僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

「ノーマスク議員」に思うこと

2021年12月10日 | 議会&役所

大分県臼杵(うすき)市の「ノーマスク議員」のニュースを見ていると、首をかしげたくなるというか、呆れるというか

    

ご承知のように、この臼杵市の若林という市議会議員が、マスクをつけないで議場に入り、質問をしようとした。議長が「マスクを着用してください」と注意しても、無視。何度注意しても、言うことをきかない。
「マスクを着用しないなら、議場の外に退去を命じます」
と言っても、知らんぷり。退場もしない。
その結果、予定されていた一般質問は許可されなかった。
そんなことで、今、ここの議会はとても混乱しているようだ。

やれやれと、ためいきが出る。

議会で質問をするのは、市民から選ばれた立場の人間として最も大切なことであるにもかかわらず、マスクをしない故に質問ができないのなら、なぜマスクをして質問に臨もうとしないのか。その神経が理解できない。

若林というこの議員は、
「マスクに苦しんでいる人の代表として、自分もマスクをせずに議会に出た」
と言っていた。
それが「理由」なんだそうだ。

確かに「マスク着用」は法律で義務付けられてはいない。
しかし、もう2年近くなる新型コロナ禍で、どれだけマスク着用の必要性が叫ばれてきたことだろう。マスク着用は単なるマナーではなく「義務」だと考えているので、僕なんかもマスクは蒸れるので苦手だけれど、他の人たちと同様、外出時には必ず着用している。みんな頑張ってそうしているんです。

それをこの市議は、普段だけでなく、議会の場でもしない。

長年、市議会事務局に勤めていた僕は、こんな非常識で身勝手で周りを考えない議員など、これまで見たことも聞いたこともない。普通の人以上に周囲の空気を読まなければならない仕事をしているのに、この「マスクをしないこと」が周りの人たちの「空気」と考えているような発言をする。何だろうねぇその神経。

「マスク着用に法的義務はないから」という人は多い。
橋本徹なども、「今は感染拡大が収まってるのでマスクを強制的に着けなきゃいけないのは疑問です」と言っていたけれど、これだから「法律万能主義」の弁護士はイヤなのだ。何でも「法律、法律」でモノを言う。ワイドショーに出ている元検事なども「法的に問題はない」とノーマスク議員の言動を肯定したりする。

しかし、民間人ならともかく、市議会議員が議場という公の場所でノーマスクというのが問題だと思うのです。

じゃぁ、日本国民がみんな「法律違反じゃないからマスクはしない」と言い出したらどうするの?

今回のこの「ノーマスク議員」の一件は、この議員を擁護する声も結構あるようだけど、市民から選ばれた議員がこんなことをすると、この人物を選んだ市民の人たちがみんな「マスク反対」なのだろうか、なんて思ってしまいます。せめて議会の場ぐらいはマスクをしろよ、と言いたい。

自己顕示欲を振り回すより、住民への奉仕の心が大事だろう。

議会での質問を通して、市の行政を批判したり、応援したり、アドバイスをしたりして、その地域を少しでも良くしようとするのが議員本来の仕事なのだ。

それを「ノーマスク」で議会を混乱させ、また議会のほうもこの問題ですったもんだして、肝心の市にとって大事な諸問題が放置されてしまい、逆に議会側も批判を浴びている始末である。

「どっちもどっち、という感じですねぇ」
と、テレビでコメンテーターが言っていたけど、ま、それもそうかも知らないけど、原因を作ったのはこの議員であることは間違いないのである。

ホンマにねぇ。
議員として、ノーマスクよりも、もっと重要な仕事があるやろ。
市民の税金で報酬(給与)や政務活動費をもらってるんやで。

そんなこともわからんのか、このおっさんは。

 

 

 

 

 

コメント
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