電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

地元在住同級会の話題から〜「男の料理」に思う

2020年01月26日 06時01分14秒 | 料理住居衣服
過日、地元在住の小中学校の同級生十人ほどが集まる機会がありました。色々な話題が出ましたが、職業も境遇もバラバラな中で、「男の料理教室」が話題になり、これには女性も興味を示しました。すでに一人暮らしをしている人には切実なだけでなく、子供達も独立して久しく、やがて一人暮らしになる人が多いようで、ダンナが一人になったときが心配になるそうな。

たしかに、ありあわせの材料でぱっと作ってしまうことができなければ、インスタント食品や出来合いのお惣菜ばかりになってしまい、健康な一人暮らしは難しいかもしれません。その意味では、「男子厨房に入るべからず」的環境の中で育った中高年男性は、一人暮らしになると、お手上げになってしまうのかも。

では、「男の料理教室」に通えば、問題は解決するのかというと、どうもそうとは言えないようです。実は、従来型の「男の料理」をうたう教室は、材料を吟味し鍋や手打ちそばなど「珍しい・豪快な・凝った」ご馳走系の内容も少なくなく、逆に全く経験のない人を対象にすることから、手間を掛けない献立が中心になるなど、バランスのとれた日常の「ふだん食」とは限らない傾向にあるそうです。たしかに、残りご飯を使った雑炊の作り方や上手な目玉焼きの作り方などは、あまり「教室」のテーマにはなりにくいのでしょう。



でも、本当は料理の基本に性別はないのだと思います。季節の材料をもとに、切り方、下ごしらえのしかた、調理のしかたなどをお手本を見て、可能ならば実際に体験し、食べてみる。気に入ったならば自分でやってみる。その繰り返しでしょう。幸いに、今は本や雑誌も豊富ですし、テレビ番組やネットでも多くの解説があります。その気になればいくらでも調べることは可能です。「必要に迫られればやるさ」とは言いながら、安全・衛生を含めた材料・道具の保管や使い方など、基本を覚えることが実は大切なのではないかと思います。

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