電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

山形交響楽団第212回定期演奏会でブルックナーの「交響曲第6番」を聴く

2011年04月17日 06時04分23秒 | -オーケストラ
朝はよいお天気でしたが、果樹園の剪定作業の途中で雷が鳴り出し、冷たい風雨に変わりました。仕方なく作業を中断し、なんとか本日の他の用件を済まそうと、ちょいと欲張り過ぎました。床屋さんに行き、さらに耳鼻咽喉科に行ったら、なんという混雑!さすがに去年の10倍の花粉量というニュースは伊達ではありません。花粉症に悩む方々がぎっしりで、診察が終わり、薬局で薬を受け取った時には、すでに真っ暗でした。

車を飛ばして山形テルサホールに向かったものの、駐車場から走って会場入り口に到着した時にはちょうど開演したばかりのタイミングで、残念無念!最初の曲目、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番は、ホール外のモニターで眺めることになってしまいました(T-T)



そのかわり、飯盛範親指揮山形交響楽団の新しいCDを発見。シューマンの交響曲第1番と第4番で、第4番のほうは、ブラームスが強く推した、1841年の初稿による演奏です。これはちょいと嬉しい。

さて、休憩の後、後半のプログラムは、ブルックナーの交響曲第6番です。本日の私の席は、残っていた一番端っこというもので、残念ながらあまりよい席ではありません。それでも、なんとかステージ上の配置はわかりました。第1ヴァイオリン(10)が左に、第2ヴァイオリン(8)が右という対向配置で、その奥には左にチェロ、右にヴィオラが座ります。Cb(4)は左奥部です。さらに奥には木管が座り、フルート(2)、オーボエ(2)、クラリネット(2)、ファゴット(2)という具合。そしてその奥には、ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバなどの金管部隊。ホルンの左脇にはティンパニが陣取ります。

曲の開始の時点で、すでに細かくメモすることは諦め、音楽に没入。ざっくりと感想だけを記すことといたします。力感と輝きを示した金管部隊の力はもちろん、第2楽章アダージョの弦の響きにうっとり状態でした。第4楽章の最後、壮大なフィナーレの後、聴衆も静かに曲の終わりの余韻を味わいます。指揮者が指揮棒を下ろし、ほっと息を入れたときに大拍手が沸き起こりました。ああ、いいブルックナー演奏を聴いたなぁ、という感じでしょうか。



何かとうまくいかない一日でしたが、最後にはいい音楽でしめくくれました。まずは良かった良かった(^o^)/
コメント