ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者50265人。死者数282人。職場に感染者疑いの人が出た場合

2020-06-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 6月9日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は50265人になりました。とうとう5万人台になりました。1日の新規感染者数は812人です。また900人以下になりました。このまま800人以下になってほしいです。
 死者数は282人です。
 24506人が回復しました。
 64万件を超える検査数となりました。

 以前にも職場に病人が出た場合のケースについて投稿しましたが、今回はコロナウイルス感染疑いの人のケースです。
 同僚Bさんはある日の朝39度の熱を出しました。それまでにも数日咳が出ていましたが熱はなかったので、マスクはしながら図書館業務を続けていました。熱が出たので、往診を頼むと、薬の処方箋を出されたので、それを3日間服用するよう言われました。3日後、よくならず、医者に言うとまた3日薬を飲みなさい、しかし治らず、また3日薬を・・・と言われているうちに10日経っても、まるでよくなりません。
 それで、医者に、
「これはコロナウイルスではないですか? 検査を受けさせてください。」
と言ったのに、検査の必要なし、と言われて検査を受けられないままでした。(もし、ここでこの医者が受けて良い、あるいは受けなさいと言っていたら、検査料金は無料でした。)
 肺のレントゲン検査は受けることができたので、撮影すると、肺はきれいなまま。

 しかしBさんは有料なら希望者はコロナウイルスの検査を受けられることを知っていたので、受け入れ機関に電話。順番待ちがありましたが、そこへ行ってPCR検査を受けることができました。およそ60ベラルーシルーブルを払い、結果を待っていると、
「陽性ですね。」
「やっぱり、コロナウイルスにかかってたんですね!」
「いいえ、肺炎が陽性です。」
「え、コロナウイルスが陽性なんですよね?」
「いえ、陽性なのは肺炎です。」
「でも肺のレントゲン写真は異常なしだったんですけど。」
「でもあなたは肺炎です。」
「つまりコロナウイルスによる新型肺炎ですよね。」
「肺炎です。」
 Bさんは「肺炎患者です。」と書かれた診断書をもらって帰宅しました。
 本当に肺炎だったら入院しないといけないのですが、Bさんは肺のレントゲン写真がきれいだったことから、肺炎とは信じていなくて、入院するのをやめました。それから、同居している母親(90歳)の世話をしているので、入院できないんだそうです。
 症状が出ているので出勤していませんが、もし、コロナウイルス陽性だったら、この同居しているお母さんにうつしてしまわないか心配です。どうやってお世話しているんでしょうか? 自分も体調悪いのに。

 またこの「PCR検査」の診断書(検査結果)に「コロナウイルス陽性」と書かれていたら、同居家族も否応なく検査させられますが、そう書いていないので、家族は検査を受けられません。あるいは有料の検査を受けに行かないといけません。
 そしてBさんの職場で働いている職員も検査を受けさせられ、その結果によっては図書館も閉鎖です。
 しかしBさんは肺炎が陽性で、コロナウイルスが陽性ではなかったので、同僚の職員は誰も検査されておらず、図書館も通常通り開館しています。

 マスクはしていたけれど貸出コーナー担当だったBさんが発熱前に来館者にうつしてしまったかも分かりません。またBさんの感染経路は不明です。
 職場には今、病気の人は他にいません。
 私もBさんからうつされたかなあと考えましたが、Bさんが最後に出勤した日(発熱した日の前日)から数えてすでに2週間が経過しているので、だいたい潜伏期間も過ぎたかと思います。私は何も症状が出ていないです。 

 Bさんが自腹で検査を受けたこの1回という回数は、上記の64万件という検査数の中に入っていると思います。しかし、感染者数の中にBさんは入っていないでしょう。
 陽性率が何パーセントです、という発表は無意味なようです。