リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

あおりを受ける

2017年10月29日 12時07分58秒 | 日々のこと
また週末に台風がやってきます。ちょっと所要があって伊勢まで行くことになりましたが、雨の中を東名阪、伊勢自動車道と走っていきます。昨今、後ろからあおられて大きな事故や事件になった事例がテレビで報道されていますが、そうならないように用心して走ります。

休日の東名阪って、ものすごく交通量が多いんですよね。四日市を過ぎたところから、後ろにベンツCクラスがぴったりと後ろをつけてきました。ベンツはこわもての人が乗っているケースが多い感じがするので、用心していましたら、実はとても紳士的な走りで、ずっと一定の車間距離を保ってこちらについてくるので安心して走っていました。

10数分くらい同じ状態で走っていましたが、ベンツの後方のニッサンエクストレイルがやけにベンツに接近して走っています。私は追い越し車線を結構な速さで走っているので、けっして私が遅いのではありません。そうこうするうちにベンツが走行車線にさっと寄りました。するとエクストレイルが寄ってきて、後方に車線を右左によってあおっているトラックが見えました。なるほど、こいつのせいだなと思った矢先、エクストレイルもさっと左の走行車線の空きをみつけてよけました。

で、件のトラックは今度は私の車線に思いっきり近づき、左右に頭を振りながら私のクルマをあおります。左によりたくても道が混んでいてなかなかいいスペースが見つかりません。仕方がないので、ミニの300nm、150psのパワーユニットをフル回転させて一気に加速、そして前方の走行車線の空きスペースまで「避難」いたしました。産廃などを積むための深い荷台を架装したトラックは一気に私の横を走り抜けていきました。時速100キロを大幅に超えて(緊急避難ですよ)逃れなければならないなんてあぶないですねぇ。でも止められてからまれたらもっとあぶないです。

経験的には、悪質度の高低はあるにしても、このテのクルマは2時間も走れば必ず1台くらいは出くわします。私は前方のドラレコは装備していますが、後方用のもつけた方がいいのかも知れません。将来的にはネットワークカメラを設置して、長時間接近して走っている車のナンバーを読み取って即警察に通報できるシステムをつくるといいかも知れません。システム完成、というだけでかなりの抑止力になるでしょう。もっともそういった車は最初からナンバーが見えないようにして走るかもしれませんが。

バロック音楽の旅11第3回コンサート

2017年10月23日 23時38分20秒 | 音楽系
今回のコンサートは図らずもいろんなことと重なってしまいました。スケジュールはすでに昨年中には決まっていましたが、総選挙が飛び込んできました。続いて超大型台風までもが・・・

総選挙は特に影響はありませんが、超大型台風には参りました。リハーサル中の1時15分に桑名市に暴風警報が発令されました。会場は公の施設ですから、ひょっとしたら無理やり中止になってしまうかも!暴風警報発令直後に事務室に行き、館長に確認をしました。お答えは、基本的には閉じる(中止)だが、主催者の責任において開催してもよろしいとのことでした。実際には外はそんなに雨も風もなく多分問題ないということで予定通り開催ということに致しました。

このような悪天候にもかかわらず多くの方にきていただきました。ただ12時過ぎから近鉄が県内で不通になりましたので、近隣の方で来られなかった方もいらっしゃるようでした。皆出席の方のうち何人かが残念ながら欠席でした。(実は近鉄の不通は台風とは関係がありませんでした)



第3回はムジカ・レセルヴァータ(チェンバロ:岡田龍之介さん、フラウト・トラヴェルソ:国枝俊太郎さん、ヴァイオリン:小野萬里さん、チェロ:高橋弘治さん)の皆さんに加え、ゲストにソプラノの森川郁子さんをお迎えしてのコンサートです。プログラムはヘンデルの作品を中心に、ポルポラ、バルサンティの作品を演奏していただきました。



ただ今回は夕方以降台風の雨風がひどくなるという予想でしたので、いつもより解説を少なめにして10分くらい早い進行で進めていきました。

いつもですと、演奏者の皆さんと打ち上げもするのですが、今回は宿泊される名古屋にいちはやく行っていただかないといけないので、残念ながらコンサート終了後早々にお別れとなりました。実際8時過ぎから暴風雨になり、深夜1時ころまで吹き荒れていましたから、打ち上げの宴会でもやっていようものならえらい目にあったところです。

夕方あたりからJRも運休になり(こちらは台風のため)、なんと三重県内で動いている鉄道が養老鉄道と伊賀鉄道だけになるというとんでもない前代未聞の事態になりました。名古屋から来ていただいている方もいらっしゃいましたが、間に合ったのでしょうか。ただもしJRで名古屋に行けなかった場合は、養老鉄道で大垣まで行き、そこから東海道線で愛知県に向かうという手は残っていたはずですが・・・

さて、次回第4回は10月19日でチェンバロの木村恵理さんをお迎えしてのコンサートです。




早速対応!

2017年10月20日 15時18分52秒 | 日々のこと
先週市長と面談を致しましたが、そのときにメディアライヴ「時のホール」の問題点についてもお話をさせて頂きました。後日メディアライヴの担当の方から連絡がありまして、機材を担当している業者さんに来ていただく日があるので、そのときに問題となる点を伝えてほしい旨を伺いました。

その問題になるという点は、機材の交換以降コンソールのハードディスクの冷却ファンの音が大きくなり、コンサートの時に支障になるときがあるということです。大き目の音がするアンサンブルでは、演奏中は問題になりませんが、休符のときは曲間では気になります。また、その楽器(チェンバロやリュートなど)のときはより気になります。もっとも言われたら気になるという程度の音量ではありますが、会場の防音が完全だしエアコンの音がしない音楽専用会場と言っていいほどの会場ですから、そういった騒音はなしにする必要があります。

機材担当の方およびメディアライヴ側からは館長さんと担当の方々を交えて状況を説明いたしましたが、機材の変更は不可能とのことでした。音が特に気になるのは、音響をコントロールする卓ですので、そこの電源を切れば音はゼロになります。それが可能かどうか業者さんにいろいろ調べて頂きましたら、実は可能だったんです。



そこの電源を切ると、シーンとほぼ無音です。実は一番奥の壁の中も同様の冷却用のファンが回っていて音がするのですが、壁に耳を当てると聞こえる程度ですので、実用上は問題ありません。やればできる!会場の担当の方に2年くらい前から訴えていたのですが、なかなか話が必要な部署に上がっていかず、困っていたところでした。

今回のことに関しては、組織の硬直化といいますか、組織が有機的に機能していない、そもそも「時のホール」が室内楽用ホールとしてはとても秀逸であるということを市の関連部署の方が全く理解していない、従ってコンサートの企画がほとんどないという現状があります。そういった状況が少しでも打破されていけばいいなと思います。

今度の日曜日のバロック音楽の旅11コンサートはとても静かですよ。もっとも台風が少し心配ですが。


市長と会談

2017年10月14日 01時56分42秒 | 日々のこと
桑名市役所に行き、市長と会談してきました。時間が限られていましたので、桑名の音楽文化発展のためにいくつか提言をさせて頂きました。


伊藤徳宇桑名市長と

桑名市には近隣の市町村にはない、とても室内楽に適した会場が2つあります。ひとつは、私がプロデュースしています「バロック音楽の旅」シリーズの会場になっています、くわなメディアライヴ「時のホール」、そしてもうひとつは六華苑洋館です。いずれも市民ホール(大ホール、小ホール)などとは「系列」が異なり、一元的に管理されていません。

「時のホール」は多目的ホールではありますが、天井がとても高く、空調の音も専用の音楽ホール並みに静かです。これはメディアライヴという複合施設の中にあるので、空調が建物全体で一括管理されているからです。おそらく、音響の優れたホールとして作ったというより、たまたまそうなってしまったという感じに思われます。実際、有料のコンサート会場として、プロの演奏者によるコンサートが開かれることはほとんどなく、写真展とかそろばん大会とか株主総会などに使われるのがメインです。私がやっているのは、使い方としては例外の部類です。

六華苑の洋館は重要文化財なので慎重に使う必要がありますが、ここは最近ではぽつぽつとコンサートに使うようになってきましたが、改装して桑名市の管理下に置かれるようになってから10年くらいは全くそういった目的に使われることはありませんでした。

以上のようなこと素晴らしい会場があるのに、要するに宝の持ち腐れになっているのでは、もっと活用してはどうでしょうか、それから市の組織として文化活動はすべて「生涯学習」というくくりになっているが、芸術文化発展という視点からは少し無理があり、改編の必要があるのではないか、というようなことを、市長および市の関連担当者に方に参考意見として申し上げました。

もっとも予算をたんまり出して、桑名ナントカ音楽祭式のものとかナンヤラコンクールみたいなのを開催すべきだと主張しているわけではありません。そういったお祭り的なものではなく、もっと地に足がついた地道な取り組みでないといけません。以前近隣の小さなホールでコンサートをさせていただいたときに、また次もお願いしますというのことを申し上げましたら、担当の方は、「うちは基本的にはテレビに出ている(テレビに出ていて有名な)人しか呼ばない」とおっしゃいました。テレビに出ていなくて有名でない私はたまたま呼ばれたわけですが、判断基準がテレビに出ているというのはちょっとお粗末です。裏を返せば、目利きの人がいないということであります。

私は行政にかかわるつもりは毛頭ありませんが、現在の活動を通じて地域の芸術文化の発展に少しでもお役に立てたらと思っています。

秋の桑名六華苑コンサート

2017年10月09日 21時00分29秒 | 音楽系
秋の桑名六華苑コンサートが終了致しました。

今回はソプラノの宮澤優子と共演させて頂きました。彼女はオペラを中心に活躍されている方で、リュートと合わせるのが初めてとは思えないほど巧みにリュートの伴奏に乗って歌って頂きました。今回のコンサートは15時開演でしたので、六華苑に来たついでに、という方はいらっしゃらず、当コンサートのために来場された方が大半のようでした。

会場入りした13時頃はそこそこの人数しか来場されていませんでしたが、14時を過ぎたころから徐々に増えてきて、開演時には用意した50席ほどの椅子は一杯になり少し立ち見の方もいらっしゃいました。会場の六華苑洋館ロビーは床に目いっぱい椅子を並べると7、80席くらいは用意できそうですが、なにしろ重要文化財なので、床の強度を考えて50席くらいが限度のようです。


終演後、来場いただいた方々と共に

演奏した曲目は次の通りです。

目覚めよわが恋心(ダウランド)、アマリッリ麗し(カッチーニ)、苦しみこそ甘美なれ(モンテヴェルディ)、ガリアルダ(カプスベルガー、リュートソロ)、ダニー・ボーイ、サリー・ガーデンズ(アイルランド民謡)、赤とんぼ、この道(山田耕筰)、夏のプレリュード(中川祥治)、通りゃんせ(わらべうた)、叱られて(弘田龍太郎)、涙ながるるままに、白き薔薇(ヘンデル)

古典曲以外はすべて私の編曲による伴奏を使用しました。

さて次回は2018年の5月頃を予定しております。まだ具体的には決まっていませんが、久々にチェンバロのコンサートができたらいいなと考えています。

小説 - カズオ・イシグロ、松本清張、三島由紀夫

2017年10月06日 16時41分36秒 | 日々のこと
カズオ・イシグロがノーベル文学賞を受賞しましたが、彼の作品は「日の名残り」一冊だけ持っています。でも読みかけて途中から別の本を読み始めて、忘れていました(笑)。早速続きを読まなくちゃ。私が「日の名残り」を買ったときは、静かに買えましたが、これからは本屋に行けば平積みされていたり、アマゾンでは中古本が格安で買えるということはなくなるんでしょうねぇ。そもそもしばらくは品切れになるんでしょう。

先月金沢でコンサートを行ったので、昔読んだ、金沢が舞台になっている松本清張の「ゼロの焦点」を新たに買って読んでみました。昔の版は字が小さすぎて読むのがしんどいので、新たに購入です。

内容はだいたいは覚えていましたが、(特にラストシーンはよく覚えていました)なにせ50年くらい前に書かれたとあって、会話(特に女性のしゃべり方)がすごく今とは異なっていて印象的でした。若いころ読んだときはそんな印象はなかったですから、はやり時が経ってしまったということでしょう。

昔読んだシリーズで、こんどは三島由紀夫の「潮騒」も読んでみました。こちらも例によって新規購入です。清張の小説は今読んでみると、少しユルイ感じで、もはや小説としてはあまり価値がない感じがしましたが、「潮騒」はさすがです。私は若いころは読解力とか文学的感性がなかったんでしょうか、そういったことは感じませんでしたが、今回40数年ぶりに再読して、芸術性とエンタテイメント性を兼ね備えた稀有な作品だと思いました。決して装飾過多ではないのですが、豊富な語彙を駆使した格調高い文体で物語が綴られています。年表によると三島が29歳のときの作品です。天才性というのは年齢は関係ないでしょうけど、やはり違いますねぇ。

フォンス・ムジケ

2017年10月06日 16時07分12秒 | 音楽系
今村泰典氏率いるフォンス・ムジケのコンサートに行ってきました。会場は宗次ホールです。今村氏に会うのは一年ぶりだし、メンバーも昔とは大幅に変わっていましたので、とても楽しみにしていました。コンサートは期待にたがわず素晴らしいものでした。

ただこの会場、宗次ホールでコンサートを聴くといつも残念に思うことがあります。それは天井です。



こんな感じの天井ですので、音がみんな上に抜けていってしまいます。私は8列目の真ん中あたりの席に座っていましたが、演奏者からは10数メートル程度しか離れてないとは思えないくらい、音が遠いところから聞こえていました。コンサートホールだったら普通はこんなに音が上に抜けるようにはしないと思うんですけどね。まるで、どっかの自治体が作った無目的ホールみたい。演奏が素晴らしかっただけに残念でした。

以前ここで演奏したことがありましたが、ステージ上はとても音が綺麗に響いており、演奏者からすれば、まさかこんなに距離感のある音を聴衆が聴いているとは思いもよりません。だから演奏者にはとても評判がいいようです。

終演後は焼き鳥屋で打ち上げです。



すぐ近所にちょうどいいお店がありましたので、そこに入りました。ただこのお店には英語のメニューが残念ながらなくて、フォンス・ムジケのメンバー(+向うからいっしょに来た家族+α?)にわかるように説明するのがなかなか大変でした。こっちもあまりよくわからないものもありますから。結局彼らには苦手なものを聞いておいて、Trust me!ということで私が推薦するものを注文しました。彼らはおいしそうに食べてましたよ。

iPhone 8 !

2017年10月03日 10時51分43秒 | 日々のこと
iPhone 8 がやってきました。私はいわゆる格安SIMを使っていますので、アップルのインターネット店からシムフリー機を購入いたしました。何と贅沢なことに256ギガです。

前のiPhoneが6だったので、格段の性能の違いを実感しています。アップルペイも使えますので、早速カードを登録しまして、コンビニにペットボトルの水を買いに行きました。iPhone8を端末にかざすと、電源がスリープ状態になっているのにもかかわらず、あら不思議、カードの画面がディスプレイに表示され、ものの2秒もたたないうちに決済完了です。

コンビニにはよく立ち寄って、ペットボトル飲料など少額の買い物をするのですが、そのたびに小銭が増えて困る時がありましたが、これでその問題は解消です。なにより、あっという間に買い物できてしまうというメリットもあります。

あと、指紋認証をはじめあらゆる動作がキビキビというか、昔よく使われた言葉でいうと、サクサク動きます。6ではなんかもっさりした動きだっただけに、とても快適です。

はじめはiPhone X にしようかと思っていましたが、お値段がえらい高いし、ディスプレイの比率がいままでと異なるのでアプリの対応がどうなるかがわからなかったし、それに例の顔認証もなんかいちいち顔を向けなければならないのが面倒くさそうだし、今回は見送りです。Spigen 製のケース&バンパーとディスプレイ保護シートでプロテクトして使っています。