リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

新年明けましておめでとうございます

2018年12月31日 23時34分10秒 | 日々のこと
新年明けましておめでとうございます。毎度当ブログをご覧頂き有り難うございます。



今年はリサイタルイヤーですので、年前半はリサイタルに向けてしっかりとがんばって行きたいと思います。久しぶりにフレンチの曲を演奏しますし、ヴァイスのギャラントな曲やコハウトのコンチェルトもとても弾くのが楽しみです。5月以降は、いつもの「バロック音楽の旅13」や桑名六華苑でのコンサートが控えております。さらに秋口から来年にかけては何人かのソリストの方と共演を予定しておりましてこれらもとても楽しみにしています。それと今年の末までには、スティーブン・マーフィーに頼んであるバロック・ギター(バロギ!)が出来上がってきますので、バロギも使って行きたいと考えています。

本年も当ブログ、コンサート等々よろしくお付き合いの程お願い申し上げます。

リサイタル

2018年12月29日 23時06分30秒 | 音楽系
来年5月26日(日)に開催予定のリサイタル「バロックリュートの時代中川祥治リュートリサイタル元年」です。




いつもリサイタルには必ず弾いているバッハの作品はプログラムにありません。チラシの表面はライプチヒの駅でリュートをかかえた私がこれからドイツ特急ICEに乗るところです。イラストレーターのyuroyさんに描いていただきました。巷では階段を上がってくる人物が持っている楽器は確かにLars Jonnsenの楽器だが、その人物の足が長すぎるとか細すぎるとかいう声を聞きますが、特に意に介してはいません。(笑)

イラスストのデザインは、バッハが最も長く活動していたライプチヒの街を去り、別のところでコンサートする、今回はバッハを弾かないという暗喩を込めています。

本リサイタルでは、17世紀はじめのフランスの作品、17世紀後半のフランスの作品、そのフランスの作品の影響を強く受けていた時期のドイツの作品、ギャラントな香り漂うヴァイスの晩年の作品、そして脱バロック、古典派の前触れとなる作品を演奏致します。バロックリュートの全時代を俯瞰しスタイルの違いを楽しんで頂くという趣向です。今回はヴァイオリンとチェロの方にも入っていただいて、コハウトのコンチェルトも演奏します。沢山録音されている曲ですが、生ではなかなか聴く機会がない作品です。

チケットは12月27日からe+(イープラス)で発売しております。あとチラシ裏面に表示してある各所でも販売しております。お時間がおありでしたら是非お越し下さい。



年末いろいろ

2018年12月27日 14時58分50秒 | 日々のこと
昨日は新幹線に乗って東京に行って来ました。用を済ませてさっさと帰る弾丸ツアーだったですが。(笑)さすが新幹線は速いです。あっという間に東京着です。車で100ン十キロでとばせるのも、新東名が開通している御殿場までで、それ以降東京に近づくにつれて速度は落ちて渋滞にひっかかることが多いです。都心近くまで140キロで走ることができたら、時間的にみたら新幹線といい勝負なのにねぇ。



新幹線は特に今までと変化はありませんでしたが、ひとつだけ、車内アナウンスが日本語の後で英語版が入っているのが新鮮でした。録音ではなく、車掌さんが言うヤツです。ただ発音が相当日本語なまりが強く、英語だと思って聞くととてもわかりづらいです。幸い私は日本語のネイティブでもありますので、そのつもりで聞くとカタカナが見えてきてよく理解できました。最近のインバウンドの増加で変わりつつあるのですね。東京駅にも外国人がいっぱいいましたし。

年賀状は本日投函してきました。もうここ30年くらい続いているファミリーをテーマに描いています。


左上がファミリーをテーマに一番はじめに描いた年賀状、1989年です。右下の温泉は北海道の天人峡というところですが実際に行ったところではありません。上列真ん中のスキー場も架空のものです。そもそも私はスキーをしたことがありません。(笑)

今年は昨年末滞米中に行きました、「名のある飛行機の博物館」(カリフォルニア州チノ)で撮った写真をもとに描きました。その写真は私が娘の家族を撮ったモノですので、私はうつっていません。家内も息子も秋田犬もうつっていませんので、適当に書き足しています。ここ何年かは人間8人と犬1匹を描かなくてはならないので、なかなか大変です。今年は、楽譜閲覧用に買ったiPad Proのアプリ、ProcreateとApple Pencil使いましたが、昨年までのSurface Pro3よりずっと使いやすかったです。鉛筆の下書きをカメラで撮ってそれをもとにアプリの下絵を作り、色を重ねていきます。


完成版はお正月に。

明日からは寒波到来とのことなので、ちょっと用心しなくては。今年は久しぶりに年越し参りができそうですが、雪のお参りになるかもしれません。

バロック音楽の旅12第5回コンサート

2018年12月10日 21時49分33秒 | 音楽系
バロック音楽の旅12第5回コンサートが終了しました。最近ずっと暖かかったのですが、前日から急に寒くなりましたが、沢山の方にお越し頂きました。



今回は福岡より、バロック・ギターとテオルボの太田耕平さんをお招きしてのコンサートです。バロック・ギターとテオルボのコンサートですので、ラテン系の国の曲が多くなりがちですが、1曲バッハの組曲をプログラムに加えて頂きました。



プログラムは以下の通りです。

ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー (1575~1650)
トッカータ第7番

ガスパール・サンス(1640~1710)  
トランペットとクラリーヌ、エスパニョレッタ、カナリオス
  
ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685-1750)
組曲第1番ト長調 BWV1007
(プレリュード、アルマンド、クーラント、サラバンド、メヌエットⅠⅡ、ジグ) 

ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー (1575~1650)
  アルぺッジャータとカナリオ

アレッサンドロ・ピッチニーニ(1560-1638)            
  チャッコーナ  

フランチェスコ・コルベッタ(1615~1681)
気まぐれなシャコンヌ          

ロベール・ド・ヴィゼー(ca.1650- ca.1732)
パッサカリア
組曲ト長調
(プレリュード、アルマンド、クーラント、サラバンド、シャコンヌ)


バッハも素敵ですけど、ラテン系の国の人が書いた作品は華やかでいいですね。実は太田さんは一日前に来桑し、拙宅にお泊まり頂きました。その際楽器も見せて頂きました。バロック・ギターがスティーブン・マーフィー、テオルボがホセ・ミゲル・モレーノの作です。自分の持っている楽器と比較しながら弾かせてもらいましたが、2本ともとてもいい楽器ですが、バロック・ギターが特にいい楽器でした。

さて次回は最終回、2019年1月20日、リコーダー・カルテット「まるかる」のコンサートです。最終回だけでも参加できますので、聴いてみたい方はぜひお越し下さい。