電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

終戦記念日の午後、食あたりに苦しむ

2011年08月16日 19時53分07秒 | Weblog
66年目の終戦記念日の昨日は出勤日でしたので、過日の「冷たい肉そば」に味をしめて、「外食するから、お弁当なしでいいよ~」と妻に声をかけました。お盆くらいは、お弁当を作るために早起きしなくても、という優しい配慮。夫のカガミです(^o^)/

ところが!近くで外食をして職場に戻ったら、なんとなく気持ちが悪い。夕方近くになったら、もう脂汗タラタラ、お腹が痛くて絶不調。我慢しきれずトイレに駆け込み、息も絶え絶えの(^o^;)状態で横になりました。夕方に一時間も休んだら、相変わらず気持ち悪いけれど、よほど楽になりましたので、必死の思いで運転して自宅に戻りました。帰路は、とても音楽を聴く余裕などなく、早く着かないかとそればかりを念じて(^o^;)>poripori

自宅に戻って、再びトイレに駆け込み、う~、苦しい。食事も取らずに、すぐ寝ました。一眠りして、妻が持ってきてくれた「桃のヨーグルト」を食べて、さらに爆睡。今朝まで絶不調が続きました。朝はブログ更新どころではなく、なんとかかんとか出勤。昼前には普通に戻り、お弁当を食べることができました。

食あたりですね~。いやはや、慣れないことはするもんじゃない(^o^;)>poripori
私には、やはり何十年も食べている妻の弁当が、いちばん体にあっているようです。

さて、帰省から都会に戻る皆様も、どうぞ疲労と食あたりにはじゅうぶんにご注意ください。無事の帰還をお祈りいたします。

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河北町の冷たい肉そばを食べる~でもアホ猫たちは

2011年08月15日 06時02分14秒 | アホ猫やんちゃ猫
暑い、暑いと言いながら、食欲は落ちません。健康な証拠で、幸せなことです。先日、河北町の一寸亭本店で、冷たい肉そばを食べました。いや~、美味しかった。



ちょっと、ウチのご主人ね、自分だけ冷たい肉そばを食べてきたんだって。許せないわよね~。アタシたちに、お肉の一切れくらい、お土産に持ってきてくれたってよさそうなもんじゃない?アタシたちなんか、ちゃんと獲物を見せに行くのよ。そのくらい、気づいても良さそうなもんじゃない、ほんとに気が利かないんだからっ!



そうよそうよ、アタシなんか、開けようとしても自動で閉まっちゃう網戸に閉じ込められちゃうしさ。ゴムで作ったんだそうだけど、ほんとにいまいましいったらありゃしない。紋次郎避けの設備だそうだけど、アタシたちもいい迷惑だわ。



これよ、これ。人間って、どうしてこういうしょうもないものを考えるのかしらね~。まったく、はた迷惑な話だわ!

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録画済みDVDをケースに整理する

2011年08月14日 06時02分00秒 | 手帳文具書斎
お盆休みを機会に、部屋の大整理(^o^;)を敢行しています。昨日、今までたまっていた録画済みDVDを整理しようと、Elecom のケースを購入してきました。一冊に48枚のDVDを収納できますので、なんとか2冊に収まり、書棚に格納してすっきりしました。山のようにあったプラケースを処分したので、多少は棚に隙間ができました。やってみて感じたことは、次のとおりです。

(1) 録画した時は、その都度、内容を簡単に記載しておくこと。ある程度、数がたまってしまうと、内容を確認して記載することが、物理的に困難になります。
(2) 記載の仕方は、「N響アワー 2007年11月」などの表記の他に、「11/4 二つの第1番~ブラームス、グリモー(Pf)、アシュケナージ」「11/11 ストーリーのある音楽:交響詩、魔法使いの弟子、禿山の一夜、トゥオネラの白鳥、ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」などとします。

(3) 番組紹介ページをプリンターで印刷するという方法もあるが、折りたたむと厚みが増してしまいます。手書きでも中身がわかればよいようです。

(4) 黒のサインペン等が便利。青は、経年変化で色が消失してしまいやすいようです。
(5) 私のDVD録画ライブラリは歴史が浅く、それほどの枚数はありませんが、Hi8ビデオテープがまだかなりの量があります。こちらの対策が必要です。

近年は、「のだめカンタービレ」や「JIN~仁~」などのスペシャル番組の録画も増えてきました。ふだん、漫然とテレビを観る習慣はありませんが、ふとした機会に名場面を再度楽しむことはあります。DVD のコンパクトさはありがたいです。

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主アンプが故障し、ミニコンポのアンプで代用する

2011年08月13日 06時01分48秒 | Weblog
自宅のステレオのプリメイン・アンプ Pioneer A-UK3 が故障してしまいました。電気的なトラブルというよりも、おそらく機械的なものだと思いますが、ただいまお盆休みを利用して、部屋の片付けの最中です。じっくり直している暇がありませんので、単身赴任の際にアパートで使っていた ONKYO のミニコンポ FR シリーズ XN7TX に、作り付けの書棚に埋め込んだブックシェルフ型スピーカ YAMAHA NS-650 等を接続し、当座をしのぐことにしました。

見た目は実にすっきりしました。入出力も思い切り整理して、DVD プレーヤーと、何を今更と笑われそうな CD/LD プレイヤー(^o^;)のみ。FM 放送も MD も CD も、コンパクトなミニコンポで充分にまかなえます。



昔は、機器を取り替えると、すぐに「音はどうだ」というようなことを考えたものですが、今はむしろ、コンパクトで場所を取らなくていいな、などと考えてしまいます。確かに、低音の量感は Pioneer のプリメイン・アンプの方が豊かですが、むしろミニコンポのアンプが意外なほど健闘していると感じます。なるほど、PC-audio から Network-audio に移行していくのも、よく理解できます。

もっとも、このすぐ隣には、以前モニターテレビを置いていた台にキャスターを取り付け、ビデオデッキやダブルカセットデッキ、あるいは予備のアンプといった場所ふさぎな機器をセットしています。プリメイン・アンプの修理ができれば、オーディオ機器の大幅なコンパクト化は、もう少し先に延びそうな気配です。

さて、今日明日は終日お盆の行事が待っています。寺参り、親戚回り、来客の応対など、日中は暑さに負けずに役割を果たす必要があります。朝晩は多少涼しくなっていますので、助かります。
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オーマンディとオイストラフのシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」が公共の財産に

2011年08月12日 06時03分59秒 | -協奏曲
ステレオ初期の有名録音が次々に著作隣接権が切れて、公共の財産に仲間入りをしているようです。いつもお世話になっている「クラシック音楽へのお誘い~Blue Sky Label」(*1)において、この度は、ダヴィード・オイストラフのヴァイオリン、オーマンディ指揮フィラデルフィア管によるシベリウスのヴァイオリン協奏曲がストリーミング再生でき(*2)、またユーザー登録によりダウンロードもできるようになっておりました。



写真は、1970年の CBS-SONY のレコード・カタログの一部ですが、当時、代表的な演奏、録音の一つとして流通していたことがわかります。

当方、ごく若い頃にこのレコードに興味を持ちながら、優先順位の関係でついに購入するには至らず、のちに千住真理子さんの独奏で村川千秋指揮の山形交響楽団の生演奏に接するまで(*3)、シベリウスのヴァイオリン協奏曲に親しむことはありませんでした。思えば残念な話です。でも、以後はこの曲を好んで聴いております。従来聴いていた、千住真理子さんの演奏会の直後に購入した NAXOS のCD以外にも選択肢が増えたのはありがたいことです。

演奏は、オイストラフの堂々たるソロが聴けるのが嬉しい。オーマンディ指揮のフィラデルフィア管弦楽団の演奏は、北欧のひんやりとした冷気を感じさせるというよりはむしろ、たいへんシンフォニックな、豊かな響きが楽しめるものです。わがパソコンに接続した USB-オーディオ(*4)で聴くシベリウスの音楽は、魅力にあふれています。

(*1):クラシック音楽へのお誘い~Blue Sky Label
(*2):同サイトで聴くシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」のページ
(*3):シベリウス「ヴァイオリン協奏曲」ニ短調Op.47~「電網郊外散歩道」2005年8月
(*4):コンピュータ中心の音楽システム~「電網郊外散歩道」2010年4月
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紋次郎登場!!

2011年08月11日 06時01分58秒 | アホ猫やんちゃ猫
近隣の生態系の頂点に立つ我が家のアホ猫に、最近ライバルが現れた模様です。それが、このオス猫で、わが妻いわく「紋次郎」です。



隣家との境から我が家を窺っていますが、時にこっそりと忍び込み、アホ猫母娘の猫エサを失敬していくことがあります。不法侵入を防ぐために、最近は玄関の網戸にゴムを取り付けて、開けても自動で閉まるようにしました。おかげで外からの侵入を防止することができましたが、そのあおりを喰らって、アホ猫母娘も自分で外出できなくなってしまいました。とりわけ、利かん気の娘猫はぷんぷん不機嫌です。でも、この日ばかりはゴロゴロとのどを鳴らしてご機嫌でした。その理由は、兄ちゃんが帰省したので、汗臭~いシャツに付いた若い男の匂いを満喫できたから(^o^)/





母猫のほうは、「アタシはこっちのほうがいいわ~」と、マタタビの匂いにうっとり。





我が家のアホ猫母娘は、どうやらある種のほのかな香りに弱いようです(^o^)/

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田園まさに実らんとする季節に

2011年08月10日 06時17分10秒 | 散歩外出ドライブ
毎年、8月8日頃を過ぎると稲穂が出てきて、田んぼの色も濃い緑色から先端が黄緑色に変化してきます。通勤の車から見える風景の色の変化が、季節の移り変わりを教えてくれます。遠雷が轟き、田園まさに実らんとする時。実に美しい季節です。





老母が丹精している、裏の畑の花々も、少しずつ主役が交代しています。つい先日まで見事に咲いていたグラジオラスも盛りを過ぎ、サルビアやサフィニアといった原色の花が、強烈な色彩を見せてくれます。





もうすぐお盆の帰省ラッシュが始まる頃でしょう。今年は、東日本大震災に伴う津波などで、多くの方々が亡くなり、また行方不明となりました。初めてのお盆が、残された方々の心を少しでも慰めてくれるものとなることをお祈りするとともに、帰省される皆様のご無事をお祈り申し上げます。
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Workhack Project『手帳Hacks!』を読む

2011年08月09日 06時00分30秒 | 手帳文具書斎
図書館で手帳関連本コーナーを見つけ、ときどき借りて来ては読んでいます。この手の本は、一度読んでしまえば書棚ふさぎになる可能性が高いため、著者の皆様や出版社には申し訳ないことながら、図書館から借りてきて済ますことが多いのです(^o^;)>poripori

今回、手にしたのは、Workhack Project著『手帳Hacks!』(技術評論社)です。「仕事と手帳を200%拡張する Life Hacks」という副題のついた本書の構成は、次のとおり。

1: どんな手帳が欲しい?
2: 書き留める
3: 整理する
4: 実行に移す

ここで、興味深く感じた点をいくつか挙げてみます。

(1) 営業系はスケジュール、企画系はメモ、事務系はタスク管理を中心に選ぶ、という割り切り方(p.20)。
(2) アイデアに詰まったら「絵メモ」を描こう、という提案(p.81)。
(3) ToDo らんがなくなったら、普通の罫線メモに縦線を追加すれば、ToDo らんを作れます、という応急的対応(p.168)。

ふーむ、全体的に、手帳歴もあまり長くない、20代後半~30代前半くらいまでの人を想定した本と見ました。であれば、実用的な意味もありましょう。手帳歴40年を越える古狸は、どうやら想定外のようです(^o^;)>poripori
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父のコーヒー好きは承知のようで~プレゼントは「珈琲豆絞り」

2011年08月08日 05時56分46秒 | Weblog
だいぶ前の話ですが、お嫁に行った娘から、父の日の贈り物が届きました。この袋と、コーヒー豆でした。豆は嬉しいが、この袋の中身は何だろうと開けてみると、



「かまわぬ」の手ぬぐいらしい。ふむふむ、それは夏らしくて便利かも。でも、デザインがあまりに奇抜だと使えないしなあ、と思いながら取り出してみると、



おお、「珈琲豆絞り」でした。父の珈琲好きは承知のようで、今回のプレゼントのお題は「珈琲」のようです。広げてみると、



こんな感じ。これは便利そうです。

ちなみに、手ぬぐいを英語で何と言うのだろう?と思って調べてみたら、

A Tenugui (手拭い) is a thin Japanese hand towel made of cotton.
-- Wikipedia (English)

だそうです。ふーん、Japanese hand towel かあ。なるほどね。納得です。
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日産車オーナーズマガジン「Shift_」今号の特集は「クルマの教室」

2011年08月07日 05時05分51秒 | 散歩外出ドライブ
日産車のオーナーである当方には、ときどき「Shift_」という冊子が届きます。これは、日産車オーナーのための情報発信マガジンと位置づけられた、A4判、表紙・裏表紙を含めれば36頁からなる刊行物です。通常は、新発売される予定の車種について、知らせる内容が中心なのですが、今号の特集は少し違っていました。題して、「日産 クルマの教室」。内容の構成は、次のとおりです。

1時間目 日産リーフのつくり方
2時間目 ドライビング
3時間目 ボディカラー
4時間目 洗車
5時間目 メインテナンス
6時間目 アクセサリー

1時間目:「日産リーフのつくり方」では、一台一台違う車種のクルマが流れてくる、「混流ライン」と呼ばれる追浜工場の組み立てラインを紹介します。なかなか興味深いところです。
2時間目:「ドライビング」では、「もっと運転が上手くなるには、どうすればいいのでしょうか?」という内容で、ここはペーパードライバーがもう一度運転に挑戦する際の基本の復習、という想定に始まり、「もっと燃費がよくなるエコな運転方法ってあるのですか?」という内容が紹介されます。パワートレイン開発本部の渕上夏次さんが、発進・巡航・減速の三つのシーンに分けて、「ふんわりアクセル、加減速の少ない運転、早めのアクセルオフを心がけましょう」とアドバイスします。実際に、ほしのえみさんがマーチに乗って、18.7km/lから20.3km/lを記録したそうで、ここは、体験的に非常に納得できる内容です。
3時間目:「ボディカラー」。同じ赤でも種類が違うこと、新モデルのキャラクターカラーのことなろが紹介されます。
4時間目:「洗車」です。日頃もっともおろそかにしている部分なので、実に心痛むテーマです(^o^;)>poripori
車がむしろ冷えた状態で、日陰で行う方がよい、との指摘は目から鱗です。たまには洗車しようかな(^o^;)>poripori
5時間目:「メインテナンス」。エアクリーナ・エレメント、バッテリー、エンジンオイル、冷却水、灯火類、ワイパーブレード、ウィンドウオッシャー、ブレーキフルード、ベルト、CVTフルード、タイヤなどです。このあたりは、およその交換時期の目安があってもよいように思います。
6時間目:「アクセサリー」。ごてごて飾るのは好きではないので、ほとんど関心を持つものはないのですが、実に様々なものがあるのですね。

久しぶりに、面白く読んだ特集でした。
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佐伯泰英『紀伊ノ変~居眠り磐音江戸双紙(36)』を読む

2011年08月06日 06時05分48秒 | -佐伯泰英
全部で35巻というボリュームを費やして一児の親となった坂崎磐音・おこん夫妻は、紀伊国の隠れ里・姥捨郷で、雑賀衆と高野山のつながりに守られ、ひっそりと隠棲しています。佐伯泰英著『紀伊ノ変~居眠り磐音江戸双紙(36)』は、二人を追う田沼の刺客として歴代もっとも登場巻数の多い存在になりつつある雹田平という怪しげな異人がどのように絡んでくるのか、また紀州藩と磐音のつながりがどのように深まるのか、という巻です。

第1章:「田沼の影」。坂崎磐音・おこん夫妻に長男が誕生し、空也と名づけられます。霧子さんはずいぶん辛口になり、利次郎もタジタジのようです。雑賀衆は、お得意の情報収集能力だけでなく、磐音に依頼して武術のレベルアップも図りますが、経済的基盤になっている丹の採掘について、幕府が横槍を入れてきます。もちろん、田沼意次の差し金であり、ここに姥捨雑賀衆+真言密教高野山+紀州藩の共闘の基盤が生まれますが、これを実現するための道のりは平坦ではありません。

第2章:「煙管と梅」。和歌山藩の内部は二派に分かれており、本来は紀州の家臣であるはずの田沼意次が成り上がり、自藩の主君を軽んじるのを快く思わない門閥派と、田沼の力を頼ろうとする江戸開明派とが、隠れて争っているようなのです。高野山で藩との窓口となっている光然老師は、磐音を護衛として伴い、粉河寺で会談を行います。共闘の行方はまだ不明で、むしろ強烈な刺客の印象が鮮烈です。

第3章:「柳次郎の悩み」。一方、江戸ではサッパリ良いことがありません。南町奉行所の知恵者与力・笹塚孫一は無役に落とされ、磐音とおこんが仲人をする予定だった品川柳次郎と椎葉お有の婚儀は頓挫しています。笹塚孫一に届いた書状は柳次郎宛で、しかるべき人に媒酌を依頼し、祝言を挙げられたし、との内容でした。今津屋の由蔵の知恵で媒酌人が決まります。一方、紀州では、幕府の丹会所設立を阻止すべく会議が続きます。丹の問題は、姥捨の雑賀衆が一定の量を藩に上納することでまとまりますが、もう一つの問題とは、家基急死後の養子候補に、紀州の若殿を送り込むことについての紛糾でした。うん、この先は、なんとなく読めそう(^o^)/

第4章:「雹の迷い」。名古屋までは確実に追跡していた磐音とおこんの姿が忽然と消えてしまい、雹田平は京都茶屋本家を辛抱強く見張ります。一方、江戸では、御典医の桂川国端と品川柳次郎が椎葉家を訪ね、柳次郎とお有の婚儀の日取りを決め、着々と準備が進みます。雹田平は、何やら透視術を得意とするようなのですが、これは神社仏閣では遮られて透視できないのだとか。はあ、そんなもんですか。では、キリスト教の教会やイスラム教のモスクなどは透視できるんでしょうか?でもまあ、おぼろな影を和歌山領内と認識したのですから、GPS なみに有効なのかも(^o^)/
和歌山領内には、配下のおつなと田沼が差し向けた刺客の梅津与三郎が向けられます。

第5章:「家基の面影」。品川柳次郎と椎葉お有の祝言です。目出度いことには竹村武左衛門のお笑いが欠かせません。例によってにぎやかですが、幸吉・おそめの修行時代もほほえましい。和歌山藩と高野山粉河寺と雑賀衆姥捨郷との同盟が成立、和歌山藩の岩千代君は国元に残ることで決着します。紀州の若様は、たいそう聡明な少年のようです。おつなと刺客の襲撃の結果は毎度の如しですが、江戸での柳次郎・お有の祝言の宵は、美しく幻想的です。

 北割下水の水面に提灯の灯りを映した花嫁行列が、ゆったりと品川家に近づいてくるのが見えた。
 さすがの武左衛門も黙り込むほどに、幻想的で美しい花嫁行列だった。
「柳次郎、喜べ。お有どのがそなたのもとに嫁に来たぞ!」
と叫んだ武左衛門の喜びの声が品川家の門前に響き渡り、柳次郎とお有の祝言が始まった。

いや~、実に目出度い(^o^)/

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万年筆の利用頻度が下がった理由

2011年08月05日 06時03分20秒 | 手帳文具書斎
若いころに愛用した万年筆の使用頻度がしだいに下がり、意識して使うように心がけていないとインクの出が悪くなり、書き出しが困難な場合も出てきます。なぜ、万年筆の出番が少なくなってしまったのだろうと振り返って見ると、いくつか思い当たる節がありました。

(1) 携帯用の筆記具としてボールペンが普及し、性能が向上したこと
 万年筆の場合、常時携帯するには、色々と難点があります。胸ポケットに挿せば体温で温められ、インク漏れが起こりやすいですし、ペンケースに入れてカバンで持ち運ぶよりも、ポケットからボールペンをさっと取り出す方が手っ取り早くて便利です。
(2) インクの容量が少なく、頻繁に補給や交換が必要であること
 万年筆のインク容量はあまり大きくなく、とくに中字以上ではインク消費量も多いので、すぐに補給が必要になります。ボールペンだと、筆記可能な量も多く、すぐに交代できるボールペンが身近にある場合が多いのです。
(3) デスクワークがパソコンに置き換えられたこと
 従来は万年筆の出番であった、手書きで行っていた多くのデスクワークが、パソコンで処理されるようになり、デスクで万年筆を使うのは署名や個人的な手帳・ノート記入くらいになってしまったことが大きいでしょう。

こんなところかな。なるほど、プリンターとボールペンに押されて交代したというわけでしょうか。万年筆愛好者を自認していながら、万年筆を使う場面がどんどん減っているというのは、なんとも情けない事態です。出先で使うのは、書き味サラサラの Jetstream ボールペンでよいけれど、自宅のデスクで手書きをするときには、できるだけ万年筆の出番を作っていきたいものです。

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ヴェルディの歌劇「仮面舞踏会」のDVDを購入する

2011年08月04日 06時02分23秒 | -オペラ・声楽
たまたま入った書店で、デアゴスティーニのDVD付き冊子というか冊子付きDVD(^o^;)で、歌劇のシリーズがあるのを見つけました。現在まで、けっこうな数のタイトルが発売されているようです。中にはヴェルディの歌劇「ドン・カルロ」のように、レーザーディスクで楽しんでいる、レヴァイン指揮メトロポリタン歌劇場の公演を収録したものと同じなのでしょうか、思わず目ん玉が大きくなるようなものも含まれているようです。レーザーディスクでは、立派な対訳つきカートンボックス入りで15,800円というお値段でしたが、このDVDは2枚組で1,980円と、まさに破格のお値段で、思わず唖然としてしまいます。



今回、購入したのは、同様にレーザーディスクで購入候補として検討しているうちに、時代の流れでコンピュータのほうにお小遣いがとられてしまい、見送ってしまったもの(メトロポリタン歌劇場の1980年の公演)とは違うようですが、ヴェルディ中期の傑作の一つ、歌劇「仮面舞踏会」です。スウェーデンの国王暗殺の史実をもとにした人間ドラマで、国王グスターヴォ三世をルチアーノ・パヴァロッティ、秘書レナートをレオ・ヌッチ、悲劇のヒロインである妻アメリアをアプリーレ・ミッロ、ジェイムズ・レヴァイン指揮メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団による1991年の公演だそうです。冊子のほうに掲載された、加藤浩子さん(*)の文章も、作曲家とその時代背景を描いているようで、楽しみです。オペラを愛好する聴衆を育てたことがレーザーディスクの功績の一つであることはたしかですが、ノスタルジーはさておいて、安価な普及版の価値は大なるものがあると言えましょう。

(*):加藤浩子の La bella vita (美しき人生)
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テレマン「無伴奏フルートのための12の幻想曲」を聴く

2011年08月03日 06時02分57秒 | -独奏曲
このところ、通勤の音楽として、テレマンの「無伴奏フルートのための12の幻想曲」を聴いております。しかも、同曲のオーボエ演奏バージョンもあり、とっかえひっかえ、フルートとオーボエのソロを堪能しております。

フルート版のほうは、ジャン=ピエール・ランパルの演奏(DENON COCO-70461)で、1972年の10月30日に、埼玉会館大ホールで収録された、DENON 最初期の PCM デジタル録音。そしてオーボエ版の方は、ハインツ・ホリガーの演奏(同 COCO-70558)で、1979年11月30日に、日本コロムビア第1スタジオで収録された PCM デジタル録音です。

テレマン(1681-1767)は、J.S.バッハと同時代に活躍した作曲家で、存命時には大バッハよりもはるかに高名な作曲家だったとのことですが、現在はその立場は逆転し、「食卓の音楽」の作曲家として、愛好家に親しまれているくらいで、一般の人々の興味関心の対象にはなりにくいのかもしれません。しかしながら、彼の「リコーダー組曲」や「ヴィオラ協奏曲」を集めたCDなど、魅力的な音楽があります。私にとって、今後もっと多くの作品を聴いてみたい作曲家の一人です。

で、演奏のほうは?これはもう、フルートの吹き口を持って生まれてきたようなJ.P.ランパルと、リードをくわえて生まれてきたようなハインツ・ホリガーの名手二人ですから、文句の付けようがありません。車内のロードノイズに pp が埋もれることもなく、二種類の無伴奏の幻想曲を楽しんでおります。CD万歳です。

なお、同曲のテンポの違いは、全体にフルートよりもオーボエの方がゆっくりめなのは、楽器の特性でしょうか。なんとなく、葦笛よりも横笛のほうが、息が足りなくなりそうです(^o^)/

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「Bun2」の8月号を入手する

2011年08月02日 19時42分57秒 | 手帳文具書斎
行きつけの文具店で、「Bun2」の8月号を入手しました。特集は「夏に楽しむ文房具」と題して、「インドアorアウトドア」での文房具の楽しみ方を取り上げたもののようです。ただし、例によって当方は中年オジサン族ですので、キラキラしたデコラティヴなページは興味関心の埒外にあります。この特集の中では、唯一「アウトドア派におすすめのアイテム」というページに心惹かれました。

とくに、「上向き筆記や濡れた紙にも書ける」「屋外でも便利な加圧式ボールペン」として紹介されていた、三菱のパワータンクシリーズの新タイプに関心を持ちました。そうしたら、なんとこの文具店では、A6判の「ポケット防水ノート」とパワータンク(0.7mm)のセットを販売しておりました。ノートの方は、オキナの製品のようで、ポリプロピレン系の耐水合成紙48頁に、PVCのペンホルダーつき透明カバーが付いています。こちら、希望価格650円のところ546円。さっそく1冊(と1本)を求めて来ました。



その他の「Bun2」記事としては、早くも「2011年Bun2大賞」の投票が始まっておりました。また、松本沙織さん(*)の「旅のお供に文房具」という記事も、面白かった。最近は、旅行というよりも出張で「移動する」だけのことが多いのですが、こんな旅行ができたらいいだろうなぁと、いささか羨ましい(^o^;)>poripori

(*):ブログ「文房具女子の彩り日和」

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