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ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

クレー射撃ワールドカップ・ファイナルがミンスクで開催  その4

2008-10-02 | ベラルーシ生活
 選手の足元にあるネットは発射後の弾の空ケースを入れる(捨てる)かごです。
 (やっぱり、射撃の画像を撮影するのは難しい・・・)

 私が見学したのは、男子トラップ競技決勝で、ロシアの選手が2名、イタリア、ハンガリー、中国、スウェーデンの選手が出場していました。
 結果はスウェーデンの選手が1位、中国2位、ロシア3位でした。

 北京オリンピックのメダリストがほぼ全員来ていましたよ!

クレー射撃ワールドカップ・ファイナルがミンスクで開催  その3

2008-10-02 | ベラルーシ生活
 テレビ局などマスコミも大勢やってきました。
 私も一生懸命、写真を撮ったのですが、射撃の画像を撮影するのは難しかったです。
 クレーは普通目立つように蛍光オレンジ色に着色されています。
 内部に着色粉が詰められ、命中すると粉が広がって煙みたいに見えるパウダークレーを使用していましたが、後で画像を確認すると、その煙ばかりが何とか写っていました。

 その後、テレビでスポーツニュースを見ていると、アナウンサーが冒頭で
「ドバイの王子は(出場権がなく)この大会に参加しませんでした。」
と言ったので、S夫と失笑してしまいました。(^^;)
 もっと他に報道することないのかねえ・・・
 それよりベラルーシの選手のことを報道してほしい・・・。

クレー射撃ワールドカップ・ファイナルがミンスクで開催  その2

2008-10-02 | ベラルーシ生活
 これは男子ダブルトラップ競技の様子です。
 射撃の試合は見ていると、ドキドキしますね。
 でも同点の選手が2人(以上)になって、「2位決定戦」とか「4位決定戦」になって、2名の選手だけが射撃をするというのは、もっと緊張します。一騎打ちみたいで、見ている分にはこっちのほうがおもしろいかも。 

 クレー射撃にはトラップ、スキート、ランニング・ターゲット、ダブルトラップといういろんな種類があるのですが、
「トラップって何だ? 詳しく知りたい。」
という方はこちらのサイトを参考にしてください。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%BC%E5%B0%84%E6%92%83


 この大会には日本人選手は参加しませんでした。ワールドカップのファイナル大会なので、出場権のある選手だけが参加できるのです。
 いつか日本人選手がベラルーシでの国際試合に来てほしいですね。

 

クレー射撃ワールドカップ・ファイナルがミンスクで開催  その1

2008-10-02 | ベラルーシ生活
 2008年9月25日から10月1日まで、ミンスクでクレー射撃ワールドカップ・ファイナル大会が開催されました。
 クレー射撃の国際大会が行われたのは、ベラルーシではもちろん初めて、いや、旧ソ連でも初めてなんだそうです!
 開催場所はミンスク市郊外にあるクレー射撃場「スポーティング・クラブ」(このクラブについては後ほど詳しーくレポートします。お楽しみに!)
 
 S夫は今年、スポーティング・クラブに転職し、現在はクレー射撃選手のために銃の整備や修理の仕事をしています。
 そしてこのスポーティング・クラブこそ、あのドバイの王子が練習していた射撃場なのです。(この王子についてはこちらの記事をご覧ください。この記事中に出てくる「スポーツクラブ」というのが「スポーティング・クラブ」のことなのです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/a3109c4e99dfe3bca0ffacdc48cc1aec


 スポーティング・クラブのHPはこちら。(ロシア語・英語) 

http://www.klub.by/


 日本語でのスポーティング・クラブの紹介が読みたい方は、このブログ内記事をごらんください。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/8bb62e023a5761ccaa2fb95c950a586c


 国際射撃スポーツ連盟の公式サイト内でもクレー射撃ワールドカップ・ファイナル大会の画像や動画が見られます。 

http://www.issf-shooting.org/default.aspx?mode=issf-tv&menu=16&mod=&pane=0&inst=0


 クレー射撃でこんな立派な国際試合がベラルーシでも開催されるようになったんですねえ。すごいことですよ、これは。

 クレー射撃をするのは、銃や消耗品である弾や特別な技術が必要な設備を持つ射撃場の使用料金などなどを考えれば、どうしても「お金持ちがするスポーツ」というイメージです。
 日本では麻生総理がモントリオール五輪に日本代表で出場した時代に比べれば、クレー射撃への入門の敷居も低くなったと思います。でもやっぱり、お金がかかるスポーツですよね。
 今ですらこんな記事をブログで投稿する私も、日本にいた頃は
「クレー射撃? すごく難しそう。こんな競技、どこで練習しているんだろう?」ぐらいにしか思っていませんでした。つまり、とても遠い世界のように感じていました。

 日本でもこうなのですから、当然ベラルーシでも「お金がかかる」という理由で競技人口は非常に少なかったのですが、最近はその数が増えてきました。
 ベラルーシも格差社会で、貧富の差が広がってきて、金持ちはますます金持ちになってきています。
 そういう富裕層からクレー射撃を趣味として始める人が出てきました。もともと森と湖の国ベラルーシは狩猟がさかんなところです。エアピストルやライフル射撃でオリンピックのベラルーシ人メダリストは意外とたくさんいるのですが、クレー射撃で国際的な水準に達している選手と呼べるような人は、今のところごく少数です。

、今年の北京五輪では初めて、しかしたった一人のベラルーシの代表選手が出場しました。それがアンドレイ・ゲラシチェンコ選手です。(競技種目はスキート)
 ゲラシチェンコ選手は初出場で34位という結果に終わりましたが、ロンドン五輪を目指してほしいですね。 
 そのゲラシチェンコ選手がスポーティング・クラブのオーナーを務めています。
 ゲラシチェンコ選手についてはこちらの北京オリンピック公式サイトをご覧ください。

http://results.beijing2008.cn/WRM/ENG/BIO/Athlete/3/217483.shtml

 
 今回のワールドカップファイナル大会には18カ国が参加しました。ベラルーシの選手はゲラシチェンコ選手一人だけなのに、ベラルーシが開催国になるとは・・・
 それだけ(ベラルーシとは言え)会場になったスポーティング・クラブのレベルが高いからだと思います。
 それについては、これから少しずつご紹介しますが、まずは私が見学できた(勉強になりましたよ。)試合の様子などをご覧ください。


ベラルーシ下院議員選挙

2008-09-30 | ベラルーシ生活
 9月28日ベラルーシ下院議員選挙が行われました。
 反政府派が「選挙をボイコットしよう!」と呼びかけるデモや集会を行いました。
 その様子を画像で見たい方はこちら。

http://www.nn.by/index.php?c=ar&i=20313


 この画像だけ見るとすごく国内が混乱しているように思えますが、実際には選挙は無事行われました。街中も平穏です。

 先日、日本のテレビの番組「ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?2」でベラルーシが取り上げられ、独裁国家、独裁大統領にもこんないいところがある、と紹介されましたね。
 ルカシェンコ大統領は、自分のことを「独裁者」とは思っていないと思いますよ。会ってきいたわけではないから、はっきり分からないけど、「強権を持った大統領」とは思っているでしょう。
 私は「独裁者」と「強権を与えられた大統領」は別だと思います。
 
 ベラルーシ人にもいろいろな考えの人がいます。
「ルカシェンコ大統領は独裁者だ! 選挙をボイコットしよう!」
とデモをする人(全体から見れば少数派。)もいれば
「ベラルーシには(政治・経済面においてまだ不安定なので)長期政権が不可欠。有能な大統領に多くの権利を与えて長い期間で采配をふるうほうがいい。」
という人もたくさんいます。

 ベラルーシのマスコミもそれぞれの姿勢から選挙のことを報道していました。
 でも政府寄りだから、デモがあったこと自体を報道しない、ということはありませんでした。政府系マスコミも反政府系のデモのことを(批判しつつも)隠さずちゃんと報道していました。
 
 ほんと、いろんな人がいて、いろんな立場、いろんな紹介のされ方、見方がありますよ。
 
 ついでに私が言いたいのは、これです↓
 選挙ボイコットを訴えたベラルーシ人よ、あなた方がデモを計画して、何かと言いたいことがあるのは分かるし、言いたければいくらでも言ってくれ。
 しかし!
 「ボイコットしよう!」シールをうちの児童図書館の外壁や入り口のドアやらに貼るのはやめてほしい。掃除する人の身にもなってください。
 特に図書館裏にあるゴミのコンテナーにシールを貼ってどうする?
 こんなとこに「ボイコット」シールを貼っても誰も見ないよ。(ゴミ収集車の職員ぐらいは見るかもしれんが。)
 しかも、このシールを苦労して剥がしている私の身にもなってほしい。

 ついでに書くけど、私はボランティアで、センターが入っている児童図書館の外壁の落書きを消しています。
 日本のテレビでミンスクの町並みを「きれい。」「北朝鮮みたい。」と紹介していたそうですが、ミンスクにだって、汚くて落書きだらけのところはいっぱいあるんですよ・・・
 私が落書きを消しているのは、将軍様のためでも国家のための奉仕でも何でもなく、ただ日本文化情報センターを開設する場所を与えてくれた、児童図書館に対する恩返しのつもりでしているのです。
 落書きを消しつつ、こういうシールを剥がすこともしているのです。

 前述のサイトの画像にもあるけど、「ボイコットしよう」と落書きしている、反政府派の方々よ、母国の現状を憂うのは勝手ですが、そんなことを主張しつつ街の景観を汚すような落書きとシール貼りをするのは、何だか矛盾してませんか? 
 政府批判をする前に、もっと自分が住んでいる街を大切にしようよ・・・
 貼ったシールは全部自分たちで剥がしてくれい・・・。バス停の時刻表にシールを貼るのも迷惑になるのが分かっていない・・・。こんな人たちに政治を批判する資格はない。
 
  
 

抗議に対する日本テレビからの反応

2008-09-22 | ベラルーシ生活
 9月19日に日本テレビに、20日に日テレ子会社とプロデューサーに、番組製作のため取材協力したのに、その痕跡すらないその態度は何なのか説明を求めるメールを送りました。
 すると20日の夜、プロデューサーの代理人として、ロシア人スタッフ(通訳の方)がロシア語で謝罪の言葉を、伝言してきました。
 プロデューサーの後藤さんには、日本語でメールを送ったのですが、どうして本人が日本人の私に日本語で、説明してくれないんでしょうか?
 ・・・と思いつつも、とりあえずその伝言を聞くことにしました。

 その説明によると、まず
「最初は本当に日本文化好きのベラルーシ人を取材する予定だった。」→というふうに私も最初の電話がかかってきたときは言われていたのですが、実際に取材班が来て番組名が「ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?」と教えられ、しかも去年放映された第1弾の内容をHPで見ていた私は、すぐに「『日本文化好きのベラルーシ人』の番組には絶対ならんわ。」と思いました。

 だったら最初から、日本文化情報センターなんか取材しなきゃよかったのに。
 それに私のような不愉快な思いをした人は他にもいることが分かりました。
 センターでの取材後、ベラルーシの合気道クラブでもインタビュー取材をしていたそうです。
 もちろん、この人たちも全員放映カット。
 さらに日本に親戚が住んでいるというベラルーシ人(もちろん日本びいき)にもインタビューをしたそうです。この人、当然のことながら、日本の親戚に
「もうすぐテレビに出るから絶対見てね!」
と連絡しており、その後放映を見た親戚からも、やっぱり私と同じように「何で全く顔も名前も出ないんですか?」という苦情が日本テレビに来たようです。
 あーあ。かわいそうに。気持ちがよく分かりますよ・・・。

 さらに日本テレビ側からの説明です。
「ところが予定が大幅に変り、取材の9割は放映されなかった。」→そりゃ、そうですよね。だって内容が「ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?」で、視聴率のために美人は優先して放映することにしたんだから。
 繰り返しになりますが、だったら最初から、日本文化情報センターなんか取材しなきゃよかったのに。

「辰巳さんのインタビューなど全部カットされたことを、事前に連絡しなかったのは悪かった。お詫びしたい。」→ブログで宣伝したり、私や娘の顔、センターの様子を見るのを楽しみにしていたチロ基金協力者や親戚の方には、ご迷惑おかけしました。
 この件について日本テレビ側がお詫びしたこと、この場でお伝えいたします。

「番組最後のテロップで取材協力者としての氏名を出さなかったのは、辰巳さんや日本文化情報センターなどが放映されなかったから。」→それじゃあ、全く無視になってしまう・・・。本当に繰り返しになりますが、だったら最初から、取材に来なければよかったのに。

「でも、放映されていなくても、番組テロップに取材協力者として氏名を出してほしい場合は、事前に頼んでおけばOK。」→何じゃ、こりゃあ・・・絶句・・・
 ということは、番組のテロップに名前が出ている人ってみんな前もって、「協力したんだから、私の名前、出しといてね。」って頼んでいる人なんでしょうか? 考えられない・・・
 
「ギャラ(出演料)に関しても前もって話しておかないとだめ。」→私は芸能人じゃないんだから、ギャラをくれ、なんて一言も言っていませんよ。
 大体ギャラ(出演料)と謝礼は別物です。
 どうしてこんなこと、電話で言ってきたのでしょう・・・私が脅してお金を取ろうとする人だと勘違いしてびびったのかな? (他にもこんなケースが今まであったのかもしれない・・・日テレ・・・)

 さて、私は後藤氏宛てのメールにこういう提案を送っていました。
「放映されなかったとしても、私がインタビューのときに話したベラルーシ事情などが番組の制作にちょっとは役立って、全く無駄にはなっていないと思うので、やはり、取材協力者として、私の氏名、日本文化情報センター、ミンスク市立第5児童図書館に感謝しています、といった一文を、この番組の公式HPの掲示板にでも、載せてくれないでしょうか?」
 せめて、番組放映後、時間が経ってからでも、一言でいいから公式に表明してくれるとそれだけでもこっちの気持ちが救われるのにな・・・と思ったからです。

 すると、22日後藤さんから直接電話がかかってきました。
 放送時間が少なく、ベラルーシのことをたくさん放映できず、カットしてしまったこと、そのことを事前に連絡しなかったことをお詫びします、という声を聞きました。
 私からの提案については、この掲示板は、視聴者からの番組の感想を載せる掲示板なので、「お詫びと訂正」を載せると違和感があると私自身思ったので、私がこの掲示板宛に送った投稿に対する返事として、番組スタッフ側から、全部カットした理由と、取材に協力したことに対する感謝の気持ちを掲載してほしい・・・とお願いしました。
 
 しかし、これは視聴者からの感想を載せる掲示板なので、それはできません。と言われました。
 それも分かるんですが、じゃあ、一生懸命協力したのに馬鹿をみた私たちの気持ちはどうなるんですか・・・(涙)
 このブログで、日テレ批判をし続ければいいのか・・・私なんてブログがあるからまだ救われているほうで、純粋な気持ちで取材を手伝ってくれたベラルーシ人は「本当に馬鹿を見た。」「日本人なんて信用できない。」と思ってしまうだけですよ。これもいやですよ、ほんとに。

 しかし、電話で後藤さんと話し合った結果、日本文化情報センターあるいはミンスク市立第5児童図書館宛てに、取材協力に関して謝意、そして記念として、日本を紹介する粗品を日本テレビ名で謹呈する・・・ということになりました。
 私は「日本テレビの片隅に置かれているような、不要の古雑誌とかでも、宣伝用カレンダーでも、何でもいいです。」と言っておきました。
 それぐらい郵送するのって日本テレビにとっては難しいことじゃないと思うし、日本を紹介するものとして、センターや図書館で末永く活用できるし、放映されなかったけど、日本のテレビ局が取材に来てよかったな、という思い出になると思うんですよ。
 
 というわけで、話し合いもまとまりました。後藤さんは「すぐに送ります!」とは言いませんでしたが、やっぱりもっと前向きに事態を解決したいのは、みな同じ。
 では、本当に日本テレビから粗品が送られてきたら、このブログで改めてご報告します。


「ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?2」取材の経緯 その1

2008-09-20 | ベラルーシ生活
 日本テレビで放映された番組「ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?2」での、取材の経緯、裏話についてです。

 8月8日午後、出勤すると、勤務先である日本文化情報センターが入っているミンスク市立第5児童図書館の副館長さんから言われました。
「ロシアのテレビ局を名乗る女性から、2回電話がかかってきて、日本文化情報センターの代表(つまり私のこと)がいないか探してたわよ。」

 ベラルーシじゃなくて、ロシアのテレビ局が私にモスクワからわざわざ電話してくるなんてなんだろう? と思っていると、しばらくしてその人から電話がかかってきました。
 実はロシアのテレビ局ではなく、日本のテレビ局がロシアの会社を通じて電話をしてきていたのです。
 モスクワからリサーチしてきたロシア人がまず在ベラルーシ日本大使館に連絡し、ベラルーシに住んでいる日本人のことを尋ねて、日本文化情報センターに電話してきたのでした。

 そのときのこのロシア人からはこういう話でした。
「日本のテレビ局が、ベラルーシのことを紹介する番組を撮影しようとしています。それで、ベラルーシに住んでいる日本人を探しています。取材をしてもいいですか?」
それで私が
「ええ? ベラルーシの何を紹介するんですか?」
と質問すると
「ベラルーシの社会とか、文化とか。」
「それはいいことだと思いますけど、どうして私が取材に協力するんですか? 私は日本人なんですよ。ベラルーシの文化を紹介したいなら、ベラルーシ人にインタビューしたりするほうがいいと思いますけど・・・。」
「ベラルーシ人は日本についてどう思っているんでしょうか? 日本文化に対する関心が増えてきていると思いますが・・・。」
「ああ、それはそうですね。」
「なので、『日本のことが好きなベラルーシ人』を日本のテレビで紹介したいのです。」

 今から考えると、大嘘ですね、これ。
 リサーチをしている人は、他にもベラルーシで空手や柔道をしているベラルーシ人を知りませんか? とか、ベラルーシで日本語を学んでいる学生にもインタビューして、「日本のどこに興味がありますか?」といった質問をして、日本語で答えてほしいと思っている、と私に話しました。

 私は大学に関しては、
「大学所在地などはすぐに調べられるけど、今は夏休みだからすぐに日本語専攻学生が見つかるかどうか・・・。日本語の先生にきいてみてください。」
とアドバイスしました。
 そして、私には日本文化情報センターに日本びいきのベラルーシ人や、かわいい小学生を集めておいてほしい、と頼んできました。
 しかし、やはり夏休みの最中なので、みんなバカンスを取って、どこかへ行ったりしているし、小学校も先生がいないから、連絡が取れないので、集められないと断りました。
 
 今から考えれば、無理してベラルーシ人を集めなくてよかったあ・・・
 駆けずり回って、ベラルーシ人の中高生を20人集めて、日本のテレビ局が撮影して、実際の放映ではものの見事にカットされたという、不愉快な経験があるのです。
 なので、「夏休みなので無理です。」と繰り返して、今回は断ったのです。(大正解でしたね。)

 でも、「日本が好きなベラルーシ人」がテーマで、日本文化情報センターを撮影しているのに、日本人の私が一人ぽつんといるだけでは、おかしい、というのは分かります。なので
「うちの子(6歳)なら、間違いなく連れて来れますけど。」
と言うと、その人は
「ぜひ、お願いします!!! でも、できたらもう少し日本好きベラルーシ人がいたら、いいと思いますけど、子ども一人でもいいのかどうか、取材スタッフにきいておきます。撮影は8月14日になりますが、時間は前々日に連絡します。」
ということで、電話は切れました。

 さて、撮影前々日、撮影の時間を知らせる電話がモスクワからかかってきました。時間を伝えるとそのリサーチのロシア人は、それではよろしくとさっさと電話を切ったので、
「ああ、他にベラルーシ人を呼んでこなくてもいいんだ。うちの子だけ連れて行こう。」
と思いました。
 日本が好きなベラルーシ人のために日本文化情報センターで、働く私にインタビューするのだ、と思っていたので、撮影当日は自分は着物を着て、子どもには浴衣を着せて、センターで待っていました。

 時間になるとプロデューサーの後藤氏、撮影する2名のスタッフ、ロシア人通訳の女性がやってきました。
 そこで、初めて後藤氏から私は「ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?2」のことをきかされたのです!!!
 話が全然違う! 
 しかし、幸い私は「ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?」という番組が1年前に放映されていたことを、ネットで偶然見つけており、内容を多少は知っていたのです。

 また後藤氏からは、独裁国家から日本が学ぶべきものはないか、というまじめなテーマ(でもくくりはバラエティー番組・・・)ですと説明を受けました。
 ベラルーシという独裁国家に住む日本人としての視点から、この国のことを話してほしい、と頼まれたので、取材を受けることを承諾しました。

 後藤氏は
「ベラルーシは美人の国と言われていますが・・・」
と話し始めたので
「また、そういう切り口で報道するんですか? つまらないから、やめてくださいよ。『世界一美人が多い国』なんて、まちがいだと思いますけど。」
と私が言うと「え、そうなんですか?」と驚くので
「そんなこと、言ってるのは日本人だけですよ。世界一美人が多い、なんて誰が決めているんですか? まあ、そういうことに関しての私の意見は自分のブログに書いてますけど。」
と話し、
「今はネットがあるから、テレビが一方的に発信した情報に対し、一般庶民も自分の意見を表現できるし、便利な時代になりましたね。」
(前にフジテレビが取材に来たときは、夫の職場を撮影したのに、放映では「フリーター」と紹介したのが、一番不愉快だった。でもHP『ベラルーシの部屋』で、私が「訂正」しております。)
 そういう『間違いと訂正』はネット上でできるし、1回放映して終わりのテレビ番組と違って、ネットだと長期にわたって文章が読まれるのが長所。今回の放映に関しても内容に間違いがあったら、自分のブログ上で訂正させていただきますので、と後藤さんには直接言っておきました。
 代わりに、事前に放映日時など、ブログで宣伝しますよ、と言ったら後藤さんは「ありがとうございます。」と言っていました。

 さて、なぜか後藤氏は撮影するとき、センターにベラルーシ人がいないとだめなので、誰でもいいからベラルーシ人の同僚の人や、図書館の来館者をつれてきてほしいと頼んできました。
 こういうことは、早めに言っておいてもらわないと困るのに・・・
 案の定、図書館員さんたちは、いきなり
「日本のテレビに出てくれませんか。」
と頼まれて
「急にそんなこと言われても・・・。今日は服が・・・髪型が・・・」
と嫌がりました。私も無理に頼みませんでした。
 うちの子じゃだめなんですか? と後藤氏にきくと、浴衣を着ていてベラルーシ人っぽくないし、それより、私とベラルーシ人同僚が仕事をしているシーンが撮りたい、と言われました。

 結局、ロシア人通訳さんが説得して、副館長さんが取材に協力することになり、さらにたまたま本を借りにきていた女性(その小学生の子どもは嫌がってセンターに来ませんでした。)と男子高生を何とか副館長さんが説得して、撮影に応じてもらうことになりました。
 センターでは机の上にロシア語とベラルーシ語に翻訳した日本の絵本を並べて、みんなが周りに座り、適当にしゃべってほしい、と言われました。
 それで私が、副館長さんたちに「前から日本の絵本を翻訳しているんですけど、今では40冊以上になりました。」とか「日本語のオリジナル文章も読めるようにしています。」とか適当にしゃべりました。

 その様子を撮影した後、来館者の二人にインタビューがありました。
「日本の絵本の感想は?」
女性「日本の絵本でも子どものために、きれいな絵を使ったり、字を大きく印刷したりして、配慮が行き届いていますね。」
高校生「日本語は難しそう。一生かかっても分かるようになるとは思えないし、習いたいとも思わない。」
 などなどインタビューに応じてくれました。(うちの子は「私にはどうして何もきかないの?」と納得しかねる様子だった。)
 今から考えれば、被害者が2人だけでよかった・・・
 大勢ベラルーシ人を引っ張ってきて、インタビューをして、結局全部カットされてたら、私はその後、図書館で針のむしろですよ・・・

 ちなみに、これらのベラルーシ人へのインタビュー(質問と答え)は全て私が通訳しました。
 ロシアから来た通訳の女性は、私がロシア語ができるから、自分は撮影の邪魔にならないよう、別室にいました。
 その間、その人が退屈しないように、チロ基金のパンフレットや日本文化情報センター関連の記事が掲載された新聞記事のコピーなどを渡していました。

 細かいことは言いたくないですが、私も通訳をしているのに、それ対する労働への賃金(通訳料)は全くもらっていません。
 通訳として雇われているロシア人女性は、センターでは通訳の仕事はしませんでした。

(その2に続く)

取材協力者の名前も明示しない日本テレビをみなさんはどう思いますか?

2008-09-19 | ベラルーシ生活
 9月17日、日本テレビで放映された番組「ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?2」で、取材を受けたにもかかわらず、全てカットされ、しかも番組最後のテロップで、取材協力者として、私の氏名すら明示されませんでした。
 このような日本テレビの対応をみなさんはどう思われますか?
 私は抗議しようと思っています。

 この番組のサイトでは現在、掲示板で視聴者からの意見を募集しています。 

http://www.ntv.co.jp/dokusai/bbs2/entry.html


 私は視聴者ではなく、取材協力者ですが、一言言いたいです。もっとも、この掲示板は内容を事前にチェックしてから、テレビ局側が公開してもいい、と思った投稿しか載せませんから、私の抗議文など、ゴミ箱に捨てられるのは分かっていますが、一言言わずにはおれませんよ。

 ベラルーシについての放送は「美女」「検閲」「取材禁止」ばかりだったそうですが、日本テレビのマスコミとしての態度も独裁的じゃありませんか?

 みなさんも、テレビ局から取材を申し込まれたときは注意してくださいね。
 こんな例もあります。↓
「マンガ評論家 伊藤剛と岡田斗司夫 「NHK出演取り止め」巡り摩擦?」

http://www.j-cast.com/2008/09/18027212.html


 取材を受けたときに、私はスタッフの方に直接、こう話しています。
「前に日本テレビは『ベラルーシは美人の国』とか番組でしてましたけど、私は自分の意見をブログに書きましたよ。今回の番組でも、間違ってるな、というような内容でしたら、自分のブログに書きますので。その代わり、ブログで番組のことを宣伝しますよ。」
 スタッフの方は宣伝のことについては「ありがとうございます。」と言っていました。

 だから、このブログ上で宣伝したのですが・・・
 だから、批判もさせていただきます。 
 日本テレビには抗議メールを送ります。

https://www1.ntv.co.jp/staff/form.html


 ↑ここにあるように、メールを送っても、返事が返ってくるかどうか分かりませんが、その後の経過、日本テレビの対応についても、このブログで公開させていただきます。

 まあ、一つの国のことを全て詳しくテレビ番組で紹介はできないのは分かりますが、結局は視聴率狙いで、テレビ局が「こうしたい」という内容に曲げてしまうんですよ。
 視聴者の皆さんは、日本のテレビが垂れ流している内容について、鵜呑みにしないように・・・
 テレビだけじゃなく、いろんな情報ツールを使って、多角的な視点で物事を見るようにしてください。


日本テレビの番組「ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?2」で取材を受けたのに、全部カットされました

2008-09-18 | ベラルーシ生活
 すでにお知らせしましたが、私、日本テレビで放映された番組「ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?2 ~日本の未来を考えるSP~」で、取材を受けたにもかかわらず、全てカットされました。
 あーあ。日本のテレビ局が来るって言うから、こちらも忙しい中、時間を割いて、神経を使って、いろいろ準備をしたんですけどね。
 しかも取材協力に対する謝礼なんか全くもらっていないんですよ。スタッフの方の名刺を1枚もらっただけ。
「謝礼をくれ。」とか「謝礼をくれないと取材に応じないぞ。」といったことは言っておりません。タダ働きでもいいと思って、取材に協力しているのは、日本文化情報センターがちらっとでも、日本のテレビ番組内で映ればいい、と思っているからです。
 でも、日本のテレビ局って、いつもこちらが放映してほしいなあ、と思っている部分は、「視聴率上昇には繋がらない。」と判断して、カットしてしまいます。
 どっと疲れが出ますね。
 こんなんだったら、カットされてもいいから、取材を受けたことに対して謝礼金はもらってチロ基金に寄付するほうがよっぽどいいや、と思います。 

 特に、日本文化情報センターの様子を楽しみにしていた方や、うちの娘の顔を見たいと思っていた親戚の方々には、申し訳ないことをしました。

 ベラルーシに住んでいる私はこの番組を当然まだ見ていないのですが、見たという方からのメールでは、ベラルーシの独裁国家としても良い面と悪い面の両方が紹介されたそうです。
 悪い面ばかり報道されがちなベラルーシ。たまにいい面が紹介されたと言えば、「世界一美人が多い」とか、誇張しすぎの内容で、いつも
「もっと別な面を紹介してくれないものか。ベラルーシは日本では知られていない国なんだから、ネタはいろいろあるはずなのに。」
と思っていました。
 そういう意味では、独裁国家と言われながらも、日本のマスコミで紹介されてよかったと、思っておきましょう。

 このブログもテレビ番組放映後、アクセスランキングが 1092736ブログ中 348 位にまで跳ね上がって驚きましたよ。
 アクセスしてくださった方、ありがとうございます。
 (ベラルーシ人の美人の画像がないか、このブログ内でせっせと検索した方、ご苦労さんでした。このブログ内の記事「ベラルーシは本当に美人の国なのか?」も併せてご覧になることをお勧めします。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/1a258c15d6808fb920e5068ec4b1ad6d

 
 私への取材シーンは全部カットされてしまいましたので、後ほどこのブログ上で、取材の内容や、裏話など更新させていただきます。
(どうしてうちの子を取材の場に連れて行ったのか、など理由があるのです。)

 ほんと、ブログとかHPとか、ネットの世界があってよかったです。テレビだと視聴率を気にした局側の意向だけが一方的に報道されるだけですが、ネットの世界で、視聴者や取材協力した側も自分の意見が、発表できますからね。

 

日本テレビの番組「ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?2 ~日本の未来を考えるSP~」のお知らせ

2008-09-13 | ベラルーシ生活
 9月17日(水)19:58~22:48 日本テレビで放映予定の番組「ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?2 ~日本の未来を考えるSP~」の現地取材VTRに出演することになりました。

 この番組のHPはこちらです。

http://www.ntv.co.jp/dokusai/


 また、14日(日)13:25~14:25には
「ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?2 日本の未来を考える 直前SP」
 という番組も放映されます。
 たぶん、日本人である私は(宣伝を兼ねた)このような「直前番組」には出てこないと思いますが、ベラルーシに興味のある方はご覧ください。
 こちらは宣伝なので、わざと過激な内容の番組にしそうで、ちょっと心配ですが・・・

 ベラルーシも独裁国家ということで、ついに取材にやってきたんですね・・・(^^;)
 でも内容は「独裁国家で何が悪い」なので、ベラルーシには「こんなよい面もあるんだ。」というところを番組で紹介するそうです。
 私はベラルーシに住む日本人の視点から、ベラルーシはどんな国なのか(特に良い点)についてお話しました。

 何せ、ベラルーシのことは「ヨーロッパの北朝鮮」とか「チェルノブイリ原発事故最大被害地域」とか、日本ではマイナスイメージの報道がほとんどです。
 なので、ベラルーシのいいところはどこですか、とか、プラスイメージのことを初めてインタビューされて、答える私のほうも新鮮でしたよ。
 今まで紋切り型の質問やイメージ(独裁云々、放射能云々、美人の国云々。あるいは全く何にも知らない・・・など。)に、私自身少々疲れていたので、日本人の知らないベラルーシを紹介するのは、いいことですね。

 しかし実際、どれぐらいの時間、私が番組に登場するのか分かりません。(全部カットされたりして。)(^^;)
 取材を受けた場所は日本文化情報センターです。まあ、少しでも日本のテレビ番組に、私の顔ではなくて、センターの様子が写ったらいいな、と思います。

 でもその前にベラルーシの国のことで、日本人の皆さんに知られていない面が紹介されたらいいですよね。
 独裁国家、というだけでマイナスイメージしか持たない日本人が多いと思いますが、どんな国でも長所も短所もあるのは当然ですから。
 ビートたけしがどのようなコメントをするのか、とっても楽しみです。
 しかし、今のこの日本の現状で、独裁国家(長期政権)のことを放映することになったのが、絶妙のタイミングですね。
 この番組は、「独裁国家礼賛!」を目的にしているのではなくて、日本人が日本の国のことを別の視点で見つめ直すことをしてみたら、どうでしょうか? とテレビを通して提案しているのだと思います。
 だからサブタイトルが「日本の未来を考えるSP」なのでしょう。

北京オリンピック射撃

2008-08-16 | ベラルーシ生活
 続いておりますねえ、北京オリンピック。
 いろんな競技で、日本人選手とベラルーシ人選手の活躍が期待されます。

 まあ、我が家では当然のことながら、ベラルーシチームでは射撃(S夫の仕事だから)と新体操(うちの子が習っているから。)の応援を1番にしていますが、今日は射撃男子クレー(スキート)決勝がありました。
 試合結果はこちら。

http://results.beijing2008.cn/WRM/ENG/INF/SH/C73H/SHM403902.shtml#SHM403902


 残念でしたね、ベラルーシのGERACHTCHENKO選手。(ゲラシチェンコ選手と普段呼んでいます。)
 オリンピック初出場で34位という結果に終わりました。ライフル銃の整備はS夫が何ヶ月もかけて担当していたので、S夫もがっかり。
 でもまた4年後を目指してほしいですね。

 ちなみにアラブ首長国連邦代表で参加した、あの「アラブ王子」ことサイード王子も、22位で終わりました。
(アラブ王子についてはこのブログ内の「アラブの王子がベラルーシで結婚したニュースについて」を参照ください。)
 S夫が関係した選手の一人であるので、こちらも残念ですね。
 (「王子の顔が見たい!」 という方は上記の射撃結果から、名前を探してクリックしてみてください。選手プロフィールには「王子」であるということは一切表記されていませんでしたが、身長と体重も表記されていませんでした。秘密なのか?)

 さて、アーチェリー選手であるS夫自身は今回の北京パラリンピックには出場しません。
 でもロンドン五輪に標準を定めて、(射撃チームの銃整備の仕事をしつつ、アーチェリーの初心者トレーナーもしつつ)新しい弓で練習を再開しています。
 次のオリンピックで、「ベラルーシの中年の星」になってほしいなあ、と思います。(^^;)

 画像はパパのベラルーシクレー射撃チーム公式ユニフォームを着て、メダルを取ったつもりのY子。
 右手に持っているのは、ベラルーシ・オリンピックチームの公式マスコット「こうのとり君」(ロシアの公式マスコットはチェブラーシカですが・・・)
 今までこんなマスコットはなかったのですが、今回のオリンピックから使われるようになった、ベラルーシの民族衣装を着たこうのとりです。
(スポーツチームのマスコットとしては、チェブラーシカ同様、何だか微妙・・・)
 
 

自宅の真下でロケ その2

2008-07-26 | ベラルーシ生活
 ロケ撮影されたテレビドラマのストーリーはよく分からないけど、ロシア人の俳優さんが登場して、そのうちの一人の女優さんのほうが、我が家のマンションに住んでいる、という設定らしい。
 で、男性俳優が車(黒)で、恋人らしい女性を自宅マンション下まで送ってきて、会話をするシーンを撮影していました。
 私たち一家がいた階段踊り場が高すぎて、会話の内容は分かりませんでした。
 
 でも、俳優さんはしゃべっていたかと思うと、いきなり車のサンルーフから身を乗り出し、女優さんにキス。
 でも女優さんは何かしゃべった後、マンション内に入ってしまい、(その通り道になるため、我が家の車がどかされた予感がしますねえ。)俳優さんは何やら悪態らしきものをつき、(ふられたのか?)その後、車を急発進して走り去る・・・というシーンを撮影していたのですが、車のタイヤ前輪が斜めになっていて、まっすぐかっこよく走り去ることができず、何回も取り直していました。

 S夫は
「ばっかだなあ。最初から前輪を進行方向に向かってまっすぐにして停めておきゃいいのに。もしかして何回もキスしたいんじゃないか、あの俳優。」
と笑い、急発進失敗のたびに、ロケ隊の頭上で私たち一家はくすくす笑っていたのでした。(^^;)

 画像はそのキス画像。(^^;) 何だか盗撮しているような気分になりましたねえ。

 しかしまあ、撮影って大変。この真夏に俳優さんたちは長袖の格好だし。
 しかも後から聞いた話では、撮影は夜中の2時までやっていたそうです。ご苦労さん。
 でも完成したテレビドラマは見たいですねえ。自分の家がどんなふうに写っているんだろう。
 ちなみにNTVからはロケ協力の謝礼がマンション管理局に支払われ、住民のために使われるそうです。
 またロケにやって来そう・・・。ベラルーシに来たらスタッフの宿泊費だっているだろうに、それでもロシアで撮影するより、ベラルーシで撮影するほうが安くつくっていうのは、どうなっているんでしょう? 両国の経済格差がそれだけ大きいってことでしょうか・・・

 

自宅の真下でロケ その1

2008-07-26 | ベラルーシ生活
 先週、自宅のマンションのエレベーターの中にこんな貼紙がはってあった。

「今日と明日の2日間、マンション敷地内でロシアのテレビ局NTVがテレビドラマの撮影をします。ロケ隊は住民の皆さんの邪魔はしませんので、皆さんも撮影の邪魔をしないようにお願いします。」

 いきなり「今日と明日」というのが・・・こういう撮影スケジュールって、もっと前から決まっているのでは?
 ロケ当日は土日であったため、金曜日の晩からダーチャ(夏の週末など過ごすセカンドハウス)に行ってしまい、日曜日の晩に家に帰ってきたら駐車場でロケをしていて、びっくりぎょうてん。自分の駐車スペースに車を停められない住民が続出しました。

 しかも「住民の邪魔はしません」と言っておきながら、ドアのチャイムがピンポンと鳴って
「お宅の車が破損する怖れがあるので、少し離れた場所に移動させてください。」
と言ってきたので、S夫はぶーぶー文句を言いながら、マンションの下へ下りていきました。

 文句を言いながらも、自分の家の下でテレビドラマの撮影なんてめったにないことなので、階段の踊り場から見下ろして見物しました。
 ついでにデジカメ撮影したのがこの画像。
 ロケ現場を真上から見下ろすのは初めてですなあ。
 住民の子どもがきゃっきゃ騒ぎながら、遠巻きに眺めたり、通行人が足を止めたりしていました。
 
 ちなみに写っている白い車の後ろに我が家の車が止まっていたのですが、何でも「白い車に別の車が後ろからぶつかるシーン」を撮るから、あんたのとこの車をどけてくれ、ということでした。(でも本当かなあ?)

 それにしてもなんでわざわざロシアのテレビ局が、ベラルーシに来てテレビドラマの撮影をするのか? うちのようなマンション、ロシアでもいっぱいあるだろうに。
 その理由はずばり、ベラルーシのほうがロシアよりロケ代が安くつくから。
 そんなわけで、ロシアの映画やドラマはしょっちゅうベラルーシでロケされています。
 日本人の皆さんが最近のロシア映画を見たとき、背景に写っているのは実はロシアではなく、ベラルーシということは十分ありえます。
 

 

ぶどう酒作り その6

2007-12-10 | ベラルーシ生活
 大きい瓶2つにぶどうを入れたものの、ぶどうの量が多すぎ、3つ瓶が必要であったと考えたS夫は友達から瓶をもらってきました。
 そして中身を移しかえている最中に悲劇は起こったのです・・・。
 S夫が大きな瓶を抱え、中身を移し、そっと床に下ろそうとしたとき、少し手が滑ってしまったのです。
 瓶の底が床に触れた瞬間、「ドン」という鈍い音がして、瓶が「爆発」しました。

 この瓶はもともと古かったところへ中に発酵するぶどうを大量に入れていたせいで、割れやすくなっていたのです。
 そこへ床に(軽く)ぶつける、という衝撃が加わり、中から外に向かって割れてしまいました。
 普通に瓶が割れたのではないことは間違いありません。なぜなら、1メートルぐらい離れた冷蔵庫の扉にもぶどうの汁が飛び散っていたからです。
 爆発音がしたとき、私はゴム手袋風船が割れたのかと思って、あわてて台所へ走って行ったのですが、そのとき目に飛び込んできた風景は、ぶどう酒の池の中で呆然と突っ立っているS夫の姿でした。(無残。) 

 その後、台所にひいていた絨毯は洗浄は不可能ということで、S夫とぐるぐる巻き(ぶどう酒を吸い込んでいてめちゃくちゃ重い。)にして、ゴミ捨て場へ捨てに行きました。
 さらに台所のあちこちに飛び散ったぶどうの汁や種や皮を半日かけてふき取りました。砂糖が大量に入っているので、にちゃにちゃにくっつき、掃除が本当に大変でした。
 ああ、もったいない・・・。

 しかし、これでぶどうが全部パーになったわけではありません。残った2つの瓶のぶどう酒をその後も熟成し続け、2ヵ月後、ゴム手袋がしぼみ始めました。
 これでぶどう酒の発酵が完了。
 その後、中身をこして、ぶどう酒と種・皮を分けます。
 さらに小さな瓶に移しかえますが、そのときのぶどう酒はにごっていますので、しばらく放置しておきます。
 すると瓶の底に細かい皮のカスなどがたまり始め、だんだん澄んできます。
 これでようやくぶどう酒の完成!

 味のほうは、砂糖をたくさん入れたにもかかわらず、酸味がやや強い辛口になっていました。
 私はおいしいと思ったけど、S夫は来年作るときはもっと砂糖を入れる、と言っていました。しかし苦労しただけあって、格別の味がしましたよ。量も30リットルぐらいできて、幸せ。(^^)
 来年は瓶を壊さないように注意したいと思っています。(^^;) 
 

ぶどう酒作り その5

2007-12-01 | ベラルーシ生活
 もう一つの蓋の仕方は、管を通す方法です。
 まずプラスチックの蓋に穴をあけて、そこに管を通します。しっかり蓋を閉め、さらに管を通している穴から空気がもれないように、隙間に粘土を塗りこんでおきます。
そして管の片方は水の入った瓶の中につけておきます。しばらくすると気泡がぶくぶくと出てきます。
 気泡が出てくるのが止まればぶどう酒の完成です。

 とまあ、ここまで書くと、我が家のぶどう酒作りは順調だったように思われますが、実はこの後とんでもないことが起こってしまいました。
 失敗の原因の一つは、瓶の中にぶどうをたくさん入れすぎてしまったこと。
 体積がどんどん増え、管の中やゴム手袋の中にもぶどうが入り込んでしまいました。それで管の中につまったぶどうなどを取り除いたりしていたのですが、その後、大変なことが・・・
(続く)