ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第208回」

2017-04-05 |   ビタペクト配布活動
 4月5日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第208目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
 今回はビタペクト3を11個渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2526個、セルロースの合計は85個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2160部となりました。
 今回で通算224回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2526人の子どもにビタペクトを、約76人の子どもにセルロースを、2160家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



 今回はゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)から2家族が地元の教会の信者の子どもたちなど14人を引率していました。この家族は2011年11月と2012年5月と2014年4月にもSOS子ども村に滞在しています。そのときの様子は以下をご覧ください。

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第126回」

チロ基金の活動「ビタペクト2(セルロース)&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第133回」

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第162回」

 今回は家族Bにはビタペクト3を渡していません。この家族Bのお母さんは家族Aのお母さんの娘です。
 それぞれの体重1キロあたりの測定結果はこのとおりです。以前の測定結果も矢印で示しています。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

(家族A)

母親(事故発生時14歳) 4ベクレル → 6ベクレル → 9ベクレル → 6ベクレル
養女(11歳)0ベクレル → 22ベクレル ○ → 40ベクレル ○ → 30ベクレル ○
養女(10歳)0ベクレル → 34ベクレル ○ → 33ベクレル ○ → 29ベクレル ○
女子(16歳)27ベクレル ○ → 22ベクレル ○
女子(16歳)29ベクレル ○ → 21ベクレル ○
女子(13歳)14ベクレル → 23ベクレル ○ → 27ベクレル ○ → 27ベクレル ○
男子(17歳)31ベクレル ○ → 20ベクレル ○
女子(14歳)(2012年測定)27ベクレル ○ → 19ベクレル ○
女子(16歳)(今回初測定)32ベクレル ○
男子(14歳)(今回初測定)15ベクレル
男子(13歳)(今回初測定)33ベクレル ○ 
女子(12歳)(今回初測定)31ベクレル ○
男子(12歳)27ベクレル ○ 


(家族B)
 
母親(25歳)33ベクレル
長女 (2歳)22ベクレル


 この2歳の長女はまだ小さいので、ビタペクト3を飲むことができません。
 家族Aの14歳の女の子は20ベクレル以下でしたが、2歳の女の子にビタペクト3は早いので、それをこの14歳の女の子にあげてほしいとお母さんに頼まれました。
 しかし14歳の女の子は「これ、酸っぱいから飲みたくない。」とか文句を言い出し、お母さんから叱られていたのですが、この子が前回飲んだのは、ビタペクト3ではなく、セルロースですね。たぶん勘違いしています。

 12歳の男の子は2012年にSOS子ども村へ保養に来たときに、最高記録である261ベクレルだった男の子の弟です。
 
 この兄弟については、 チロ基金の活動「ゴメリ在住一家への支援活動・第1回」「ゴメリ在住一家への支援活動・第2回」をご覧ください。
 
 今回この弟にとんでもない結果が出ていなくてよかったです。きっとお母さんが正しい食生活を続けている証拠だと思います。
 
 画像は記念撮影した様子です。今回は日本文化情報センターへ遊びに来てくれましたので、センター内での撮影です。小さい子どもは寝てしまって写っていません。図書館内のソファーで寝ていました。 
 年齢の高い子どもは日本について質問をたくさんしていました。着物や漢字、おすしなどに興味津々でした。

 子どもたちに折り紙、折り鶴、日本のシールなどをプレゼントしました。
 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。