リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

受賞

2012年04月18日 15時58分47秒 | 音楽系
バッハ・コレギウムの鈴木雅明さんがライプチヒ市から、バッハ作品の卓越した演奏者に贈る今年の「バッハ・メダル」を受賞されました。すばらしいことですね。古楽自体が日本でまだまだなじみがないので、スズキマサキ?ああ、あの人ね。顔の黒い・・・なんて反応されたことがあります。作曲家のヤシロアキオと言おうとすると、オを言う前に、ああ、あの演歌の・・・なんて言う人もいます。

雅明さんは日本で知られている以上にヨーロッパでも有名です。バッハ・コレギウム・ジャパン名古屋公演はしらかわホールが一杯になりますし、バーゼルのCDショップにはマサアキ・スズキコーナーもあります。このニュースはヤフーで見たんですが、分類はエンターテイメントになっていました。上の方にはマツコデラックスの記事がありまして、ちょっと違和感が。(笑)分類としては「海外」あたりでしょうか。

ガット弦その後

2012年04月11日 12時36分31秒 | 音楽系
0.46mmの2コース(バロック・リュート)は結局ケバも出ずもちろん切れずに寿命を終えました。1ヶ月以上は使っていました。もちろん毎日弾いていました。コンサートがあったので、ナイルガットに交換したのですが、このくらい保てば十分実用的と言えます。問題は1コースですねぇ。0.38mmは使い物にならないことがわかりました。0.40mmが使えるといいんですが。また注文してみようと思います。

あと、0.72mmと0.86mm(Pistoy)はまずまずですが、ちょっと音が暗くて前に出てこない感じです。もう少し太くするといいのかも。コンサート用に、ガットは外してナイルガットNG73とNG88に交換しました。2コースもナイルガットに交換しまして、いつものナイルガットスキームでコンサートを致しました。でもなんかガット弦でしばらく弾いていたせいか、ナイルガットの高音域の音がやけに耳につきました。まぁしばらく弾いていたら慣れてきましたが。

至急求む!

2012年04月01日 21時04分15秒 | ウソ系
以下の人材を急募しています。高給にて処遇いたします。もちろん健康保険、厚生年金、失業保険、傷害保険完備。

1.リュート弦張師

{仕事の概要}
コンサートの10日前に弦をさっと張り替える。
もし不良弦があれば、さっさと取り替え、弦のメーカーに文句を言う。
本番の時、例えばヴァイスのイ長調のシャコンヌの次にロジー伯のトンボーを弾く場合、私の左後ろに黒い服を着て座っていただき、楽譜のページをめくっている間に15秒以内に調弦を変える。
もし演奏中に弦が狂ってきたら、たとえ演奏中でも、演奏の支障にならないようにペグを回して調整する。
 

2.リュート弦ソムリエ

{仕事の概要}
沢山ある楽器の弦を管理する。
弦の張力などをたちどころに計算し、たとえば、ガット弦でバロックの1コースに0.40mmの弦を張ったときと、ナイルガット弦の0.42mmを張ったときの張力の差はどのくらい?といった質問に即座に答えること。
弦の在庫管理。不足している弦があれば、メーカーに即座に注文、その際値引き交渉ができる程度の語学力があること。
どこどこ社のどういう、どのくらいの太さの弦を組み合わせたらいいか、という豊富な知識をお持ちの方。


3.二重奏の相手

{仕事の概要}
ジョン・ダウランド作曲のチェインバレン閣下のガリヤードをオリジナルに忠実に弾くことができる技量、器量をお持ちの方。
男性不可。
演奏中たとえ手が触れあっても文句を言わない方。


4.フレット巻き職人

{仕事の概要}
豊富なフレットの知識を持ち、私が寝ている間に、チャチャチャと緩んでいるフレットを交換する。
フレットの正しい位置をたちどころに計算する。
ドゥニ・ゴーティエの「神々の修辞」の挿絵に見られるような、二重巻きフレットを巻く。


5.譜めくり師

{仕事の概要}
iPadに楽譜データを入れる。(使用アプリは、iUeo)
ドキュメントスキャナでpdfを作る。
バッハのシャコンヌを弾くとき、舞台袖で待機し、譜めくりポイントになったら、Bluetooth接続のペダルを操作し、iPadの楽譜のページを確実にめくる。
iPadの充電をする。


以上至急求む。応募は本日中。