電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

東北地方に強い地震

2005年08月16日 12時42分10秒 | Weblog
午前11時46分頃、強い地震があった。山形県内は震度4ということだったが、池の水があふれ出すほど揺れたので、かなり強かったと思う。幸い、火は使っていなかったし、物が落下するほどの揺れではなかった。床の上ではだしになっていたので、いそいでスリッパをはき、二重サッシの戸を開放したら、ネコが大急ぎで逃げ出した。家人もみな無事。物品の被害もなし。震源地は宮城県沖とのことだが、隣県等各地の被害が少ないことを祈る。
コメント (3)

ポール・パレーのサン=サーンス「交響曲第3番」を聞く

2005年08月16日 10時04分59秒 | -オーケストラ
LPの時代、日本コロムビアの「ダイヤモンド1000シリーズ」の後、各社がクラシック1000円盤をシリーズで出すようになった。CDの時代になっても、デンオンが1000円盤を出してヒットしたためか、他社も1000円盤をシリーズで出すようになった。デンオンはデジタル録音初期のものを中心に、80年代の録音が多いが、他社はステレオ録音初期のものを再発売しているものが多いようだ。おかげで、ふだんは聞くことが出来ない、50年代末や60年代初頭の演奏・録音にふれることができる。
先日購入した、Philipsスーパーベスト100シリーズのうちの一枚、マルセル・デュプレのオルガン、ポール・パレー指揮デトロイト交響楽団の演奏もその一つだ。1957年10月にデトロイトで録音された、マーキュリー・レーベルのもの。ポール・パレーという指揮者の演奏は初めて聞いた。繊細な弱音を丁寧に積み重ねて行くやりかたではなく、骨のある強い演奏だ。50年前の録音は、たった三本のマイクロホンで、強奏を見事にとらえている。しかし弱音の部分になると、もうすこしフワッとしたやわらかさがほしい気がする。これは演奏の問題ではなく、たぶん当時のマイクロホンの感度の限界か、マスターテープの転写を打ち消す処理のためか、録音技術の時代的な限界によるものだろう。音楽を楽しむ上で不都合は全くないけれど。
もう一つは、同朋舎出版から出ていたディアゴスティーニの付録CDで、サン=サーンスの特集。カルロ・バンテッリ指揮フィルハーモニア・スラヴォニカの演奏となっているが、安田さんの資料室(*1)では、どうやら幽霊演奏家らしい。たぶん、東欧あたりのオーケストラが、経営上の理由などあまり明らかに出来ない理由でひそかに録音したものなのだろう。しかし、録音はデジタル録音で意外に新しく、演奏も立派なものだと思う。
LPのほうは、マイケル・マレイのオルガン、ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏で、1980年2月にフィラデルフィアの聖フランシス教会でデジタル録音されたテラーク録音のもの。こちらは一時オーディオ的に話題になったことがある。

■ポール・パレー指揮デトロイト交響楽団
I=10'15" II=9'16" III=6'26" IV=8'15"
■カルロ・バンテッリ指揮フィルハーモニア・スラヴォニカ(幽霊演奏??)
I=10'10" II=8'46" III=7'17" IV=7'14"

サン=サーンスの交響曲第3番、「オルガンつき」の愛称で知られる曲だが、意外に人気があるらしい。いつも楽しみにしている「クラシック音楽へのおさそい~ユング君のホームページ」(*2)で、交響曲対決アンケートを行っているが、第3番の結果は
第1位 ベートーヴェン「英雄」、第2位 ブラームス、第3位 マーラー、第4位 メンデルスゾーン「スコットランド」、第5位 サン=サーンス「オルガンつき」、第6位 シューマン「ライン」
ということだった。

(*1): BQクラシックス資料室・バッタもんCDつき雑誌
(*2): 「クラシック音楽へのおさそい~ユング君のホームページ」
コメント (5)