長年走っていないフルマラソンをめざして練習を始めているが、
なにせ長年走っていないものだから、 「こんなはずでは…」
…という現象が、あれやこれやと起こる。
あぁ、やっぱり歳には勝てないんだろうか…と、嘆きの日々である。
少し遠い場所だけど、5月中旬に開催される頃合な大会をネットで見つけた。
その大会は、制限タイムがかなり (…というより、めちゃめちゃ) ゆるい。
というのは、それはウルトラマラソンを中心とした大会で、
そこに、フルマラソンの部もおまけのようにつけられているからだ。
制限時間がウルトラマラソンに合せてあるので、ゆるい…というわけ。
さらに、そこのコースは、一周3キロの公園内を周回するコースなので、
途中、走れなくなってリタイヤするのにはまことに好都合である。
(こんなズボラなことばかり考えている)
さて、これに出場するとなると、5月中旬まであと2ヶ月。
完走をめざすには、今はどんどん走り込まなければならない時期である。
2月22日に、久しぶりに20キロを走った。
また翌日から5日間、10キロから15キロを続けて走り、
そろそろ走り込みも調子が出てきたな~と気分も高まってきた。
ただし、超スローなジョギングである。
ある時、調子に乗って少しだけスピードを上げたら、不整脈が出た。
分不相応なことをすると、たちまちわがハートから警告が発せられる。
身体全体が衰えてきているのだから、あまり無理をするのはよくない。
1週間ほど走り込むと、もう足が重くてだるくて、たまらない。
自宅の階段を上がるのも、足がもつれるありさまだ。
そして、その疲れがなかなか取れない…どころか、たまる一方で、
続いてコスパで水泳なんかすると、夕方にはぐったり死んだようになる。
最近は、コスパではプールで泳がず、主にジムでストレッチをしている。
3月に入って再び20キロ走に挑戦したが、13キロでダウン。
ここ数日は、風が強く、寒い日が続いたので、走るのをサボった。
まあ、休養も練習のうち…と思っていたら、昨日、なんと腰痛が突発した。
何年も前から軽い腰痛はあり、時々痛みが激しくなる時があるのだが、
それが、昨日、出た。
あぁ~、…とため息。
しかしまあ、これまでの経験からいけば、すぐに治るはずである。
何とか練習を重ねて、5月のフルマラソンで完走したい。
いや、完走できなくても、スタートラインには立ちたい。
プロスキーヤーで登山家でもある三浦雄一郎さんのことを思う。
三浦さんは3年前、75歳でエベレストに登頂してギネスブックにも載った。
この人は不整脈を持ち、カテーテル手術もされている。
僕は1回しかしていないが、三浦さんは数回の手術をされている。
それを克服しての快挙であった。
三浦さんは、60歳くらいのとき、運動もせず飲んだり食べたりの生活で、
すっかり心身が弱ってしまったので、一から身体を鍛え直したそうだ。
「あの時にやり直したことが、今の私の身体を作ったのです」
今年78歳になる三浦さんのこの言葉が、僕の今の気持ちを支えている。
…と、まあカッコいいこと言っているけど、
三浦さんと自分と同じように考えるなんて大きな勘違いだよ~ん、
…と、自分の中のもう一人の自分が、そっとささやくのである。
う~む。 そう言われると、ミもフタもないよね。