電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

雨降りで蒸し暑い日はスカッとするオーケストラ名曲集で

2019年08月31日 06時01分05秒 | -オーケストラ
日中は終日の雨降り予想となった金曜日、昨日の収穫分の桃を農協に出荷し、あとは自主的に農休日としました。だいぶくたびれていますので、ちょうどよい休養です。ジメジメ湿ったお天気で不快な気分をふっ飛ばすには、スカッとするオーケストラ名曲集で楽しむに限ります。コンピュータのハードディスクに蓄積した曲の中から、ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団による「オーケストラの休日」抜粋を聴きました。



このもとになったレコードは、当方所有の1970年版CBS-SONYクラシックLPカタログには記載がなく、手書きのメモで

SONW20103〜4, 「オーケストラの休日」

といった追記があります。含まれる曲名は怪しいけれど、どうやらこのLPを廉価盤にしたのではなかろうか(*1)。

「ユング君」さんの「クラシック音楽へのおさそい〜Blue Sky Label〜」(*2)には、著作権が切れた7曲について公開されています。オリジナルのLPの内容は、

A-1 ◎草競馬/フォスター
A-2 ジョニーが凱旋するとき
A-3 ◎水夫の踊り
A-4 ◎メヌエット ト長調 Op.14-1 /パデレフスキ
A-5 ◎めんどり/ラモー
B-1 ジャマイカ・ルンバ
B-2 ◎風変わりなラヴィーヌ将軍/ドビュッシー(前奏曲集第2巻第6曲)
B-3 中国人の行進
B-4 ◎ロンドンデリーの歌
B-5 ◎熊蜂は飛ぶ/リムスキー=コルサコフ

というもののようで、◎印の録音がパブリックドメインになっているものです。

編曲は、金管楽器が華やかなウィンド・オーケストラ・スタイルのものと、弦楽器が美しい大オーケストラ・サウンドのものとがあるようで、編曲の妙も楽しむことができます。

こういう演奏を聴いていると、オーマンディという人は本当に根っからのオーケストラ・マンで、フィラデルフィア管弦楽団という楽器を最高度に響かせ、演奏家も聴衆も、ともに楽しませることを考えていた人だったのだろうという気がします。その音楽は実にオーソドックス、真っ当なもので、評論家諸氏が、あるいは当時の帝王カラヤンがどう言おうと(*3)、信頼できる音楽家だったのだなあと感じます。

(*1):このLPは2枚組で全20曲が収録されていますので、たぶん「オーケストラの休日(2)」みたいなものも発売されていたのだろうと思われます〜CBSソニーの廉価盤(2)[2枚組・3枚組]
(*2):クラシック音楽へのおさそい〜Blue Sky Label〜
(*3):カール・ライスターの「一番印象深かった録音」〜「電網郊外散歩道」2005年5月

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