電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

モーツァルト「ホルン協奏曲第2番」を聴く

2007年06月07日 06時09分03秒 | -協奏曲
先にしばらく通勤の音楽として聴いていましたモーツァルトのホルン協奏曲集、今朝も取り出して、早朝から静かに聴いております。かたつむりみたいなホルンの形が面白くて、高校時代に吹奏楽部員の同級生をからかったら、けっこう難しい楽器なのだそうで。音域が広くて、音がひっくりかえりやすい。唇の微妙な加減で大失敗することがあるので気を抜けないのだそうです。私もホルンの音色が大好きで、でもやっぱり見た目にはユーモラスな楽器です(^o^)/

R.シュトラウスのホルン協奏曲なども好んで聴いておりますが、なんといってもモーツァルト!呆気に取られるカデンツァの妙技が冴える第4番も見事ですが、第2番を今朝は取り上げましょう。

第1楽章、アレグロ・マエストーソ。いかにもモーツァルトらしいオーケストラの始まりです。やがて入って来るホルン・ソロ。なんとなくユーモラスで愉快な気分があります。思わず奏者をからかってみたくなる、そんな感じ。
第2楽章、アンダンテ。聴いているほうは短い楽章だと感じますが、演奏する方はたぶん肺活量的に苦しいのでしょう。ホルンの音色を聴く楽章です。
第3楽章、ロンド。軽やかなホルンソロが、確かに舞曲の気分。時折出てくる短いフレーズは、もしかすると狩の角笛でしょうか。

ズデニェク・ティルシャルのホルン、オルドジフ・ヴルチェク指揮プラハ室内管弦楽団による演奏、1982年9月に、プラハの芸術家の家でデジタル録音されたCD(DENON COCO-70670)で、スプラフォンとの共同制作です。クレスト1000シリーズの一つ。こういうCDが気軽に入手して楽しめるという点で、各社が工夫して廉価盤を出してくれるのはありがたいことです。

■ズデニェク・ティルシャル(Hrn)、オルドジフ・ヴルチェク指揮プラハ室内管
I=6'10" II=3'32" III=3'32" total=13'14"


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