ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

クレー射撃ワールドカップ・ファイナルがミンスクで開催  その1

2008-10-02 | ベラルーシ生活
 2008年9月25日から10月1日まで、ミンスクでクレー射撃ワールドカップ・ファイナル大会が開催されました。
 クレー射撃の国際大会が行われたのは、ベラルーシではもちろん初めて、いや、旧ソ連でも初めてなんだそうです!
 開催場所はミンスク市郊外にあるクレー射撃場「スポーティング・クラブ」(このクラブについては後ほど詳しーくレポートします。お楽しみに!)
 
 S夫は今年、スポーティング・クラブに転職し、現在はクレー射撃選手のために銃の整備や修理の仕事をしています。
 そしてこのスポーティング・クラブこそ、あのドバイの王子が練習していた射撃場なのです。(この王子についてはこちらの記事をご覧ください。この記事中に出てくる「スポーツクラブ」というのが「スポーティング・クラブ」のことなのです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/a3109c4e99dfe3bca0ffacdc48cc1aec


 スポーティング・クラブのHPはこちら。(ロシア語・英語) 

http://www.klub.by/


 日本語でのスポーティング・クラブの紹介が読みたい方は、このブログ内記事をごらんください。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/8bb62e023a5761ccaa2fb95c950a586c


 国際射撃スポーツ連盟の公式サイト内でもクレー射撃ワールドカップ・ファイナル大会の画像や動画が見られます。 

http://www.issf-shooting.org/default.aspx?mode=issf-tv&menu=16&mod=&pane=0&inst=0


 クレー射撃でこんな立派な国際試合がベラルーシでも開催されるようになったんですねえ。すごいことですよ、これは。

 クレー射撃をするのは、銃や消耗品である弾や特別な技術が必要な設備を持つ射撃場の使用料金などなどを考えれば、どうしても「お金持ちがするスポーツ」というイメージです。
 日本では麻生総理がモントリオール五輪に日本代表で出場した時代に比べれば、クレー射撃への入門の敷居も低くなったと思います。でもやっぱり、お金がかかるスポーツですよね。
 今ですらこんな記事をブログで投稿する私も、日本にいた頃は
「クレー射撃? すごく難しそう。こんな競技、どこで練習しているんだろう?」ぐらいにしか思っていませんでした。つまり、とても遠い世界のように感じていました。

 日本でもこうなのですから、当然ベラルーシでも「お金がかかる」という理由で競技人口は非常に少なかったのですが、最近はその数が増えてきました。
 ベラルーシも格差社会で、貧富の差が広がってきて、金持ちはますます金持ちになってきています。
 そういう富裕層からクレー射撃を趣味として始める人が出てきました。もともと森と湖の国ベラルーシは狩猟がさかんなところです。エアピストルやライフル射撃でオリンピックのベラルーシ人メダリストは意外とたくさんいるのですが、クレー射撃で国際的な水準に達している選手と呼べるような人は、今のところごく少数です。

、今年の北京五輪では初めて、しかしたった一人のベラルーシの代表選手が出場しました。それがアンドレイ・ゲラシチェンコ選手です。(競技種目はスキート)
 ゲラシチェンコ選手は初出場で34位という結果に終わりましたが、ロンドン五輪を目指してほしいですね。 
 そのゲラシチェンコ選手がスポーティング・クラブのオーナーを務めています。
 ゲラシチェンコ選手についてはこちらの北京オリンピック公式サイトをご覧ください。

http://results.beijing2008.cn/WRM/ENG/BIO/Athlete/3/217483.shtml

 
 今回のワールドカップファイナル大会には18カ国が参加しました。ベラルーシの選手はゲラシチェンコ選手一人だけなのに、ベラルーシが開催国になるとは・・・
 それだけ(ベラルーシとは言え)会場になったスポーティング・クラブのレベルが高いからだと思います。
 それについては、これから少しずつご紹介しますが、まずは私が見学できた(勉強になりましたよ。)試合の様子などをご覧ください。


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