リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

新しい元号は?

2019年03月31日 14時38分50秒 | 日々のこと
明日の11時半にいよいよ新しい元号が発表されます。平成が4月30日までで、5月1日から○○元年になるということになっています。5月26日私のリサイタル名「中川祥治リュートリサイタル元年」の元年は、新しい元号の元年です。

桑名市内の小中学校の名前は、土地や方角の名ではないものが多いです。挙げてみますと、修徳、大成、精義、立教、日進、益世、大和、陽和、光風、明正、成徳、正和、あたりかな。あとは地名や立地を表す字が入っています。この中の字が使われているといいですね。明正なんて語呂もいいしいけるんではないですかね。あ、明治+大正だからこれは間違いなくボツですね。大、明、正、和、成は最近の元号で使われているので、省くと、修、徳、義、精、日、進、益、陽、光、風、が使えそうです。

これらのうち、画数が多い精、義はとって、利益の益もとって、具体的すぎる風もとって、国名の日本とかぶる日もとります。そうしますと残ったのが、修、徳、進、陽、光の5文字。これらから2文字の組み合わせは、

修徳、徳修、修進、進修、修陽、陽修、修光、光修
徳進、進徳、徳陽、陽徳、徳光、光徳
進陽、陽進、進光、光進
陽光、光陽

の計20通りです。修徳、徳光、陽光は一般名詞や固有名詞にあるので除外し、それらのひっくり返しも除外すると

修進、進修、修陽、陽修、修光、光修
徳進、進徳、徳陽、陽徳
進陽、陽進、進光、光進

そしてローマ字にしたときに、H, S, T, Mになるものを除外し、

さらに仮名にしたとき、光修は公衆、講習、口臭、甲州などかぶりすぎるので除外、徳陽、徳進、光進も同じ理由でボツ。

ということで、残ったのが陽修、陽徳、陽進かぁ。なんかボツ感が強いですなぁ。画数も多いし。

ということで桑名の小中学校の名前の字が新元号の文字に入るのはなさそうです。

ところで、当ブログでは例年4月1日はエイプリルフールにちなんでヨタ話を書いてきていますが、今年はナシです。エイプリルフールの日に、絶対ウソではない新しい新元号が発表されるので、そんなときにヨタ話を書いていたんではいけません。でも実は4月2日になって、昨日発表した元号はウソぴょーん、なんちゃって、という発表も?!まぁ、さすがにそれはないか。

芸能人格付けチェック

2019年03月28日 18時29分40秒 | 音楽系
今回も見てしまいました。前回は昨年か半年くらい前だったか覚えていませんが、芸能人格付けチェックです。前回、オペラ歌手で、「世界的オペラ歌手」と「素人オペラ歌手」を芸能人が聞き分けるというのをやっていました。

「素人オペラ歌手」というのですから、ママさんコーラス(今はそんな言い方はしない?)でやってらっしゃるくらいの方が出ると思っていましたら、著名な音楽大学の大学院に在学中の方が出てらっしゃいました。まぁまだ仕事をしていないのですから、「素人」には違いないかもしれませんが、そのうちプロになるだろう人でしたから、結構な実力でした。私の耳には「世界的オペラ歌手」の実力がどうも相当怪しい感じに思いました、というのを前にブログに書きました。

で、今回の番組で興味を持ったのは、チェック5のアカペラ編です。というかチェンネルを回したら(実際に回したわけではないですが)偶然次にアカペラ編だということが分かったので見たのですが、今回はしっかり検証してやろうと録画もしました。

聞き分けるのは、海外公演を数多く行い、全米アカペラ協会のジャズ部門「年間ディスク賞」を日本人のグループとして初めて受賞したプログループのアカペラと、一般企業で働き2週に1度くらいのペースで集まって楽しんでいる会社員グループのアカペラです。芸能人の判定では、前回みたいに圧倒的にアマチュアという風にはなりませんでした。テレビのスピーカーで聴いた感じではベースの音域がほとんど聞こえていないので、録画したものをオーディオ機器を通して聞き直してみました。

結果はもう歴然、プロは各音域バランス良く出ていて、ベースもとてもしっかりしていました。この2つで比べればプロの圧勝です。でもねぇ、そのプロも世界的だかなんか知りませんが、音程が今一つでした。世界にはずっと上手なアカペラが存在します。例えば・・・

https://www.youtube.com/watch?v=zp28RylttZ0

やはりこのくらいはできないと・・・。昔、山下達郎が自分の録音のバックコーラスが思うような人材が集まらないので、全て自分1人で多重録音したというはよく知られた話ですが、今もそんなに実情は変わってないのかも。まぁさすがに何とかダックスだとかデューク何とかが最高の実力者だという人はいないと思いますが。あ、ファンの方がいらっしゃったらごめんなさいね。味わいとか時代性というのはまた別物ですから。

そうそう、格付けのテーマとは離れますが、英語の発音が両グループとも相当下手なのもなんとかならんかなぁと思いました。英語の発音はヨーロッパの言語の中でも難しい方だと思いますが、日本では義務教育等で英語を勉強しているので、発音に関してはこんなところでまぁいいかなって感じに考えている歌の人が多いように感じます。英会話では、少々発音やイントネーション等が崩れていても通じたらいいわけですが、音楽の場合はそれではまずいです。音楽はコミュニケーションではなく表現(芸術)ですので、音素レベルの正確な発音が必要です。学校では音素レベルで正確に発音できる先生はとても少ないし、街の英会話学校でも普通はそこまで教えないでしょう。ある意味ではできないというのも無理のないことではありますが。
 

確定申告

2019年03月14日 21時46分31秒 | 日々のこと
確定申告なんとか間に合いました。国税庁のホームページでガイドに沿って入力して、それを印刷して桑名市役所5階の受付まで持って行きました。



会場で書くわけではないので、提出のみです。待ち時間ゼロでした。以前税務署で受けつけていた時代、ホームページで書くという便利な方法はまだなかったので、それは大変でした。一応コンピュータで印刷できるようにはしてあったのですが、入力インタフェースが訳分からない方式なので、結局税務署員のヘルプなしにはかけないというトンマなシステムでした。

でも私のような大したことのない申告でも、証明書を貼付したり必要経費の算出などで作成にはそれなりの時間がかかっています。まぁでも手書きで作成と比べると書き間違いはないし、作成時間も短縮されるのでホントに楽です。

パスポート申請書類もホームページで作れるというのも偶然ネットで見かけたので、先週作って県の桑名庁舎に提出してきました。現パスポートは今年の7月に切れるのであと数ヶ月しか有効期間が残っておらず、急に外国に行かなくてはならななくなったとき(まぁそんなことはそうはないでしょうけど)行けなくなると困りますので、早めに更新申請を行っておきました。

便利な時代になりましたねぇ。確定申告なんかはe-Taxというのがあって、ネットで申請もできるらしいですが、ハードウェアを購入しなければならず、どうもこのあたり役所と業者の癒着が感じられます。(ネットで確認してみましたら、ハードウェアを購入しなくてもできる方法があるようです。でもいろんなパターンがあって読むのも面倒くさそう)そうそう、パスポートの申請時にあわてていたので、非常時の連絡先に家内の父親の名を書いておきましたが、漢字変換をきちんと確認していなかったため申請者との関係が「岐阜」になっていました。受付のお姉さんに最終段階で見つけてもらいました。義父は「岐阜」県に住んではいるんですが。(笑)

そうだ、京都行こう!

2019年03月10日 22時58分02秒 | 音楽系
久しぶりに養老鉄道に乗りました。もう何年ぶりでしょう。



途中までの車窓は懐かしい景色で一杯でした。30数年前に住んでいた家も養老鉄道(当時は近鉄養老線)沿線でした。

大垣まで行ったのは実は初めてでした。



大垣の近くで線路は大きく右に曲がり、それまで後方に見えていた養老山脈が真正面に見えてきたのには驚きました。

今日の目的地は京都、新幹線で行けば大して時間がかからないのですが、天気もよかったし節約も出来るので、あえて3時間半かけて在来線を乗り継いで行くことにしました。選んだルートは、桑名から出ている養老鉄道経由です。大垣で東海道線に乗り換えます。東海道線の列車に揺られているときヒマなので乗り換え案内でルート検索をしていましたら、実は関西線、草津線経由で東海道線に入った方が30分早く900円安いことがわかり愕然!次回はこちらです。

目的地は京都の龍谷大学。龍谷大学に勤めて見えるKさんたちが主催して、野入志津子さんの講習会が開かれています。在来線経由なので途中からですけど参加させて頂きました。野入さんもKさんも古くからの知り合いです。



参加されていた方は10名程、私の生徒さんのYさん、Hさんもいらしてました。Yさんは滋賀県の方なのでひょっとしたら参加されているかも思っていました。家で以前今村泰典氏の講習会何回か開催したことがありましたが、それに何度も来て頂いた奈良のYさんにもお目にかかることができました。野入さんに初めてお目にかかったのは、もう30数年前になるでしょうか。まだバーゼルに勉強に行かれる前でした。今回は久しぶりにお目にかかることができてとても懐かしかったです。

はじめは知らない方ばかりが参加されていて、ちょっと居心地が悪いかもなんて思っていましたが、行ってみると参加されている方の半分近くの方が存じ上げいる方でしたし、あとで話を聞くと参加されている方が教えてもらっている先生方やお知り合いが大体私がよく存じ上げている方たちばかりだったこともあり、終了後の打ち上げではすっかりと打ち解けてとても楽しく過ごすことができました。

さて帰りは、草津線、関西線経由にしようかとも思っていたのですが、打ち上げで盛り上がり最終の列車(19時18分!)はとっくに出てしまっていました。この最終列車の組み合わせは、3分乗り換えの箇所があり、ヘタするとアウトになる可能性もありました。もちろん新幹線を使えばまだ余裕です。こういうこともあろうかと、JR東海のEX-ICカードを持って行きましたので、スマホでチャチャっと予約を入れて、カードを改札機にかざして入構、すぐに新幹線に乗りあっさり名古屋に到着しました。名古屋到着の2分後に関西線の列車がありましたので、それに乗り10時20分頃に桑名に戻りました。行きのあの3時間半はいったいなんだったんでしょう、というくらいあっさり到着しました。ちなみに最終の草津線、関西線経由に乗っても大体同じ頃の到着でした。

引用、転用、クリソツ、盗作

2019年03月06日 23時47分23秒 | 音楽系
昔の和歌では、本歌取りという手法があるようで、有名な昔の歌のフレーズと取り入れて別のを作ることのようです。あんまり取り入れすぎると盗作かなんかわからなくなってしまうので、決まりみたいなのもあるそうです。

音楽の場合は、ポップスの場合は「クリソツ」という手法がありまして、そっくりだけどなんかちょっと違うように作ることらしいです。昔ゲーム音楽の作曲を頼まれたとき、依頼した会社からは、「Whamのラスト・クリスマス」のクリソツを作ってくれ」って頼まれたことがありました。ヘタすると盗作になりますので、似ているけどちょっと違うふうに作りましたけど・・・もう大分前のことで、当時はゲーム音楽はヤマハのFM音源用に作らなければならず、出せる音が三声までなので、こっちの方でも苦労しました。

バロックとかもっと前のルネサンス時代は、カンタータでコラールの引用とか、パロディと呼ばれる自分や他人の曲を別の目的で転用するのはごく一般に行われていました。今ならうるさく言われるかも知れませんが、当時は情報の広がる範囲が限られていて、しかも広がる時間もかかったでしょうから、そんなに問題にはならなかったのでしょう。

今度リサイタルで演奏する予定の、ゴーティエ作曲「メサンジョーのトンボー」の最後6小節は、引用されている部分です。



以前、ホプキンソン・スミスとのレッスンで、「この部分って、ダウランドのファンタジアからの引用ですよね」って私が言ったら、彼は「ああ、そうだ」と答えましたが、どのファンタジアからかは私も深く聞きませんでした。というのも、「種々のリュート曲集」(ロバード・ダウランド)に収められているダウランドのファンタジアと思い込んでいたからです。でもずっとあとで、ふと思い出したのでしらべてみましたら、ダウランドのファンタジアの15、16小節目が似ているので、それをメサンジョーのトンボーの件の部分と同じだと思い込んでいました。確かに似てはいるのですが、ぴったりと同じ風ではありません。

ところがさらにあとになって、思わぬところからこの部分がやはり引用されていたことが分かりました。ディオメデス・カトーという16世紀末のポーランドのリュート奏者が書いたファンタジアの中にほぼぴったり同じ部分がありました。



カトーはルネサンス時代の人ですので、作品もルネサンス・リュートのためのものです。ゴーティエの件の作品はバロック・リュートのためのものです。ですので、カトーがゴーティエの曲の一部を引用したということはありえません。件の部分はこの2人以外の誰かの作品Xがあってそれをこの2人が引用したという可能性もあります。なかなか興味深いです。一度時間をみつけて詳しく調べてみたいと思います。


天正大地震と長島

2019年03月03日 22時16分48秒 | ローカルネタ
島輪中図書館歴史講座「天正大地震と長島」に参加してきました。ちょっと道に迷ったので、3分ほど遅れて到着、受付の名簿には沢山の参加者の名前が。ほとんどの方が遅刻せずいらしてました。



会場には沢山の老男女の方がいっぱい。残念ながら「若」の方は見渡した感じではゼロでした。地震をテーマにした講座なので、この先そんなにない(失礼)方にも増して、もっと若い世代が来るべきだとは思うのですが、若い世代は日曜日は家庭サービスなんかで忙しいのかも。ま、おじいちゃん、おばあちゃんが講座を聴いてその話を息子の世代に伝えたらいいわけですから、参加者のかたよりはそんなに問題にならないのかもしれません。

天正大地震は天正13年=1586年におこった巨大地震で、会場のある桑名市長島町はもちろん近畿地方一帯を襲った巨大地震で、いくつの断層が連続的に動いた大地震の連鎖だとも言われています。


不勉強な私の疑問:

長島に関する記述は、当地のものも他地域におけるものもあるのに、桑名のものがないのはどうしてか?
桑名に行政機関があれば、必ず公式の文書は残っているはずだが、1586年には桑名には行政機関はなかったのか?
三重県の北勢地区で当時一番有力だったのは、長島の豪族、寺社勢力ということなのか?
天正大地震のときに伊勢湾断層は動かなかったのか?(地震学者飯田汲事先生の説では伊勢湾断層が動いたとある)
伊勢湾断層が動いたのなら桑名は津波の被害があったはず
天正地震後の今の桑名の旧市街域の被害状況は?
町屋川の流れを変えて桑名の町割をしたというのが定説?になっているが本当か?
地図で見ると、町屋川は河口近くで90度近く曲がりそのまま伊勢湾に入っているがこれだけの工事が当時の技術、資金力で可能だったのか?


私のファンタジー:

三重県の北勢地区は長島が有力な行政機関だった
それが天正大地震で壊滅状態になった
現在の桑名市旧市街域も壊滅状態
地震の影響で、土地が隆起
町屋川の流れが二手に分かれ、現桑名市旧市街域に流れる分が減った
もう一方の流れは今の町屋川の流れ
震災から15年後本田忠勝が桑名に入り桑名藩立藩、町割に着手
全国支配をかためつつあった徳川幕府の意向で北勢地区の拠点都市にする
大震災の復興事業もかねる
大震災後現桑名市旧市街域に広範囲に出現した湿地帯を活用
町屋川の流れを現流域のみに固定する土木工事
桑名の慶長の町割は、徳川の政治支配と震災復興の両方を兼ねていた

天正大地震は2011年の東日本大震災にも匹敵する規模だと言われている内陸地震です。もし伊勢湾断層も動いたとするなら、被害は海溝型と内陸型の両方を併せ持っていたかも知れません。桑名の町の形成のわずか15年ほど前に起こったこれだけの大地震が、桑名の町の形成に何も影響はなかったはずはありません。それどころかこの地震を軸に歴史を捉えていくことが必要なのではないでしょうか。残念ながら、現在の歴史の記述は、天正13年に大地震が起こり、慶長6年に本多忠勝が桑名藩を立てる、という流れが書いてあるに過ぎません。それどころか行政史と地震史は別々に書いてあるのが普通のようです。

ということで、勝手に妄想をしてみたのですが、この私の疑問やファンタジーにすぱっと答えてくれる学者さん誰かいないかなぁ。そうそうこの講座ですが、参加させていただき、沢山のことを教えて頂きましたが、益々疑問が膨らんだという感じでした。



フェルメールの誤解(2)

2019年03月02日 12時25分25秒 | ウソゆうたらアカンやろ!他【毒入注意反論無用】
以前ある新聞(経済関連の記事で著名な新聞ですが、トシなので名前が出て来ません)の連載コラムで、フェルメールの「ギターを弾く女」に関する記事がありました。執筆者は女性の音楽学者の方だったと思いますが、どうも名前が思い出せません。

コラムは女性と音楽がテーマで(だったような気がします)、10回の連載のうちのひとつでした。そこに出ていたのが件の「ギターを弾く女」の絵でしたが、執筆者曰く、女性はルネサンス・ギターと思われる楽器を弾いている・・・



ウソゆうたらアカンやろ!

フェルメールは17世紀第2、第3四半期の人で、この絵が描かれたのが1670年頃、この頃はバロック・ギターの全盛期。オランダの裕福な商人はたっぷりお金を払って流行りの装飾的なバロック・ギターをこぞって購入したことでしょう。もしこの絵の楽器がルネサンス・ギターだとしたら、それは100年以上前に製作された楽器ということになり、それをわざわざ絵の小道具にはしないでしょう。エレキギターをかっこよく弾いてる風に決めて、(エアギターでいいんです)写真を撮ってもらうことはあっても、誰が明治時代の楽器を弾いている写真をわざわざ撮ってもらうもんですか。でも、いちいちそんなこと言わなくても、この絵の楽器自体を見れば、ルネサンス・ギターという判断は排除されます。時代、地域、絵そのものからみて、別に古楽の専門家でなくとも、深い議論をするまでもなく判断できるレベルのことです。

私は、その新聞社に、記事の内容に誤りがある旨のメイルを書き、それを執筆者の先生に見て頂くようお願いをいたしました。その回答は以下のようでした。


お問い合わせありがとうございます。筆者にお伝え致しましたが、絵画に書かれたギターをどう解釈するかの問題とのことです。筆者によれば、フェルメールの生没年を考えればバロック期ですからバロック・ギターとも考えられますが、当時はルネサンス・ギターも併存しておりました。また拡大画でみると5弦のようにも見えますが、4弦で最低音弦が弾かれた直後のような揺れ方をしているようにもみえます。いずれせによ絵画を見ても断定はできないので本文中に「ルネサンス・ギターのようだ」と書いており、断定はしておりません。以上、ご理解のほどよろしくお願い致します。



件の先生があまりに不勉強なのでいちいち指摘するのも気がひけますが、一応書いてみますと;

「・・・バロック・ギターとも考えられますが・・・」
→「とも」というのはありえません。ごく普通に時代背景を考えたら、まずバロック・ギターかな、と思うべきです。


こちらがバロック・ギター。一般的に現代のギターより弦長は長いです。(現代のギターは弦長65cmくらい)17世紀後半に製作された楽器。

「当時はルネサンス・ギターも併存していました」
→併存はしていません。17世紀後半に書かれた、出版された、あるいは筆写されたルネサンス・ギター用タブは見たことはありません。逆にバロック・ギター用のタブは山ほどあります。


こちらがルネサンス・ギター。16世紀後半の楽器をもとに製作。弦長は52cmなので、どっちかというと大型のウクレレという感じです。

「また拡大画でみると5弦のようにも見えますが、4弦で最低音弦が弾かれた直後のような揺れ方をしているようにもみえます」
→あのー私はシロウトではありません。編集部にはちゃんと名乗り経歴も書いておいたのですが、こんな書き方をされるとなんかアホにされているような感じが。(笑)この楽器に必要な弦の数はペグ(弦巻き)またはペグ穴を数えればわかります。ペグは10本、5コースのバロック・ギターです。

「「ルネサンス・ギターのようだ」と書いており、断定はしておりません」
→ここで逃げを打っているわけですけど、正直に適当に書いたといってくれればまだよかったのに。

「ご理解のほどよろしくお願いします。」
→理解不能でしたので、再度もう少し詳しく説明したメイルを書きましたら、「ご指摘誠にありがとうございます。貴重なご意見を再度頂き感謝申し上げます。ご意見は担当部にお伝え致します。今後もご愛読をよろしくお願い致します」という返事で、それ以降何も連絡はありませんでした。件の新聞はまだとっていますが。


以上誠にオソマツでした。いえ、私のことじゃないですよ。


※写真は、Die Laute in Europa 2 / Andreas Schlegel & Joachim Luedtke / The Lute Corner 2011 より引用させていただきました。