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ユリ科タケシマラン属

2024年03月16日 | 山野草

ユリ科タケシマラン属のタケシマラン(竹縞蘭)です。
三方ヶ峰の登山道脇に毎年5月下旬から咲きます。
画像は10年ほど前のもの、年々株が小さくなっているのが気がかりです。


花の色は地味ですが、これほど咲かせると見事です。


互生する葉の葉腋から花柄を伸ばし、1個ずつ黄緑色の花をつけます。
花被片は6個で基部から平開して先端は反り返ります。
雄蕊は6個あり、花柱はごく短かく平に見えます。


6月になると果実が膨らんできます。


タケシマランが存在感を示すのは真っ赤に熟した液果をつけた姿です。
最初の画像の株の秋の状況ですが、遠目にもタケシマランと分かります。


草丈が20cmほどの株が密生し、果実を1株に数個つけていました。
当時は小さなタケシマランだな、と思いながら撮った写真です。
今考えると、ヒメタケシマランを意識して撮っておけばなあ、と悔やまれます。
タケシマランとは、大きさや葉縁などで見分けるようですが、はて??


タケシマラン属のオオバタケシマラン(大葉竹縞蘭)です。
一見タケシマランによく似ますが、いくつもの見分け点があります。


タケシマランより大型で、茎は60-100cmになり、上部で2-3枝になります。


葉での見分け、オオバタケシマランは葉の基部が心形になり茎を抱きます。


花が咲いていれば見分けは容易で、花柄、花冠、花柱が異なります。


果実での見分けは、果柄と果実の形です。


果実が落ちた株にも果柄が残っていますので、見分けの目安になります。

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