6月25日の書き込みです。
ベラルーシのコロナウイルス感染者数は60382人になりました。1日の新規感染者数は437人です。さらに減りました。
死者数は367人です。
41448人が回復しました。1日で1312人が回復したことになります。
すでに91万件を超える検査数となりました。
これは昨日のニュースで、コロナウイルスとは関係ないのですが、ここに書いておきます。
ミンスク市内の二箇所の区で、6月24日早朝から、水道水が異臭がしていると住民から水道局や区の住宅管理局に問い合わせの電話が殺到し、発覚しました。
水道局が把握していたら、水を止めるなり注意喚起していたと思うのですが、朝起きて顔を洗おうとして、水道の水が臭くてびっくりするという事態になりました。
(幸い私は別の区に住んでいます。)
匂いはヨウ素みたいだとか、アンモニア臭がしたとかですが、とにかく臭かったようです。
水質検査をしたらアンモニア濃度が高かったそうですが、じゃあどうしてアンモニア濃度が高かったのかについての説明は「事故」で、じゃあ、その事故の詳細は何ですかと言うと今のところ(6月25日のベラルーシ保健省)不明で、現在も調査中だということです。
6月24日中に事態を改善させるとミンスク水道局は発表しましたが、改善せず、「飲んではいけません。」などと深夜になって注意を呼びかけました。(遅い・・・)
さらにはこの水が目に入ったせいで目に異常が出た、肌荒れを起こした、飲んで体調を崩した、という市民が病院へ。しかし、「それは噂です。」と否定されました。
(しかし、翌日には「入院した人がいるらしい。」とまた情報が飛び、また噂なのか何なのかと思っていたら、実際に15人が救急車で運ばれ、救急病院で治療を受けたと先ほどニュースになりました。
6月24日夕方までには給水車がこの二つの区内20箇所に出動し、住民が容器を両手に持って長い行列を作りました。(実際並んだ人によると、100人は並んでいたそうです。)
店ではミネラルウオーターがどこも売り切れ・・・ (ちなみにベラルーシではガス入りのミネラルウオーターが多いです。)
コロナウイルス対策のために手を洗いましょうと言われても、きれいな水が水道から出ないのでは・・・
そして給水車やスーパーのレジには長蛇の列。みんな必死なので、ソーシャルディスタンスが保たれているかどうか・・・。ベラルーシのマスコミが掲載した画像を見ていると、1メートル感覚で並んでいる場所もありましたが、それだけに行列の先頭と最後尾がものすごく伸びていて、
画像を見ていて、涙が出そうになりました。
しかも、コロナウイルス感染者だけれど軽症なので自宅療養中だとか、海外から入国してまだ2週間経ってないので、自宅隔離されている人もたくさんいるはずですが、この人たちは飲料水を取りに行っていいのかどうか・・・
飲料水のことで不要不急だから許される(罰せられない)と思いますが、そのような感染疑いのある人が、給水車の周りの人混みの中にいるわけです。
そして、1日が経過した、今日の午後2時ごろ、全ミンスク市民に対して、水道から出る水を飲んではいけない、調理にも使ってはいけない、と通達がありました。私の職場にも連絡が来て、水道水に異臭がないかどうか調べるようにと言われたのですが、異常なし。
午後4時には、問題のあった二つの区のうち一つは、水質が改善した、と発表があり、でも最初の10分から15分は水を流しっぱなしにするようにとアドバイスがありました。
「水はきれいになったけれど、今度は塩素臭い。」
というネット民の悲鳴もあります・・・。
スーパーでは、倉庫で保管していたミネラルウオーターは大至急、売り場に品出しするとネット上で発表。買い占め騒ぎにならないように、ということでしょう。
他の国ではコロナウイルスの都市封鎖前にトイレットペーパーや保存食の買い占め騒ぎがありましたね。ミンスクでは、都市封鎖などのコロナ対策はありませんでしたが、文字通り、水道から飲めない水が出てきて、飲料水買い占め騒ぎが起こっています。
小さい子どもを抱えた家では本当に大変だったようです。
また病院でもきれいな水が出ないので、大混乱。産院に入院中のお母さんと思われる人が、病院に到着した給水車の周りに医者や看護師が集まって、必死で水をくんで病院内に運んでいる様子をスマホで撮影し、それがニュースサイトで取り上げられていました。この画像も見たときも涙が出そうになりました。
ちなみに水道異臭騒ぎが起こった6月24日は、コロナウイルス感染者が増えているロシアで1万4000人の兵士が参加の第2次世界大戦での戦勝75周年記念軍事パレードを行われ、招かれたベラルーシ大統領は息子3人を連れて参加していました。
翌日の25日、ベラルーシ大統領は8月に行われる大統領選をめぐり、ロシアなど国外にいる反体制派から選挙介入があると主張しました。この件について今月30日にまたロシア大統領と話し合うそうですが、いや、それより、首都の水道水を早く何とかしてほしいと多くの市民が思ってるでしょう。
ミンスク水道局も大丈夫?と思います。断水はしょっちゅうありますが、水道水がアンモニア臭がして、念の為だろうと思いますが、一時的にも全市民(首都民)に、水道水を飲んではいけませんという事態になったのは、これが初めてです。
コロナウイルス流行中の今、このタイミングで起こったので、ストレスが余計に大きいですね。
ちなみにこの二つの区民に対して、水道代の支払いが数日分免除されるとすでに発表されました。