リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ツイート?

2015年11月26日 19時22分55秒 | 日々のこと
雑誌を2冊買いました。2冊で997円。うーむ、997か。そのうちやってみたいな。でもオリジナルのハ短調かそれとも移調してイ短調、ニ短調か。それが問題です。

郵便局へ行った帰り、道を渡るときダメもとで横断歩道の前に立ってみました。日本ではそのまま渡ることはほとんど自殺行為に等しいと言われていますが、なんと車が止まってくれました。自動車学校の教習車ではないです。

日本もスイス並みに?いやいやそんなことはないでしょう。自分が車を運転をしているときは出来るだけ止まることにしていますが、対向車が止まってくれなくてかえって事故を誘発するケースもあるので、単純には行きません。

弦を張り替える

2015年11月21日 00時33分42秒 | 音楽系
29日のコンサートも近づいてきました。今日あたりに弦を替えておかないと、本番で狂いまくりになります。今までよくあったことですが、さあ弦を替えよう→不良弦続出→弦が足らなくなった!ということのないように、10月のはじめに弦を購入して置いてあります。

今回は、1~4コースは既に10月に張り替えてありますが、2コースと3コースのバス弦側だけ替えることにしました。この2本は10月に張り替えたとき振動不良が気になっていた弦です。7コース以下のバス弦と5,4コースはカーボン弦ということもあり、ほとんど交換の必要はありません。

リュートの細い弦(1~3コース)は細い分、高い精度が要求されますが、どこのメーカーも全く精度がよろしくありません。今回は2コースにP社の0.55ミリ、3コースにA社のNG60を張りました。

今回もご多分に漏れずそれぞれ3本目でやっと使えるのに巡り会いました。以前ひどいときは8本取り替えてもまだいいのが出てこなかったときもありました。これって、多分悪いロットに当たったらそのロットは全部ダメかほとんどダメというのが経験則。今回もA社のナイルガ〇ト弦は、BE9/2015というロット番号のものは2本張ってもだめでしたが、BH8/2015だと一発でオーケーでした。

こういうことがあるので、弦の購入も各ゲージとも8本ずつ注文しましたが、残りは5本、この中から何本いいのが取れるのでしょうか。

ちゃうちゃう

2015年11月18日 10時49分24秒 | 音楽系
先日某テレビ番組で、(最近物忘れがひどくなり番組名が思い出せません。レレレなんとかみたいな感じでした)トランペットの歴史をやっていました。バロックトランペットからバルブ式の楽器にいたるまでいろんなタイプのトランペットをずらっとならべて演奏していくという趣向です。

モダントランペット(そのへんで普通に売っているトランペット)

最後に紹介されたのがピッコロトランペット。バロック音楽を演奏するために19世紀末になって開発された楽器ですが、もともとはバロック時代のトランペットの研究がすすんでいない時代に開発されたもの。今のバロック音楽演奏の視点から見れば「代用品」ともいえるものでしょう。

でも番組の司会者は、「バロック音楽を演奏するためにこれだけの改良が必要だったのですねぇ」なんておっしゃる。これって、ちゃうちゃう。権威ある放送局がこんな誤情報を流してはいけません。

そういや思い出しましたが、国語学の権威の大野晋さんが「ドラヴィダ語(タミル語)が日本語の起源である」説を唱えはじめて、インドのどっかにフィールドワークに行ったとき、彼のお弟子さんが「日本語の起源はこんなところにあったんですねぇ」なんておっしゃっていたテレビ番組のいちシーンがなんかよく似ていました。その後この説は批判に晒され大野さんは当初の説を破棄するに到るのですが。

話はトランペットに戻りますが、この番組はなんか進化論に基づいているみたいで、バロックトランペットがサル扱いされているみたいな感じを受けました。リュートが進化してギターになったわけでもないし、チェンバロが進化してピアノになったわけでもありません。同様にバロック時代のトランペットが進化してピッコロトランペットになった訳ではありません。その時々の音楽に合わせて楽器が変化していっただけのことです。


フェルメールの絵に出てくるバロック時代のトランペット

番組の最後にゲストの若い女性が「バロック時代のトランペットは色気がありますね」というコメントをしていました。これは素晴らしい救いのコメントです。バロック時代の楽器の特質を言い得て妙です。

バロック音楽の旅9第4回講座

2015年11月11日 12時36分26秒 | 音楽系
バロック音楽の旅9第4回講座が終了致しました。

今回はバッハ・コレギウム・ジャパンでも歌ってらっしゃる、テノールの石川洋人さんとこのシリーズではもうおなじみのチェンバロの杉浦道子さんをお迎えして、イギリスの後期ルネサンス音楽と中期バロック音楽のプログラムでした。

前半は後期ルネサンスの作品で、ダウランド、ダニエル、メイナード、ロビンソンの作品。ダウランドは超有名ですが、ダニエルも当時はダウランドと勝るとも劣らない人気を誇っていました。作品の質的にもとても優れていて今後もっと演奏されてもいい作曲家です。メイナードは以前この講座でも取り上げたことがありましたが、今回は男性歌手ということもありまた別の味が出ていたのではないでしょうか。歌の合間に、ダウランドとロビンソンのソロを演奏させて頂きましたが、ダウランドはあまり使われることのない(というより、存在そのものが知られていない)ユーイング手稿本版のエセックス伯のガリヤードを演奏しました。ロビンソンも作品のクオリティの割には聴く機会が少ない作曲家ですので、今回取り上げてみました。



後半はパーセルの作品です。私は楽器をルネサンス・リュートからアーチ・リュートに持ち替え、チェンバロと一緒に通奏低音の演奏をしました。タイプの異なるふたつの通奏低音楽器を使うということで、曲の中でリュートのみとかチェンバロのみあるいは一緒にといういう風に変化をつけてみました。パーセルの歌曲3曲を演奏して、杉浦さんのチェンバロソロをはさみ、また歌曲3曲という構成でした。



実は石川さんとはバーゼルにいた頃何度もコンサートでご一緒させていただいていまして、とてもやりやすくまた懐かしかったですねぇ。杉浦さんもスイスに長く留学されていましたので、スイスつながりもあり、コンサート後の打ち上げでは延々と話題が尽きることはありませんでした。


Apple iPad Pro?

2015年11月10日 19時02分15秒 | 日々のこと
明日11日からiPadProの予約受付がアップルのオンラインショップで始まるそうです。アップルウォッチでは真っ先に予約してしまいましたが、今回は見送りましょう。

でも実は少し前までは、発表されたら即予約と思っていたのです。というのもそもそも私がiPadを買ったのは、楽譜表示機にするのが目的でした。でも最初に買ったiPadはちょっと小さいのでもう少し大きいのが欲しいと思っていました。

iPadProはいままでのiPadのなかでは一番画面表示が大きく、ほぼA4サイズの印刷面を全体を表示することができます。私が普段筆記あるいは印刷して使用している楽譜はA4なので、これは決定版と思っていました。まぁ楽譜表示だけが目的で買うのもちょっともったいないとは思いましたが。

今年も年賀状をイラストにする予定ですが、イラストのアプリをコミスタ(Comic Studio)に替える予定です。いままではSaiを使っていたのですが、もうヴァージョンアップは終わったみたいなアプリですし、ちょっと使いにくいところがあったからです。それでコミスタのサイトをいろいろ見ていたら、マイクロソフトのSurface Pro 3 のようなタッチパネル付きのパソコンを使うと直接画面に書き込めるといういう。ほほー。

楽譜記譜ソフトはSibelius を使っています。日本ではFinale の方が多いみたいな感じもしますが、スイスにいたときはみなさんSibelius でした。まぁ、たまたま私の周りだけだったのかも。今バーション7を使っているので、新しいヴァージョンどうなっとるのかな、と探してみましたら、もうヴァージョン8が出ています。なんで連絡がこないのかなぁ?まぁそれはさておき、新機能を見ていましたら、マイクロソフトのSurface Pro 3に特化していて、直接音符が画面から書き込めるといういう。ほほー。

ならば、あと楽譜表示のアプリがウィンドウズにあれば(Surface Pro 3 はWindows機です)すばらしいし、無線接続のフットペダル(ペダルをおしてページをめくる)があれば完璧なんですが、実はちゃんとあります。すばらしいです。

ということで、iPad Pro より気持ち画面表示は小さくなりますが、はるかに役立ちそうな Surface Pro 3 を注文してしまいました。とここまで書いていましたら、ドアホンがなって佐川急便さんがSurface Pro 3 届けてくれました。(笑)では、これから開梱式を。

シャンプー

2015年11月04日 12時09分02秒 | 日々のこと
シャンプーが切れましたので、吉津屋通りの三共油脂に買いにいきました。このシャンプーについてはもう何度もここに書いたような気がしますが、天然油脂のシャンプーで、ゲル状になっているのもを水で溶かして使うものです。もう30年くらいは愛用しているかな。



知り合いのさるお方に、

「界面活性剤が入っているシャンプーつかうと、頭がハゲてくるで」「あんた、シャンプー、どうやってつことる?」

「どうやってって、こう、手のひらにのせて、それを頭のてっぺんに」

「ほー、ひょっとしたら、そのうちカッパの皿になるで」

30年くらい前の話です。

現在、そのお方のおつむは私の「予言?」通りカッパの皿になっています。(笑)