした。

どうすれば耳鳴りが治るのか、ということには全く言及せず、
「この症状は、うつですね。自律神経失調とか、男の更年期のようなものです。ですから、心療内科の診察を受けることを勧めます」
と言われるたのです。
耳鼻科じゃなく心療内科? なんや、それは。

耳鳴りで受診したのに、あっさり「心の病」として片づけられました。今から思えば、ストレスが耳鳴りという症状を誘発した、ということなんでしょうか。そういえばその医師は、「頭痛がする人の半分以上は自律神経の乱れから来ています」と言ってました。そのストレスというのは、僕の場合、心房細動のカテーテル手術に失敗したことで生じたもの、ということなるんでしょうか。つまり、うつ的な心理状態が耳鳴りを引き起こした?

あるいは「うつ」の状態になったため、耳鳴りが発症したのか?
「うつ」が先か「耳鳴り」が先かという、まるでニワトリと卵みたいな話になってしまいました。それにしても、耳鳴りだけは医師も手の施しようがないようで、たいていは「心の病」のように言われてしまいます。

あの時から早くも14年の歳月が流れました。

勤務先の市役所を定年退職しても、耳鳴りは退職してくれず、この14年間ず~っと耳鳴りはキーンキーンと鳴り続けています。うるさいです、本当に。

しかも最近はますます音が大きくなっているような気がします。さらに左耳だけでなく、右の耳も時々鳴るようになってきました。

精神安定剤のデパスは毎日欠かせません。
この薬が耳鳴り自体にどれほど効果があるのかわかりませんが、とにかく14年前から1日2錠、欠かさず服用しています。1錠は日中で、もう1錠は夜中に目が覚めた時に睡眠薬代わりに飲んでいます(耳鳴りの発症以来、一晩中ぐっすり眠ったことは、酔いつぶれた時以外には一度もありません)。

それにしてもねぇ。
何でこんなうるさい耳鳴りが自分の中に入って来たのだろう?

文句を言って行くところもないので諦めるしかありませんけどね。
それに、この耳鳴りは死ぬまで鳴り続けることはわかっていますし。

そんなこともあってか、最近は死ぬことが怖くなくなりました。
死んだらこのうるさい耳鳴りから解放されますし。

いつか死んで耳鳴りから解放されるというのが、今の僕の楽しみの一つです、と言ったら、言い過ぎですかいな?

 

 

 

 

 

 

 

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なりなり3年目 (どら)
2021-06-10 22:54:34
のんさん

こんばんは。随分とご無沙汰しています。
3年位前に何度かお邪魔し、随分励まして頂いた、どらです。
2年前に東京から広島に引っ越しました。

私も突破性難聴後、ずっとなりなりで今もTRTでH大学病院に通院しています。カウンセリングが主です。

のんさんの書かれておられる様に、私も、逝ってしまえば楽になるだろうな、、、と思うと、死ぬのが怖くないかな…と思う事もあります。

私は左耳でシャーシャーずっとなりなり。
右もぽーぽー。どうしてこんな事になってしまったんだろう…と思う事も多々ありますが、仕方ありません。
毎日正直しんどいです。ですが、3年前よりかは少しはマシかなと思います。ゆっくりですが、メンタル面でコントロールできる様にはなってきました。

私はのんさんがこうしてブログで発信してくだって、本当にとても励みになります。
なぜなら、のんさんもなりなりと付き合っておられるけど、しっかり生きておられると感じるからです。
だから、私も頑張ろうと。あと14年は過ごせるかな…。

のんさんのブログ、あれからずっと拝読しています。
綴ってくださってありがとうございました。

暑い日が続きますが、どうぞお身体ご自愛ください。

どら
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お久しぶりです~ (のん)
2021-06-11 23:24:19
実はこの記事を書きながら、どらさんのことを思っていました。
「このごろ、どうされているんだろう。耳鳴りは改善されたのだろうか」と。
そんな時にコメントをいただいたので、え~っ! とビックリしました。

お元気でお過ごしのご様子で…、と申し上げて良いのかどうかわかりませんが、久しぶりにコメントをいただき、今もこのブログをお読みいただいていることを知ってとても嬉しく思っています。

そのうえ、このブログを励みにしていただいているなんて、勿体ないお言葉です。ありがとうございます。

「毎日正直しんどいです」とのことですが、本当にしんどいですよね。
これだけ医学が進歩している時代でも、耳鳴りに効く薬はありませんから。
もし人から「次に生まれ変わったら何になりたいですか?」と聞かれたら、僕は「何でもいいです。耳鳴りのない人生なら何でも…」と答えそうですわ。

でも、どらさんは、カウンセリングを続けられて、少しは改善されつつあるご様子で、メンタル面でコントロールができるようになられたというのは一筋の光明ですよね。
そうして一歩一歩が積み重なって行けば、やがて「しんどい」のが徐々に軽減される見込みも大きくなってきますしね。

僕も耳鳴りに悩まされて毎日を生きていますが、一方では、身体をほどほどに鍛えながら健康を保持し、なるべく楽しく生きていこう、とも思っています。
このブログの自己紹介欄にも書いていますが、「無傷の人生」なんてありませんものね。

僕は沢田研二の「勝手にしやがれ」という歌が大好きなんですけど、この耳鳴りには「勝手に鳴ってやがれ」といつも言っています(笑)。

僕もどらさんのコメントに励まされていますので、また、どんなことでも結構ですので言葉をかけてくださいね。
では、どらさんもご健康に留意され、耳鳴りに負けない生活を送られますよう、祈っています。
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