「ゴメリ州住民の健康と環境」からの抜粋記事の続きです。
15歳以上の年齢で病気になった人についてベラルーシ共和国全体とゴメリ州のデータがあります。
2003年(チェルノブイリ事故発生から17年後)国全体でその年何らかの病気になった人の割合は人口1000人に対し、732.6件です。これも1人の人が1年以内に複数の病気に罹ることがあることや、一度に複数の病気を発病することがあるので、単位は人ではなく、件数になっています。
国全体のデータで最新のものは2009年のもので、858.0件、となっています。
2003年から2008年でまでは700件台の数字が続いていたのですが、2009年に突然800人台に増えました。ちなみに前年の2008年は782.3件でした。
ゴメリ州の場合、人口1000人に対し、2003年は760.0件です。発病率はこの資料で示されている限りは、2003年から2009年まで、常に国全体の平均よりゴメリ州のほうが発病率が高いです。
2005年には803.7件・・・と800件台になり、2009年には900.9件と増えました。
ゴメリ州のデータは2010年のものもあり、817.0件と発病率は2003年以降、初めて減少しました。
2003年から2010年にかけての期間に限定すると、この間に最も増加率が高かった病気は精神障害と行動障害です。その次に増えたのは先天性異常。それから循環器系の病気です。
逆にこの間、最も減少した病気は神経系の病気。そして妊娠28週目から出産後168時間以内の期間に発生した異変も減っています。
この「妊娠28週目から出産後168時間以内の期間に発生した異変」とは何かと言うと、つまり妊娠中の病気や出産直後のお母さんの病気、ということになります。
妊娠28週目を過ぎると中絶は(ふつう)しませんから、異変と言っても、この中に中絶は含まれません、ということを意味しています。
この資料にはゴメリ州の中の20の地区とゴメリ市をあわせた21の地域の発病率も載っています。
人口1000人あたりの件数で示されていますが、2010年その件数が1000件を超えている地区が3箇所あります。
人口より、病気の件数のほうが多いということです。その地区の人全員以上が病気?・・・のわけがありませんので、1人の人が複数の病気を抱えているケースがとても多い、ということになります。
ちなみに2010年最も発病率が低い地区では551.2件でした。
2010年ゴメリ州における病気の種類です。(年齢は15歳以上。)
一番多い病気は呼吸器系統の病気です。(49.4%)
2位は外傷や中毒症状。(9.1%)
3位は皮膚病・皮下組織の病気。(5.4%)
4位は骨組織・筋組織の病気。(5.2%)
5位は泌尿器・生殖器の病気。(4.4%)
6位は眼病・視覚器の病気。(4.0%)
7位はその他。(22.4%)
以上のデータは年齢が15歳以上のものです。
次に中高生だけを調べたデータをご紹介します。
中高生と書きましたが、厳密には12歳から17歳までの年齢を対象としています。
18歳は日本では高校生ですが、ベラルーシでは18歳で成人なので、大人扱いになります。
ゴメリ州では中高生(12歳から17歳まで)と大人(18歳以上)が罹っている病気の種類などに違いがあります。
2010年、中高生がかかった病気のうち、最も多かったのは大人と同じ呼吸器系統の病気です。
しかし全体を占める割合を見ると、中高生は65.2%だったの対し、大人は34.8%でした。
つまり2010年病気になった中高生の半数以上が呼吸器系の病気だった、ということです。これが大人だと3人に1人になります。
次に中高生が多くかかった病気は外傷・中毒でした。6.6%の割合を占めています。大人は12.5%です。
大人のほうが子どもよりアルコール中毒になりやすい、また事故や怪我をしやすい(職場)環境にいることが多い、ということだと思います。
3位は中高生が皮膚と皮下組織の病気(4.8%)です。大人の3位は骨組織、筋肉組織の病気(7.8%)となっています。
4位は中高生が消化器官の病気(3.5%)で、大人は泌尿器系、生殖器系の病気(6.4%)となっています。
中高生の5位以下の病気を見てみると5位と6位が泌尿器系、生殖器系の病気(3.1%)、眼病・視覚器に関する病気(3.1%)です。7位はその他の病気で13.6%となっています。
15歳以上の年齢で病気になった人についてベラルーシ共和国全体とゴメリ州のデータがあります。
2003年(チェルノブイリ事故発生から17年後)国全体でその年何らかの病気になった人の割合は人口1000人に対し、732.6件です。これも1人の人が1年以内に複数の病気に罹ることがあることや、一度に複数の病気を発病することがあるので、単位は人ではなく、件数になっています。
国全体のデータで最新のものは2009年のもので、858.0件、となっています。
2003年から2008年でまでは700件台の数字が続いていたのですが、2009年に突然800人台に増えました。ちなみに前年の2008年は782.3件でした。
ゴメリ州の場合、人口1000人に対し、2003年は760.0件です。発病率はこの資料で示されている限りは、2003年から2009年まで、常に国全体の平均よりゴメリ州のほうが発病率が高いです。
2005年には803.7件・・・と800件台になり、2009年には900.9件と増えました。
ゴメリ州のデータは2010年のものもあり、817.0件と発病率は2003年以降、初めて減少しました。
2003年から2010年にかけての期間に限定すると、この間に最も増加率が高かった病気は精神障害と行動障害です。その次に増えたのは先天性異常。それから循環器系の病気です。
逆にこの間、最も減少した病気は神経系の病気。そして妊娠28週目から出産後168時間以内の期間に発生した異変も減っています。
この「妊娠28週目から出産後168時間以内の期間に発生した異変」とは何かと言うと、つまり妊娠中の病気や出産直後のお母さんの病気、ということになります。
妊娠28週目を過ぎると中絶は(ふつう)しませんから、異変と言っても、この中に中絶は含まれません、ということを意味しています。
この資料にはゴメリ州の中の20の地区とゴメリ市をあわせた21の地域の発病率も載っています。
人口1000人あたりの件数で示されていますが、2010年その件数が1000件を超えている地区が3箇所あります。
人口より、病気の件数のほうが多いということです。その地区の人全員以上が病気?・・・のわけがありませんので、1人の人が複数の病気を抱えているケースがとても多い、ということになります。
ちなみに2010年最も発病率が低い地区では551.2件でした。
2010年ゴメリ州における病気の種類です。(年齢は15歳以上。)
一番多い病気は呼吸器系統の病気です。(49.4%)
2位は外傷や中毒症状。(9.1%)
3位は皮膚病・皮下組織の病気。(5.4%)
4位は骨組織・筋組織の病気。(5.2%)
5位は泌尿器・生殖器の病気。(4.4%)
6位は眼病・視覚器の病気。(4.0%)
7位はその他。(22.4%)
以上のデータは年齢が15歳以上のものです。
次に中高生だけを調べたデータをご紹介します。
中高生と書きましたが、厳密には12歳から17歳までの年齢を対象としています。
18歳は日本では高校生ですが、ベラルーシでは18歳で成人なので、大人扱いになります。
ゴメリ州では中高生(12歳から17歳まで)と大人(18歳以上)が罹っている病気の種類などに違いがあります。
2010年、中高生がかかった病気のうち、最も多かったのは大人と同じ呼吸器系統の病気です。
しかし全体を占める割合を見ると、中高生は65.2%だったの対し、大人は34.8%でした。
つまり2010年病気になった中高生の半数以上が呼吸器系の病気だった、ということです。これが大人だと3人に1人になります。
次に中高生が多くかかった病気は外傷・中毒でした。6.6%の割合を占めています。大人は12.5%です。
大人のほうが子どもよりアルコール中毒になりやすい、また事故や怪我をしやすい(職場)環境にいることが多い、ということだと思います。
3位は中高生が皮膚と皮下組織の病気(4.8%)です。大人の3位は骨組織、筋肉組織の病気(7.8%)となっています。
4位は中高生が消化器官の病気(3.5%)で、大人は泌尿器系、生殖器系の病気(6.4%)となっています。
中高生の5位以下の病気を見てみると5位と6位が泌尿器系、生殖器系の病気(3.1%)、眼病・視覚器に関する病気(3.1%)です。7位はその他の病気で13.6%となっています。