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リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

またまたBWV998

2022年12月20日 21時56分50秒 | 音楽系
76年当時使っていた楽器は日本人製作家によるもので、時代的にまだ製作の黎明期の楽器でした。高音域はある程度鳴っても中音域から低音域にかけては音が痩せていました。その楽器の次の次に使い始めたドュルビーの楽器も、最初の楽器に比べれば随分いいのですが、やはり中域、低域が痩せ気味でした。

その後に使い始めたオッティジェーの楽器はその問題点を補うものでしたし、現在使っているイェンソンの楽器はとても豊かな中低域とパワフルな高域を兼ね備えた楽器です。76年の編曲からは何カ所かは変更した版になりますが、大筋は大体同じ。同じようなアレンジでここまで響きが違うのかと驚きました。このことに早く気づいておけばよかったですけどねぇ。

ということで、かくなる上は残ったプレリュードとフーガもフィックス版を作って近いうちにコンサートで弾いてみたいと思います。ひとつだけちょっと扱いにくいのは6コースと13コースを半音下げるのでちょっと面倒くさいことですが、フラット系のキーの曲と組み合わせればいけそうです。