電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

山響のモーツァルト「コシ・ファン・トゥッテ」を楽しむ

2005年08月21日 18時32分32秒 | -オペラ・声楽
尾花沢市から東根市に移動、山形交響楽団のモーツァルト、歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」公演(*)を楽しんだ。会場は、最近できた多目的複合施設内の小さなホールで、とてもオペラ公演ができるような舞台ではない。しかし、高橋寛演出はこの小さな舞台をうまく使い、コンサート形式ではなく歌芝居に近づけた。キャストはみな山形県内在住の声楽家で、フィオルディリージの佐藤美喜子とドラベッラの神保静恵は、揺れる女心をうまく表していたし、フェランドの宮下通の若々しいテノールとグリエルモの藤野祐一が、はじめは恋人を信じるものの、次第に疑い、怒る若者を演じた。ドン・アルフォンゾの我妻孝は洒脱な役にはまっていたし、本日一番の大うけは女中デスピーナ役の真下祐子だろうか。「別れても好きな人ではなくって、別れたら次の人よ!」の名セリフで笑いを取り、狂言回しの役を見事に演じていた。
指揮の佐藤寿一は、犬伏亜里をはじめとする山響を指揮し、軽快で楽しいモーツァルトの音楽を聞かせてくれた。特に、最後の四人の若者たちの和解の四重唱にデスピーナとドン・アルフォンゾがからむ音楽が素晴らしかった。実演ならではの興趣と満足感を抱き帰路についたが、車中、ふだんクラシック音楽などとは縁のない家人いわく、「あぁ、楽しかった!」

(*): 歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」日本語上演
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尾花沢市まで「鶴子そば」を食べに行く

2005年08月21日 18時25分52秒 | 散歩外出ドライブ
暑さに負け、家人とお昼を食べに出かけた。おいしいそばを食べたいということなので、車で尾花沢市まで行き、鶴子そばを食べた。銀山温泉を目指して車を走らせ、途中から鶴子ダムを目指す。何度も行っているのだが、入り口がわかりにくく、鶴子小中学校まで行って通り過ぎたことに気づき、少しだけ戻って「そば」ののぼりを発見、民家の前を通って蕎麦屋にたどりつく。
かやぶきの民家をそのまま店舗にした蕎麦屋で、おいしいそばが食べられる。注文はもりそばとにしん。きくらげときゅうりの漬物を食べながら少し待つと、辛味大根の汁とそばが出てきた。田舎そばには珍しい細いそばだが、コシが強く、食べると歯ごたえがあっておいしい。
満足して店を出て、次は東根市に向かう。お目当てはモーツァルトの歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」、山形交響楽団による日本語公演だ。
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おしゃれで簡単、長続き

2005年08月21日 10時17分12秒 | コンピュータ
某リンゴ社のデジタル携帯音楽プレイヤーがヒット中で、大人気なのだそうな。で、ヒットの秘密をある人が分析し、「スローライフ志向だから」と説明していた。他社の製品が、多機能・高度化を志向する従来路線の延長にあるのに対し、この製品はシンプルで誰にでもわかりやすい操作性が特徴だという。
だが、それは「おしゃれで簡単」を目指した、ということであって、スローライフ志向と言ってよいのか。この製品や後継機が、字義通り何年も頑固に同じ操作性を保持したならば立派だと思うけれど、デジタル製品ではどうだろうか。
カセットテープを媒体とした携帯音楽プレイヤーが一世を風靡したように、ビット化された音楽の携帯再生環境として、長い期間にわたって標準となる、という自信の現われともいえるが、本当の意味は「おしゃれで簡単、実質標準で長続き」ということだろう。
「スローライフ」という語はもともと曖昧なものなので、何を言ってもあたっている面があるのだろうが、デジタル機器に「スローライフ」という語が登場したことにちょっと驚いている。
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