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ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

壺井栄ロシア語訳作品集をグロドノ市立図書館に寄贈しました (2)

2023-02-02 |   壺井栄
 (1)からの続きです。

 グロドノ市立中央図書館で行われた寄贈式には近くにある第6中学校1年生のみなさんも来てくれました。
 「二十四の瞳」は学校の先生の物語ということで少し詳しくご紹介しましたが、やはりこれから人生をどうしていくのか、家がお金持ちだと運がいいとは思うけど、だから絶対に幸せになれるとは限らない、日本だと男女差別がベラルーシより多いので、女性に生まれると運が悪かったという印象をこの物語から受けるかもしれないけれど、必ずしもそうではないということをお話しました。
 やはり壺井栄文学は中学生かそれ以上の年齢の人や、女性に読んでほしいですね。人種を越えて共感を得られると思います。
 
 寄贈式の後、司書の方々と話をしましたが、「二十四の瞳」の冒頭、小さい田舎の村に自転車に乗ったハイカラな女の先生がやってきて、浮いてしまったという点で、
「ベラルーシもこういうところ、あるわよ!」
という意見が出て、「現代的な若い女性が頭の固い田舎で目立ってしまって噂が一気に広がる」というのはベラルーシでも「あるある」だそうです。
 司書さんたちからは、共感が得られてよかったです。
 感想がいただけたら改めてご紹介したいと思います。

 惜しみなくご協力いただいたグロドノの司書の方々と記念撮影をしました。大切にしたいと思います。

 グロドノ市立図書館は中央図書館のほか、10の分館があるため、全部で11冊寄贈しました。
 これもチロ基金支援者の皆様のおかげです。
 協力してくださっている皆様全員に深く感謝しております。


壺井栄ロシア語訳作品集をグロドノ市立図書館に寄贈しました  (1)

2023-02-02 |   壺井栄
 2月2日、ポーランド国境に近いグロドノ市へ壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」を寄贈しました。

 古い歴史のある町、グロドノ。(べラルーシ語読みではフロドナ)
 2003年には茶の湯の紹介にも行ったのですが、あっと気がついたら20年ぶりの訪問になりました。ミンスク以外の町で茶の湯の紹介をしたのはグロドノが最初の町ですが、そもそものご縁は「ノンちゃん雲に乗る」のロシア語版(石井桃子著。三浦みどり訳)をグロドノ市立図書館に寄贈したからでした。
 この「ノンちゃん雲に乗る」も翻訳者である故三浦みどりさんの自費出版によるもので、モスクワで印刷。三浦さんの友人でモスクワ身体障害者協会会員の方が販売して、売上はこの協会の収益の一部になっていたものをチロ基金が購入し、ベラルーシ国内の図書館に配っていたのです。
 20年以上前の本がグロドノの図書館でちゃんと保存、そして読みつがれていました。
 三浦さんと石井桃子さんがご存命だったらお知らせしたかったです。
 この本は空を表す水色の表紙ですね。いっしょに写真が撮れてよかったです。

 他にも新美南吉ロシア語訳童話集「ごんぎつね」ベラルーシ語訳童話集「手袋を買いに」もちゃんと保存されていました。(こちらは日本文化情報センター日本語教室の生徒が翻訳しました。)
 また「おりづるの旅」(うみのしほ・作 狩野富貴子・絵 PHP研究所・出版)もありました。市立中央図書館で平和教育のために繰り返し活用されているそうです。こちらのお願いしたいことを汲み取ってくださっていて、本当にありがたいことです。

 今回は新たに壺井栄ロシア語訳作品集が仲間入りでき、また一つ喜ばしいニュースを増やせました。

 本の寄贈式には地元テレビ局も取材に訪れました。ニュース映像はYoutubeで視聴できます。
 グロドノ・プラスのリンク先はこちらです。
 グロドノ・テレラジオカンパニーのリンク先はこちらです。

 またグロドノ市立図書館の公式サイトでもご紹介いただきました。リンク先はこちらです。
 

 (2)に続きます。
 

「二十四の瞳」ロシア語部分訳がネット上で読めるようになりました!

2023-02-01 |   壺井栄
 文芸誌「水源地」第4号が発行されました。
 編集部のお計らいにより、日本文化情報センター日本語教室の生徒がロシア語に訳した「二十四の瞳」が「水源地」Web版で掲載されました。
 ただし、著作権の関係で全文ではありません。「二十四の瞳」は全部で10章あり、10人の生徒が手分けして1章ずつ翻訳したのですが、各章ごとに翻訳者としての著作権をつけたのと、「水源地」の掲載が原稿料無料ということで、掲載の許可を一人ひとり取らなくてはいけなかったのです。
 その結果、第1章から第3章、そして第7章から第10章の全体の7割がインターネット上で読めるようになりました。
 紙の本が100部しか印刷できなかったので、なかなか読みたいと思っている人たちの手元に届けることができなかったのですが、ネットを通じて今日からすぐ読めるようになりました。
 ロシア語ネイティブの人たちにこの時代、「二十四の瞳」はぜひ読んでほしい作品です。このタイミングで「水源地」に掲載できて本当によかったです。
 ロシア語ができるご友人がおられる日本人の皆様、ぜひ「水源地」第4号のリンク先を教えてあげてください。
 リンク先はこちらです。
 「水源地」第4号目次はこちら
 こちらからすぐ「二十四の瞳」ロシア語部分訳に移動できます。
 
 

ベラルーシ人ジャーナリストによる壺井栄ロシア語訳作品集の感想

2023-01-05 |   壺井栄
 昨年、チロ基金が出版した壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」の感想をベラルーシ人ジャーナリスト、エッラ・ドゥビンスカヤさんが寄せてくれました。
 オリジナル全文はベラルーシ人向けロシア語版ベラルーシの部屋ブログで公開しています。こちらです

 一部抜粋になりますが、日本語に訳しましたので、こちらのブログでご紹介します。

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 数十年にわたるベラルーシと日本の文化交流活動を続けて

 日本人の辰巳雅子さんは、ミンスクで27年暮らしています。ミンスク市ウルチエ地区のミンスク市立第5児童図書館日本文化情報センターの所長を務めています。同センターはミンスク市立中央児童図書館に移転しました。

 辰巳さんは、ボランティア団体チロ基金が行っている出版プロジェクトで、世代を問わずベラルーシ人に書籍が持つ遺産と読書の楽しみを紹介しています。 またベラルーシ語からヤンカ・クパーラヤクプ・コーラス、リホール・バラドゥーリンの作品を日本語に翻訳しました。2005年にはフランツィスク・スカルィナのシンボルのもと、音楽プロジェクト「月と日」を立ち上げ、日本人作詞家による歌詞がベラルーシ語に翻訳され、演奏されました。

お茶会、生け花展、日本語講座、子供向けの折り紙ワークショップ、ボロヴリャヌィ市にあるSOS子ども村での内部被曝検査とサプリメント支援、ベラルーシ共和国立小児外科センターへの内視鏡手術器具の購入と寄贈、これらのボランティア活動は全て、辰巳雅子さんとその家族、およびチロ基金の善意によって行われてきました。ここ数年、辰巳さんは日本の人気児童文学作家の本をベラルーシ語とロシア語に翻訳しています。2016年には新美南吉の作品集「ごんぎつね」のロシア語訳が出版され、さらに童話集「手袋を買いに」は、日本人の独創的な考え方や世界観をベラルーシ語で読者に伝えました。

2021年には新たな文学翻訳プロジェクト、壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」が出版されました。収録された作品は懐かしい子ども時代と家族の世界、日本の伝統文化、日出ずる国の独自な自然と歴史が綴られています。日本とベラルーシを結ぶもう一つの新しい文化の架け橋となる本です。
岬の村に若い教師、大石久子が赴任してきます。 子どもたちは伝統的な着物を着ているだろうと想像していましたが、実際には洋服を着て高い教育を受けた若い教師が自転車に乗って颯爽とやって来ました。そしてすぐに生徒たちの人気を集めたので、偏見の目で見ていた村人たちも変わっていきます。若い小石先生が地平線に現れると、二十四の瞳がその姿を追いかけます。富士子、松江、小ツル、早苗、ミサ子、吉次...たちの瞳です。 
 
・・・

 辰巳雅子さんに、ベラルーシ読者向けに出版された壺井栄の作品集についてお話を伺いました。

―作者の壺井栄は本当に日本で人気があるんですか?

「はい、とても有名です。 壺井栄は1899年8月5日、小豆島の坂手村で10人の子供を持つ樽職人、岩井藤吉の第5子として生まれました。 勉強がよくできたのですが、中学2年生までしか勉強を続けることができず、その後、父親の海運業を手伝って働いていました。16歳のとき郵便局長に書道の腕前を見せ、その筆跡の良さから郵便局に就職することができました。 その後、村役場で働いていた時期もあります。 26歳で詩人の壺井繁治と結婚し、東京に生活拠点を移しました。 1928年、短編小説を書き始め、文学コンクールに挑戦し、思いがけず賞を受賞しました。 壺井栄は遅咲きの作家ですが、38歳からは作家としての成功を収めてゆきました。壺井栄原作の映画が撮影され、ミュージカルが上演され、漫画化もされました。壺井栄は家族の物語、小豆島の美しさ、東京での生活について書き続けました。

―ロシア語訳作品集のロシア語訳を担当した人について教えてください。

「2007年以降、日本語文化愛好会メンバーが日本文化情報センター日本語教室で勉強しています。 まず当センターで日本語翻訳の実習を受けたミンスク言語学大学の学生3人が壺井栄のいくつかの短編を日本語からロシア語に翻訳しました。 その後、さらに日本語教室の生徒が22人加わり、計6作品を翻訳しました。 25人が本の翻訳に参加したことになります。
 『畳』はい草、『佃煮』は小魚の醤油煮、『豆腐』は豆乳から作ったチーズ、『着物』は伝統的な和服であるなど、ベラルーシ人の知らない日本語の単語や表現を用語集して巻末に加えました。 そして『先生』は教師に話しかけるときに使う呼び方です。」

―「二十四の瞳」の登場人物が学んでいた時代、日本にはどんな学校があったのでしょうか?

「20世紀初頭、日本には2種類の小学校がありました。 そのうちの一つでは、現代の日本の小学校のように6年間の義務教育で無償でした。 別のタイプの学校では、8年間教育で、うち6年は小学校で無償義務教育。その後2年間の中等教育が受けられました。これは有償で義務教育ではありませんでした。一般的な中学校の他、男子校と女子校があり、入学試験もありました。このような中等教育は5年間で、義務教育ではなく有償でした。 卒業証書があれば、高等教育機関への入学試験を受けることができます。」

―登場人物のモデルはいますか?

「登場人物の原型は、壺井栄の家族や親戚、親しい人々でした。 例えば、短編『まつりご』に出てくるおばあさんとお嫁さんは壺井栄の祖母と母がモデルとされています。壺井栄は子どもの心理と子沢山の家庭の人間関係をよく理解していました。 『まつりご』では、孤児のトシと仙吉が引き取られることがテーマになっています。壺井栄の両親が実際に孤児を養子にしていたことから、実話が作品の下敷きになっていると言えるでしょう。 また登場人物の多くは作品中で、子どもを育てるには心に無限の愛が必要だということを体現するように書かれています。」

―壺井栄の作家像とは。

「壺井栄は、家族愛、貧しい人々への優しさと同情、戦争への憎しみについて書きました。 彼女は文学が持つ言葉の力を信じ、それを通して自分の考えを表しました。自然や花、海の美しさ、夜に船から見る山上のともしびなどの描写が作品世界を彩っています。」

―壺井栄の作品は日本で映画化されたことがありますか?

「1954年、木下惠介監督が『二十四の瞳』を映画化しました。 この映画は大成功し、第12回ゴールデングローブ賞を受賞しました。 映画の大ヒットによって、原作がベストセラーとなり、多くの観光客が小豆島を訪れるようになりました。」

・・・
 日本文化情報センターは、1999年にチロ基金創立者碓井博男氏をはじめとする日本人の支援により設立されました。
 そして「二十四の瞳」はすでにベラルーシ国立図書館に届き、蔵書の一冊となっています。 女性の読者にぜひ一読することをお勧めします。

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「二十四の瞳」ドラマ上映会 (2)

2022-12-24 |   壺井栄
 「二十四の瞳」2022年度版ドラマを見た後、残れた生徒といっしょに感想会を行いました。
 ドラマの感想を話すと同時に壺井栄ロシア語訳作品集翻訳者、25名のうち5名が上映会に来ることができたので、翻訳したときの苦労話や日本語の勉強として得ることができたことなど、後輩の生徒に語ってもらいました。
 この後輩生徒たちは次回の文学翻訳プロジェクトに参加する予定なので、先輩生徒から翻訳作業のコツなど経験を聞いてもらうほうが良いと考え、このような場を設けました。
 (ドラマを見て涙を流した後ですから、こういうお楽しみ会がないと悲しい気持ちを引きずりそう・・・。)

 みんなでお菓子などを持ち寄りましたが、私からは手作りカレーパンを皆さんに振る舞いました。
 「二十四の瞳」を見た直後なのに、どうしてうどんではなくてカレーパン? と思われる日本人の皆さんがいると思うのですが、すみません。(^^;) 諸般の事情により、カレーパンなのです。
 日本で売っているカレーパンと比べると、ベラルーシに住んでいる私では上手に再現できなかったと思うのですが、みなさん、おいしいと言ってくれました。
 でも生徒のみなさんには、いつか日本語をマスターして日本へ行って、本物のカレーパンを食べてほしいです。(讃岐うどんも。)
 今回の日本語でのドラマ視聴が、語学学習に役立ち、日本社会への理解にも役立ったと思います。
 「二十四の瞳」はベラルーシ人にとっては遠い外国の昔の話かもしれませんが、現在のベラルーシにも共通する社会問題を提示している物語です。今を生きるベラルーシ人なりにそれぞれ感じ取ってもらえたと感じています。


 NHKは今年制作の「二十四の瞳」を来年1月3日にBSプレミアムで再放送します。NHKのサイトはこちらです。
 8月の放送を見逃した方はこの機会にぜひご覧ください。
 

「二十四の瞳」ドラマ上映会 (1)

2022-12-24 |   壺井栄
 今年最後の日本語授業の日である12月24日に「二十四の瞳」ドラマ上映会を行いました。
 上映したのは今年8月にNHKが制作・放映した「二十四の瞳」です。

 (著作権等に関して念の為ここで記しておきますが、この上映会はミンスク市立中央児童図書館内で、日本語の授業の学習教材として上映されたものであり、当然入場は無料。そもそも日本文化情報センターの日本語教室は授業料が無料です。上映に関して私もミンスク市立中央児童図書館も何の利益も得ておりません。)

 上映会に来たのは日本語教室の生徒、壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」翻訳者メンバーなど関係者、22名でした。
 この映画には当然、ロシア語訳がついていないので、日本語でのリスニングの練習として捉えています。
 代わりに前もって翻訳者メンバー以外の人はロシア語訳作品集を事前に読んでもらっていました。おかげであらすじが分かるので、日本語で映画を見ても意味がよく理解できたと思います。
 生徒のレベルは日本語能力試験N1からN4レベルでしたが、やはり方言は難しかったようです。
 でも、やはりカラーの映像はいいですね。ドローンで撮影した瀬戸内海の海の映像など、白黒の映画にはない良さがあります。ただ90分のドラマなので、削られている内容も多く、せめて2時間ドラマにしてほしかったという声もありました。

 上映後、女性の皆さんは全員涙を流していました。
「クリスマス・イブにこんな悲しい映画を見せるとは・・・。」
という私への批判(?)(^^;)もありましたが、会場の都合で上映日時が決まったので・・・。
 でも、涙の数が多ければ多いほど「二十四の瞳」への評価が高かった証拠と私は思っているので、泣いているベラルーシ人の顔を見てよかったと思いました。

 画像は私が映画の説明を簡単にしているところです。このドラマは冒頭から「昭和二十年八月十五日」の玉音放送のシーンから始まるので、昭和二十年が1945年であることをベラルーシ人に説明しないといけなかったのですが、この画像だけ見ると、本の説明をしているみたいですね。でもちゃんとドラマを上映しましたよ。

壺井栄ロシア語訳作品集をストルブツィ図書館に寄贈しました

2022-12-15 |   壺井栄
 ミンスクから約70キロ離れたところにあるストルブツィ市の図書館に壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」を2部寄贈しました。
 ストルブツィはベラルーシの国民的文学者ヤクプ・コーラスが生まれたところとして有名です。
 街自体は小じんまりとしていて図書館も一つしかないのですが、歴史を紐解けば、かつてはポーランド領で、ユダヤ系住民も多く、ベラルーシ人と他の民族が共存共栄していた国際的な町だったそうです。
 このような長い歴史を持ち、文学のイメージがある町の図書館に壺井栄の本を寄贈することができて光栄なことです。
 寄贈式には地元の中学生や近所の障碍者生活支援センターの方々が来てくださいました。
 司書の方のお話によると、日本文学の本はあまり所蔵されていないそうで、書店では売られていない本訳書の寄贈をとても喜んでおられました。
 きっと大切にストルブツィ市民のみなさんが読んでくれると思います。



 
 

壺井栄ロシア語訳作品集をニコライ・ヤポンスキー教会日曜学校に寄贈しました

2022-11-27 |   壺井栄
 2022年11月27日、ミンスク市内になるニコライ・ヤポンスキー教会の日曜学校に壺井栄ロシア語訳作品集を寄贈しました。
 この日曜学校では今年10月から日本語の授業や日本文化のレクチャーなども行われており、そのイベントの一つとして寄贈式と壺井栄文学の紹介することになった次第です。
 日本と深いゆかりのあるニコライ・ヤポンスキー
 その名を冠した教会に壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」を寄贈できてよかったです。
 式典終了後すぐに貸出手続きを取った出席者もいました。いつか感想が聞きたいですね。
 今ミンスクでは風邪が流行していて病欠の人が多かったのですが、大事なのはやはり本そのものを寄贈できたことです。
 今回2部を寄贈したのですが、希望者がたくさんいるので、来年もう少し追加で寄贈することを考えています。
 チロ基金からの贈り物を受け取ってくださったニコライ・ヤポンスキー教会には心から感謝しています。
 教会の公式サイトはこちらです。インスタグラムでの紹介はこちら

壺井栄ロシア語訳作品集をモロジェチノ図書館に寄贈しました

2022-11-17 |   壺井栄
 今年ミンスクでチロ基金が出版した壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」をベラルーシのモロジェチノ市立図書館に寄贈しました。
 秋の日本文化情報センター移転のため、本を寄贈する活動が止まっていましたが再開します。

 久しぶりにモロジェチノ市立中央図書館を訪問しました。図書館は歴史的に由緒ある建物に入っていたのですが、老朽化で屋根が破損し、別の図書館に移転。そして本格的に修理・改装し、今年の春に元の建物に戻ってきたばかりです。
 全てきれいで新しく、新しい時代の図書館としてインテリアといい、設置してある機器といい、来館者の心をくすぐるアイデアが満載の、一足進んでいる図書館でした。
 このようなすばらしい図書館に「二十四の瞳」を寄贈できて幸いです。

 モロジェチノ市立中央図書館に6冊寄贈しましたが、2冊はこの図書館の外国語文学コーナーと貸出コーナーに。3冊は市内の3か所にある分館に1冊ずつ。もう1冊はモロジェチノ市に近いラドシコヴィチ図書館に寄贈されます。

 昨日の寄贈式典では、地元の高校生が担任の先生と出席してくださったので、壺井栄の人生や、小豆島の紹介、今回翻訳した収録作品についてお話をしました。
 壺井栄が文学を通じて言わんとしていることを理解できる年齢なので、スムーズに紹介ができました。
 そしてやはり女性から、ぜひ読みたいという声が多く出ました。

 新聞記者の取材も受けて、今回の寄贈式については地元の新聞で報道されます。
 ネットで記事が読めるようになったら、弊ブログでもリンク先をご紹介しますね。
 
 モロジェチノ市立中央図書館のサイトでもご紹介していたきました。リンク先はこちらです。記事はロシア語ですが、画像がたくさん見られます。

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 追記です。
 やっとモロジェチノ新聞の記事がネット公開されましたので、リンク先をお知らせします。こちら。



NHKドラマ「二十四の瞳」8月8日放送

2022-08-07 |   壺井栄
 8月8日にNHKが「二十四の瞳」のリメイクドラマを放映するそうですね。
 リンク先はこちら

 物語は1920年代から40年代にかけての戦中戦後。
 反戦文学として名高い作品なので、今の再ドラマ化・放映はタイムリーですね。
 ただ戦争反対だけではなく、性差別や貧困問題、日本人の間の分断、格差社会など、今でも残っている社会問題もテーマの小説です。
 要するに時代は変わっても社会問題はいつも同じようなものがあり続けるのかなと感じます。人間の永遠のテーマなのかもしれません。

 ベラルーシに住んでいる私は視聴できるかどうか分かりませんが、日本の皆様はぜひ御覧ください。
 チロ基金としては壺井栄ロシア語訳作品集を何とか多くのベラルーシ人に読んでもらおうと尽力しているところです。
 
 

壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」 表紙

2022-06-06 |   壺井栄
壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」ミンスクで出版の続きです。

 完成した本の表紙と背表紙の画像です。
 やはりA5サイズにしたのと、表題作の「二十四の瞳」が長編なので、かなり厚みができました。
 背表紙に題名と著者名もきれいに入れてもらえてうれしいです。
 出版社のデザイナーさんには、第1版を見本として見せて、同じ青色の表紙にしてもらいました。イメージは瀬戸内海の色です。
 装丁は簡素にして、内容を濃くしました。日本文学を読みたい人だけではなく、日本語を学習している人や、日本文化を知りたい人を対象にして工夫したので、お役に立てたら・・・と願っています。

 翻訳者に寄贈できたので、安堵しましたがこれから各地の図書館に寄贈する作業が始まります。
 今は郵便事情がよくないため、次の心配事が出てきましたが、また気長にお見守りください。
 寄贈先図書館については、改めてロシア語版ブログでご報告していきます。
 出版費用を寄付してくださった皆様、いつかお手元にお届けします。もうしばらくお待ち下さい。

壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」出版記念写真 3

2022-06-06 |   壺井栄
  壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」ミンスクで出版の続きです。

 翻訳者が喜んでいる姿を見て、うれしいと同時に、約束を果たせたという安堵の気持ちになりました。
 予定が2年も延びてしまって心配の連続でしたが、今から考えると、ちょうどこの世界情勢不安な時期に出版されたことになったのも、壺井栄文学の持つ運命だったように感じます。
 本書を手にとったベラルーシ人には、著者からのメッセージを受け取って、ぜひいろいろと考えてほしいです。
 

壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」出版記念写真 2

2022-06-06 |   壺井栄
 壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」ミンスクで出版の続きです。

 ついに完成した本を手にした翻訳者のみなさんの姿を撮影しました。
 翻訳者として自分の名前が掲載されていることを確認しました。
 自分が日本語から翻訳した文章がちゃんと本の形になって出版されたという人は、ほとんどいません。人生初の翻訳した本ですね。
 まずは、自分そして家族や友人に全ページ読んでほしいです。私からの願いです。

壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」出版記念写真 1

2022-06-06 |   壺井栄
 壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」ミンスクで出版の続きです。

 ついに完成した本を手にした翻訳者のみなさんの姿を撮影しました。
 こちらは、この翻訳プロジェクトがスタートするきっかけとなったミンスク言語学大学の学生(当時)の3人です。
 大学の実習として、日本文化情報センター所属の日本文学を翻訳し、他の部分は弊センターの日本語教室の生徒が引き継ぐ形で、書籍としてまとめられました。

壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」ミンスクで出版

2022-06-06 |   壺井栄
 壺井栄ロシア語訳作品集「二十四の瞳」第2版をミンスクで出版いたしました。
 
 第1版は仙台市で印刷され、そのご報告はこちらのリンク先を御覧ください。

 100部を自費出版という形でしたが、ミンスクの出版社「コロルグラド」が請け負ってくれました。
 
 翻訳者・校正者26名のうち、贈呈式に来ることができた人に、1冊ずつ贈ることができました。
 そのときの集合写真を公開します。

 翻訳したのは日本文化情報センター日本語教室の生徒とミンスク言語学大学の学生、計25名と1名の校正者です。
 翻訳者と校正者の氏名は、日本文化情報センターのベラルーシ人向けサイトで、ロシア語と日本語で公表しました。
 リンク先はこちらです。

 自費出版ということで、出版費用をチロ基金に寄付してくださった8名の個人の方、そしてANT−Hiroshima様と Vesna! 様には感謝の気持ちでいっぱいです。同時にこちらの諸事情をご理解くださり、気長に待っていただいたこともありがたく思っております。

本書の概要
 著者 壺井栄
 ロシア語 翻訳者 日本文化情報センター翻訳者グループ
 2022年5月15日発行
 ISBN 978-985-896-145-9
 収録作品 (作品の発表順に並べて編集しました。)
 「まつりご」「ともしび」「妙貞さんのハギの花」「柿の木のある家」「坂道」「二十四の瞳」この他にも、ロシア語読者のために「壺井栄の生涯と作品」「『二十四の瞳』主な登場人物名一覧」「日本語用語集」なども収録しました。

 書店や電子図書としての販売はいたしません。
 これからロシア語圏各地の図書館に寄贈する予定です。