ご存じ 「入れ墨判官」。
この人も昔の公務員…?
大阪市の橋下市長が市職員の入れ墨の有無を調べたことがマスコミを賑わした。
入れ墨をしている市の職員がいたなんて、初めて聞いた人も多かったろう。
新聞によると…
先月末の大阪市の発表では、職員約3万4千人のうち、
入れ墨をしていると申告した職員は113人だった。
113人のうち、107人は環境局や交通局の現業職員で、
中には女性も5人入っていたというから、へぇ~~という感じ。
まあ、タトゥーと言われるおしゃれっぽいものかもしれないけど。
また、この調査に対して回答を拒否した職員が15人いたそうだが、
この人たちは入れ墨をしているから拒否したのか?
あるいは、人権モンダイだとか何とか言って拒否しているのか?
少なくとも公務員である限り、入れ墨調査と人権は無関係だろ。
余談ですが…
入れ墨といえば、誰でも遠山の金さんを思い出す。
ご存知、入れ墨判官・遠山金四郎。
「神妙にしろいっ」
啖呵を切って片肌を脱ぎ、桜吹雪の入れ墨を見せつける。
金さんは江戸町奉行だから、これも、まあ昔の公務員である。
この時代は公務員がおおっぴらに入れ墨を見せびらかしても、
上役から注意されたり、町民から批判を浴びることはなかったんでしょうね。
しかし今は平成の世である。
入れ墨は、どうしてもヤクザやチンピラを連想させる。
入れ墨をしているから素行が悪い…とはむろん限らないけれど…
10年少し前、妻とオーストリアに旅行したとき、
国境を越えてお隣のハンガリーへ行った。
首都ブダペストで土産物店などが並ぶ繁華街を歩いたが、
ひとつ路地に入ると、目つきの悪い、入れ墨の男たちがたむろしていた。
実に不気味な光景だった。
そのあと、僕たちは国会議事堂を見学するため、
広い道路の歩道を歩いていたら、突然男が寄って来て、
ベラベラベラと何かを勧誘するようなことを話しかけてきた。
うるさいので、あっちへ行けと言うと、いつのまに現れたのか、
警察官のような帽子を被った男たちがバイクで僕たちを取り囲み、
「パスポートを見せろ」 と言ったのだが…みんな入れ墨をしている。
「警察官が入れ墨するか?」 と不審に思いながらも、
僕は単純だからパスポートをポケットから出そうとしたら、
横から妻が「警察と違うわ。行くわよ!」 と僕の腕をひっぱったので、
僕たちは素早く男たちの囲みを突破し、その場から逃げ去った。
とっさに 「ピンときた」 という妻によると、
警察官を装うパスポート泥棒の手口がガイドブックに載っていたそうだ。
それにしても、ハンガリーは怖い国だと思った。
なにしろ、入れ墨をしている男たちが多かった。
入れ墨と言えば、真っ先にその出来事を思い出すほどだ。
だから、入れ墨にはロクな印象がない。
ましてわが日本国で、公務員が入れ墨を入れるなんてねぇ。
僕が勤めていた松原市役所にも、目立つ入れ墨をしていた職員がいた。
その職員が公園を清掃したあと、暑いのでシャツを脱いだらしい。
入れ墨がモロに見えた。
近くの住民がそれを見て恐れをなし、市役所に通報した。
「今、公園に入れ墨をした不審な男がいます」 と。
市役所から職員がすぐに現場へ行ってみたら…
その 「不審な入れ墨男」 は、市の清掃担当職員だった。
…という、笑えない話も実際にあった。
住民もあきれたでしょうね~
ついでだけど、ある市議会議員は、昔、腕に入れ墨をしていた。
その人は議員になるとき、腕を焼いて入れ墨を消した。
その腕の 「焼け跡」 を見せてもらったことがある。
今、公務員の身分で入れ墨をしているものは、
これくらいの根性を見せて、消してしまえばどうか。
さて、話は大阪市のことに戻るけれど…
市は今後、人目につく部分に入れ墨をしている職員については、
市民と接しない部署へ配置転換し、回答拒否職員に対しては、
懲戒処分にする方針で、処分内容を検討しているということだ。
こんなのは、遠慮せず、どんどん重い処分にすればいいと思う。
公務員としての自覚が足りなさ過ぎるぜぃ、
と杉ちゃんも言ってます。