僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

のんきりん

2011年08月02日 | 日常のいろいろなこと

 
 



生きる力とは、こんき げんき のんき の3つである…
というのを、何かで読んだことがある。

たしかにね~
「こんき」がなければ、やりたいことも継続できない。
「げんき」がなければ、これはもう生きるだけで精一杯である。

でも「のんき」が生きる力として重要であるとは、にわかには思いにくい。
思いにくいけれども、これがいかに大事なものか、最近少しわかってきた。

だいたい僕はせっかちで、おまけに欲が深い。
あれもこれもと願ってしまう悪い癖がある。
結局どれも中途半端に終わってしまうのだ。
そんなことを、ず~っと繰り返してきた。

そして気がつけば、人生下り坂である。ぐすん。

先日、新聞の人生相談の欄に、僕と同世代で、よく似た性格の男性から、そんな悩み(?)に関する相談が載っていたので、興味深く読んだ。

それに対する識者の回答が、ふるっていた。

生涯成長、一生進歩などという幻想は捨てて、下り坂にふさわしく、わたしが幸せならOKという「自己満足」の世界に生きることですね。でないとあなたは一生、「幻滅と焦り」のなかで過ごすことになるでしょう。幸せとは「自己満足」です。

…という回答だった。ふ~む、含蓄に富んでいるなぁ。

「自己満足」という言葉に対しては、これまであまり良くないイメージを持っていたけれど、別にそういうことでもないわけで、自分が幸せだと思うことが本当の幸せなんだ、という感じでいいんだよね。目からウロコ、でしょうか。

これは言い換えると、のんきに暮らしなさいということでもあるようで…。

あるお医者さんが言っていたが、がんの患者さんにかかわった時、病状を気に病まない人の進行が遅かったことがあったそうである。「無頓着が一番いいのかもしれませんね」という言葉がそれに続いていた。

これも、ある意味では「のんきのすすめ」であろう。

ものごとに熱心であったり神経を使ったりするのは大切だけど、それをストレスにしてしまうとよくない。つまり、生きていく上で、心のリラックスがいかに重要かということを教えられる話である。

耳鳴りに悩まされている身にとって、この話は特に身に沁みる。

さて、そんなとき、同じ耳鳴りに悩む yukari さんから、
「これ、のんさんに似ていませんか?」といただいたのが、

             

 

  

である。

 えへへ~。僕の顔はこんな可愛いことはないのですが、
「のん…」というところが、すご~く親しみを感じます。

いただいた何枚もの「のんきりん」の絵を見ていると、
しみじみと、心がなごんできます。

毎日をあくせくして送るのも、のんびりと送るのも共に人生なら、
できれば、のんびりとかまえて、ゆったりと過ごしたい。

最近、つくづくそう思うのです。

これからは、のんきりんの精神で行ってみよ~と思っています。





「今日ものんきにくらしています」
 今日からこのフレーズを、ブログのサブタイトルに使っています。

 

 

 

 

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4 コメント

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のん・・・ (yukari)
2011-08-02 20:35:05
「のんきのすすめ」とても感慨深いですわ~
私なんぞ「今日もあくせく暮らしています・・・」ですからねぇ
基本的に一人っ子のマイペースでのんびりやさんだったハズなんですが、ここのところイイ年になったのもあって、かなり無理して過ごしています。
しかし、あののんきりんのメモ帳がサブタイトルになるとは!
わたしも忘れていた「のんき」を少しでも生活に取り戻していきたいです
返信する
「のんき」を取り戻しましょう (のんきりん)
2011-08-03 06:00:09
この項だけ、のんきりんになりすまします(笑)。

僕も一人っ子なので、マイペースでのんびりやさんだったのかなぁ…? と過去を振り返って考えてみるのですが、なんだかのんびりしているようであくせくし、マイペースのようで他人の視線を気にする…という二重人格性が見えてくるだけで、どうも、自分の性格というものがよくわかりません  。

ともあれこのブログは今後、「のんきのすすめ」をコンセプトとして続けていこうと思っています。
ほのぼのとした絵のメモ帳をいただき、のんきりんの存在を教えてもらったことに、改めて感謝します。
ありがとうございました~
返信する
Unknown (びん)
2011-08-03 23:49:05
「のんきのすすめ」を興味深く拝見しました。インドでは一生を4つの時期に分ける考え方があるそうです。最も若い時代は「学生期」、社会貢献する世代を「家住期」、次はひとりになって自然の中で来し方行く末、人間とは何かを考える「林住期」(今の壮年世代か?)、天寿を全うする日も近いことを悟った後を「遊行期」というそうです。「林住期」、「遊行期」にさしかかった人生を登山に例えるならば、まさに日本も自分も坂道をゆっくり下山する時期。無事事故を起さず、ゆとりを持ってゆっくり成熟した豊かな下降をいかに楽しむか。ソフトランディングの秘訣、そのヒントがきっと「のんき」にあるのでしょうねぇ。ふとそんなことがアタマをよぎりました。
返信する
成熟した豊かな下降… (のん)
2011-08-04 19:30:54
のんきで気楽な話も、びんさんのお言葉を借りますと、
ソフトランディングの秘訣、そのヒントが「のんき」にあるという、
深い思想につながっていくのは、びんさんの教養の成せるところでしょうね。

言われてみれば…
びんさんにがおっしゃるように、「のんき」を掘り下げてみればみるほど、
その底にただならぬ鉱脈が流れていることを感じます。

「林住期」「遊行期」には、坂道をゆっくりと、成熟した豊かな下降をいかに楽しむか…
そう考えると、「人生下り坂」の意味も、ガラリと変わってきますよね。

びんさんの言葉を心に深く刻みつけて、「のんき」を実践していきたいと思います。
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