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S.T.A.L.K.E.R.最高齢プレーヤーHalのゲーム日記 4776 南月島の人魚

2022-05-15 17:36:59 | 日記


南月島の人魚 その2

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廃病院を見たケイタは嘆声を上げ、夢中になってシャッターを切りまくる。

翔はそんなケイタを置いて仲間の所に戻った。

女の子三人組はキャーキャーと騒ぎながら、廃病院を眺めているが、姦しい(かしましい)とは、正にこのことだろう。

ピーコはここはなにか妙な気がすると、不安げである。

ともあれ5人は廃病院内に侵入した。

内部は荒廃はしているが、ここに相応しくないものがあった。

真新しい足跡である。

なんのことはない、その足跡は先に院内に入ったケイタのものだったが、彼の観察では2階が患者の部屋で、1階は院長室や警備室、資材室などがあるそうだ。

不思議なのは、院長室や薬品庫にはカルテや薬品などが全く残されておらず、完全な空室となっていることだ。

普通、その種の部屋には何かしらの記録が残されている筈なのだが?・・・

看護婦室らしい部屋には、一通の手紙が残されていた。

それには「この病院はおかしい、 深夜2時頃に何者かが徘徊する物音が聞こえる・・・」

そしてその続きは・・・ 「患者が数人消えた」とある。

これは神隠しではないか。

「益田院長は患者は亡くなったと説明しているが、その態度はおどおどしていて、明らかにおかしかった。

そしてついに看護婦まで消え始めた。」

街に帰ると昌子は、なぜあの廃墟に入るなと言ったのか、説明を始めた。

「あの廃墟には怪物がいて、その怪物は人の死を見て成長するの。

そして死ぬ人が少なくなれば、人を殺すというわけ。」

ヒナからの連絡があり、祭りの日、ケイタがいなくなったとのことである。。

前の日、ケイタとヒナが釣ってきたトビウオの調理をしていると、ケイタに電話がかかり、ケイタは兄山に行くといい残して、出ていった。

翌日になってもケイタは戻らず、ヒナは頂上まで行ってみたが誰もいない。

時間は既に夜の10時を過ぎていたが、とるものもとりあず一同はあの廃墟に向かった。

院長室にはケイタの手帳が落ちていて、戸棚は隠し戸になっていて開けた跡がある。

その先には地下への階段があり、そこは天然の洞窟になっていた。

その洞窟にはがいこつがあったが、それは無論ケイタではない。

先へ進もうとした翔は足を滑らせて転倒し、皆とはぐれてしまった。

そしてメモを発見した。

「1972年、私は医歩に会う為に皆見月島に向かった。 隔離病棟のあの生物実・・・」

その先は破れていて読むことが出来ない。

進むとノゾと出会った。

やがて二人は洞窟からかなり広い部屋に出た。

ヒナは洞窟が海へと繋がる所にいた。

そして「それ」もいた。

長い黒髪、透き通るような白い肌、下半身は尾びれとなり、「それ」は静かに微笑んでいる。

翔がヒナに何をしたと問い詰めると、「なにもしない」と答えた。

そこへケイタが現れ、人魚からヒナを受け取り、手当てを始めた。


南月島の人魚 その3へ続く

 


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