
今まさに爛漫の春です。雪をいただく月山を眺め満開の桜を愛でる季節は、雪国ならではの喜びです。ただし、風景に歴史あり。山々の景色は天与のもので、おそらく縄文時代から変わっていないでしょうが、この桜花は違います。たぶん、ソメイヨシノの老木といえども誰かが人工的に植えたものでしょうから、おおよそ百年程度の歴史ではなかろうか。もしかすると若木の時代に、1920年前後に家々の人々に流行したスペイン風邪の終息の様子をじっと見守っていたのかもしれません。老木となった今は、病虫害に耐えながらかつての時代の混乱の様子に現代の状況を重ね合わせて、じっと眺めているのかも。
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