リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

馬術もか!?

2024年07月26日 12時16分19秒 | 日々のこと

イギリスで馬術界の大物が馬への虐待が原因でオリンピック出場を辞退したそうです。何でも執拗に馬をむち打ちするショッキングなビデオが拡散したらしいです。

馬に対する虐待と言えば私の地元多度神社の上げ馬神事が思い浮かびますが、このような流れが世界の主流なんでしょうか。今回の問題は海外の事例とは言え上げ馬神事にとってはさらなる逆風になるかも知れません。もっとも上げ馬神事ではすでに崖はなくなり馬は坂道を上っていくだけになっていますのでもはや馬を「上げる」必要はありませんが。でもまだ全体を見渡してチェックしないと問題点を指摘される可能性はあるかも知れません。

三月のリサイタルが終わって紀州旅行した際に、伝統捕鯨で知られる太地の町にも寄ってみました。2009年に公開された映画「ザ・コーヴ」が公開されたり、太地の町に活動家が居座り抗議行動をしていたときの大変な状況を地元でお店をやっている人から伺いました。特定の思想を持っている人たちが、自分たちの主張と異なる生活様式や伝統を持っている人たちの生活圏に入り込み修正をせまる。時には暴力的な手段を使ったり一部を拡大したプロパガンダを行っていたという風に感じました。

今回のイギリス馬術界の問題も多度神社や太地と同じような構図なんでしょう。執拗なむち打ちというのも昔から普通にやっていることで、何か特定の主張なり価値観がある人たちがそこだけ切り取って拡散させたようにも見えます。そうだとすると何らかの悪意を感じますが、実際の所はどうなんでしょうか。


BWV1006a(12)

2024年07月25日 15時23分24秒 | 音楽系

33小節目~36小節目です。

29小節目~32小節目のヘ長調パターンが下属調に向かうと見せかけてDメジャーの和音に入ります。でもここはニ長調になった訳ではなく、方向はト短調に向かいます。

冒頭の和音はgマイナーですが、2拍目にすぐ6度♮の音が入るのでそこからニ短調の属和音を経て38小節目からニ短調に入ります。この巧みなスムーズな転調技はさすがバッハです。

29小節目に始めて出てくる音型が和音のポジションや和音そのものも変えていろんな形で出て来ますが、アーティキュレーションとしては同じである必要があります。しかしポジションや和音そのものが変わって行くにつれ表情も少しずつ変化してく必要があります。そういう意味ではなかなか難しいところではあります。弦の扱い方やスラーの位置はちょっとずつ異なっていますが、上記の事柄が実現しやすいように配慮したつもりです。あとは練習あるのみ!この音型はこのあともまだ出て来ます。


マウンテン

2024年07月24日 15時20分58秒 | 日々のこと

レッスンの帰りにマウンテンでお昼しました。マウンテンとは名古屋市昭和区滝川町にある喫茶店ですが、創業は古く私の学生時代にはすでにありました。当時から大盛りで有名でおなかが空いたときはここで思いっきりスパゲッティを食べたものです。

私が学生の頃は、このあたりは雑木林で、林の中にぽつんと立っている喫茶店という感じでした。実は数年前に学生時代以来の再訪をしましたので今回が2度目の再訪ということになります。

この喫茶店、実は変わったメニューや大盛りで全国的に有名みたいです。ネットでもいろいろ出ています。YouTubeにも出ています。建物は学生時代のものではない印象ですが、昔のままみたいな感じもします。周りが変わりすぎてしまったので、ちょっと記憶がぐらついています。

店内です。

豚肉味噌ライスというのを注文しました。多分普通のチャーハンの倍近くあると思います。何しろここは盛りがいいです。お腹が空いているときはここが一番です。味は日本風というか名古屋風といいますか、少しレトロ感があるソウルフードです。全て美味しくいただきました。ごちそうさまでした。


Stepped in the puddle

2024年07月23日 18時16分48秒 | 音楽系

今月の初め頃までウチに来ていた娘一家ですが(ダンナは仕事の都合で来られませんでしたが)一番下の孫娘が自分で作った曲をよく歌っていました。

梅雨時だったので出かけるときに水たまり(puddle)に足を突っ込んでしまった時の歌らしいんですが、歌ってほしいと頼むんでもなかなか歌ってくれません。

カリフォルニアに戻ってテレビ電話で歌うよう頼んでも拒否。ところがどういう風の吹き回しか、自分で録音したというファイルを母親に渡したのでそれを私に送ってもらいました。

早速それに伴奏を付けるべく、まずメロディの聴き取り、歌詞の聴き取りをして(一応作詞作曲です)アレンジをしてみました。アレンジはシロホンのオブリガートを入れた童謡風のかわいらしいサウンドにしましたが、分数和音やセブンス、ナインスを多用して少し凝ったハーモニーをつけてあります。普通の曲でも普通のハーモニーを使わず中間色の色合いをあちこちに使うというのが私の作風です。

アレンジはいい風に仕上がったので、このブログで公開してもいいかと孫娘にお伺いを立てたところ、あっさりとダメと言われました。歌詞だけでもダメだそうです。タイトルくらいはいいそうなので、今回のエントリーのタイトルはその曲の曲名です。ゲージツカはなかなか気難しいです。


BWV1006a(11)

2024年07月22日 14時23分19秒 | 音楽系

39小節目の音型はその後も調を変えて何度も出て来ます。(ヘ長調-ニ長調-変ロ長調-ハ短調)時に2拍目の音型はポジションや調が変わるとなかなか手強いです。弦のポジションや左右の運指が悪いとスムーズに弾けなくなってしまいます。

上のタブは弦のポジションや右指の運指をできる限り統一的にしたものです。統一的にすると弾きやすくなると思われがちですが、実際に弾いてみると意外に弾きにくいです。そこで次のタブを考えてみました。

こちらは左手のテクニカル・スラーも交えて弾きやすさ重視です。弾きやすくはなりますが、弦の使い方がその都度変わったり、スラーが入ったりするので、その違いが見えないよう同じようになめらかに弾くのはなかなか大変です。

もともとがリュートネイティブではない音型のようなので、まるで(弾く方も聴く方も)「リュートネイティブみたい」という風に持っていくためにはいろいろ工夫が必要です。でもこのプレリュードに関してはやりようによっては結構それっぽく行けますので、ひょっとして実はこの曲はもともとリュートのための書かれたオリジナルかも。


バロック音楽の旅17のチラシ

2024年07月21日 22時03分46秒 | 音楽系

バロック音楽の旅17講座の広告は先月に桑名市広報に掲載されました。昨年まで応募がコロナ禍からあまり立ち直ったという感じではありませんでしたが、今年はなかなかの出足です。はがきでの応募、オンラインでの応募とも昨年より大幅に増えています。

さらなる増加をめざして今年は大量にチラシを配布することにしました。きちんとネットの印刷屋に頼んで印刷してもらいます。

写真は昨年度のバロック音楽の旅16最終回のアンコールシーンです。私が飛び入りでバロック・ギターを弾きました。チェンバロは杉浦道子さん、ソプラノは増野友香さんです。

主に桑名市外で配布する予定のチラシです。(内容は一部省略しています)きちんとしたオフセットカラー印刷にしますのできっと目を引くはずです。(ぜひ引いてほしいです)

今年に入ってから行ったコンサートは3回(リサイタル、六華苑、マザック美術館)ですが、3回とも「力強い」入りでした。2020年から始まったコロナ禍を経て人々の動きが活発化して久しいですが、私の関連するコンサートやイベントもやっとその波が到達したという感じです。昨日の「フェスタ」も主催の方の話では応募の足がとても速かったそうです。

今夜にもチラシのイラレ・データをネット印刷屋さんに送付する予定です。


ときめきフェスタ2024

2024年07月20日 20時36分24秒 | 音楽系

今日は岐阜県穂積市で開催されたときめきフェスタ2024を聴きに行ってきました。「ときめきフェスタ」というのはクラシックギター愛好家の合同演奏会です。岐阜県だけではなく三重県、愛知県、そして関西からも参加される方がいます。

穂積市はウチからだとまっすぐ揖斐川沿いに1時間くらい車で走ったところにある町です。ほとんど堤防道路なので信号はほとんどなくドライブにももってこいのルートです。

ときめきフェスタにはここ3年は毎年出かけています。今年はギターの方で私がレッスンした方や私のアレンジを使っていただく二重奏の方たちが出演されました

アマチュアの方ばかりなので全体的演奏レベルはそんなところですが、お二人だけ群を抜いたレベルの方がいらっしゃいました。お一人は私が何度かレッスンをした方でバッハを演奏しました。もうおひと方はファリャとカルカッシを演奏しました。このおふた方はここ2,3年私が注目している方たちです。

演奏後おふた方といろいろお話をさせていただきました。また私が編曲した二重奏を弾いていただいた方達は体調が優れないようでしたが、それにもかかわらず頑張って弾いて工夫してつけた少し凝ったハーモニーを聞かせてくれました。演奏が終わったあと、こちらのおふた方ともいろいろお話をしてそれぞれ楽しい時間を過ごすことができました。

全体は四部構成でしたが、最後の第4部には聴いてみたい人はいませんでしたので、第三部終了後会場をあとにしました。


第1世代も即売

2024年07月19日 11時15分44秒 | 音楽系

iPad Pro 12.9 第2世代がメルカリですぐに売れたのに気をよくして、第1世代もメルカリに出しましたらこんども即売でした。お値段が第1世代と言うこともあって安めに付けたことも奏功したのでしょう。楽譜リーダーとして使うのでしたら充分な性能とバッテリーの持続時間でしょう。

メルカリで販売するために保管してあった箱を探して中身を見たらいろんな書類が出て来ました。実は第1世代はアップルの認定整備品として購入して2、3ヶ月経ったら電源が入らなくなりました。認定整備品はバッテリーを新品にした上に1年間の保証付きで販売されます。出て来た書類のうちのひとつを見て見ますと名古屋のビックカメラ内にあるアップルの出店に持って行ったときの書類がありました。第2世代ともども購入が2018年なのか2019年なのか記憶になかったのですが、この書類で購入の年月がわかりました。アップルで修理されて戻ってきた品はその後何の問題もなく今に至っていました。

メルカリで販売したのが本品で134品目です。沢山売ったつもりですが、メリカリからの評価では出品者レベル7とありました。この出品者レベルというのは何か特典でもあるのかなと思い調べてみましたら、「この機能はテスト中であり、現在一部のお客さまへのみ表示されている機能です。本機能は予告なく表示が終了する可能性があります」という説明がありました。推測するに、少し前のお客さんには表示していたが今はもうそれはやっておらずいずれ廃止する予定、というふうに読めました。

あとメルカリで売れそうなものはあまり残っていませんが、そうそうPC8001MKIIがありました。もう40年以上前の品ですが、動作チェックをしようと思っていましたがディスプレイがなくそのままになっていました。検索しましたらディスプレイ付き4万円で出ていました。動作を検証するにはディスプレイや接続ケーブルを探したりで結構手間がかかりそうです。私が売るとするとジャンク品5000円ですね。


不要になったiPad Pro

2024年07月18日 11時29分19秒 | 音楽系

新しいiPad、iPad Air 13 inch は毎日快適に使っております。処理速度が今まで使っていた10年前の品より格段に速くなっているので画面の切り替わりがとてもスピーディー。画面もより鮮明です。そして何より便利なのはApple Pencil Proです。今まで使っていたのはApple Pencil の第1世代ですが、それと比べると圧倒的に使いやすいです。どうして最初からこうしてくれなかったんでしょうねぇ。

ということで今まで使っていた2枚のiPad Pro(第1世代と第2世代)が不要になりました。こういうときはメルカリに限ります。最近あまり利用していなかった感じがしていましたので、調べてみますと昨年の春にiPhone 8を売ったとき以来利用していません。

久々に利用したのでまず最初にIDやら暗証番号を要求されました。どうやって自分のアカウントに入っていたのかすっかり忘れていました。メルカリで暗証番号は設定せず、Googleのアカウントを使ってメルカリに入っていたことを思い出すのに10分くらいかかりました。(笑)

売却するには譲渡できる状態にするべくiCloudなどのサインアウト、リセットをしなければなりませんが、新しいiPad をインストールしたときにご丁寧にその流れで譲渡状態にしてくれましたのでとりあえず何もする必要はありません。

メルカリに登録するには本体をピカピカに磨いてから写真を撮る必要があります。今回メルカリに出すのは2枚あったiPad Proのうち第2世代のものです。こちらはアップルの認定整備済製品で購入したもので本体にカバーを付けて使用していたこともあって本体は全くの無傷という美品です。

本体に関する情報をできるだけ分かりやすく正確に記述しますが、クレームが来るといけないので問題のあるところは正直に書き写真にも示す必要があります。結構時間がかかりましたが、登録して1時間も経たないうちに売却成立、さっきクロネコの営業所から送ってきました。やはりiPad は人気なので「足が速い」ですね。

次はもう一枚の古いiPad Pro(第1世代)です。こちらもはたして買い手がつくか。はい、いい品だからついて欲しいです。


市長はつらい

2024年07月17日 22時19分51秒 | 日々のこと

テレビのニュースを見ていましたら、透過度が10センチもないみたいですが「きれいになった」セーヌ川をパリの市長やそのとりまきが泳いでいました。なんでもオリンピックでセーヌ川を競技に使うためのアピールだそうです。

パリ市長ともなれば普段は会員制で水がきれいなプールで思う存分泳いでいるでしょうに。ニュース映像で見た限りではバーゼル市内を流れるライン川よりはずっと汚い川に見えました。彼らのいう「きれいになった」というのはゴミやペットボトルが浮いていなくなり大腸菌が少し減ったという程度のことなのかもしれません。

ニュース番組ではパリを流れるセーヌ川がどうして汚くなるのかという理由も伝えていました。それはパリ市内を流れる下水道が大雨のときなどにセーヌ川に下水を流してしまうという仕組みにあるということでした。そうしないと下水道があふれてしまうのです。下水道には家庭からでる汚水も混じっているといいますから、この仕組みを直さない限りはセーヌ川で泳ぐのはためらわれます

市長らは泳ぎ終わってにこやかにきれいさをアピールしていましたが、映像に映っていたセーヌ川の水の色と透過度、そして水質の専門家の話をあわせるとそこは人が中に入るような川ではないという印象を受けました。