リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

現代ギター10月号特集

2016年09月26日 19時08分22秒 | 音楽系
「バッハ/無伴奏チェロ組曲第6番BWV1012編曲の真相」と題しました拙稿が、現代ギター10月号の特集として掲載されました。



バッハが残した無伴奏チェロ組曲は自筆譜は失われており、18世紀に筆記された4つの筆写譜が原典になります。ところが
現代に出版された多くのチェロ用楽譜あるいは編曲譜は、これらをきちんと検討していないで出版されているようです。そのもとをたどると、どうも旧バッハ全集に行き当たるようです。旧バッハ全集のチェロ組曲自体が、18世紀に残された4つの筆写譜を検討せず、結構いい加減に編集されていた!?いえいえ、あのバッハ全集に限ってそんなことはないでしょう。でもあるんです、それが。

バッハの無伴奏チェロ組曲がお好きな方、リュートやギターで演奏したことのある方、もちろんチェロを弾かれる方にも是非お読みいただきたい一編です。興味のある方は本屋さんでお求めになるか現代ギター社にアクセスしてみて下さい。

バロック音楽の旅X第2回

2016年09月23日 13時41分15秒 | ローカルネタ
バロック音楽の旅Xの第2回講座が終了致しました。今回は、実演付きレクチャーで「ルネサンス・バロック音楽における編曲、変奏~当時の曲作りにせまる~」というテーマで、パワポによるプレゼン、CD鑑賞、それとリコーダーの御室広子さん、岡崎和光さんに協力してもらい実演鑑賞を行いました。



ずっと雨が続いており、当日も雨の予想でしたが、幸いにも講座の始めと終わりは雨が降っていませんでした。このところすっかり雨男返上です。(笑)

15世紀のギーゼゲムの作品の仕組み解説から入り、バッハによるヴィヴァルディ作品の編曲やバッソオスティナートによる作品を詳しく説明しながら進めて行きました。今回も受講生の皆さんの便宜を図るべく、「サブノート」を用意しました。皆さんとても熱心にメモをとっていらっしゃいました。内容的には結構高度なものなので、時にはクイズを入れてあまり重い感じにならないようにしましたが、皆様には楽しんでいただけたでしょうか。

いつもレクチャーでは鑑賞CD一覧を作るのですが、今回は鑑賞曲の原語によるタイトルを掲載して、iTunesでも検索できるようにしました。本講座で鑑賞するほとんどの曲は現在iTunesにありますので、廃盤になっているかもしれないCDのタイトルの一覧だけでなくiTunesでも探すことができればより便利になるわけです。もっともCDを購入するにしても、お店に行っても多分ない場合の方が多く、実際にはネットで探すことになります。もうとっくに時代が変わってしまっているんですね。

次回はリコーダーの太田光子さん率いるリコーダーカルテット「まるかる」です。飛び込みでも構いませんので、興味のある方はぜひどうぞ。

バロック音楽の旅X第2回会場打ち合わせ

2016年09月14日 23時59分29秒 | 音楽系
今日は、18日に開催予定の「バロック音楽の旅X」第2回講座の会場打ち合わせに行って来ました。打ち合わせと言ってもごく簡単なことですけど、一応確認しておかないと当日の流れに支障を来します。

確認することは、会場の音響機材使用の有無、駐車場の確保、組ステージ使用の有無などです。今回は車が2台ですので、2台分駐車場をお願いしましたら、(駐車場使用願いの書類に記入して提出します)今回から1台までしか確保できなくなったとのことでした。なんでも先日の会議で決定したそうです。まぁ今回はなんとかなりますが、第4回目はどうしても2台分必要なので思案中です。近所のスーパーの駐車場にこっそり駐めるということになりそうです。

今回も第1回引き続き、プロジェクタを使用しますので、それも確認しました。明日にはプレゼンのファイル作成を完了して、あと事務的なことを少々やって準備完了です。今回はプレゼンテーター、プレイヤー、事務屋、+会場設営の裏方もやらなくてはならないので大変です。

碧南でのコンサート

2016年09月13日 22時11分38秒 | 音楽系
8月の終わりに碧南市の喫茶店「カフェ・カノン」でヴァイオリンの熊谷祥子さんとコンサートを致しました。プログラムは、マルチェロ、ヴァイス、テレマンの作品に加えてトラッドや日本歌曲の編曲も演奏しました。


前半と後半の休憩中です。

熊谷さんとは一昨年ご一緒させて頂きましたが、今回は彼女の地元でのコンサートで、彼女の知人・友人をはじめ沢山の地元の方に来て頂きました。会場が小さいこともあり、コンサートのチケットはすぐに完売になりましたので、2回公演ということに相成りました。

実はもう20年近く前になりますが、碧南市のエメラルド・ホール完成の前年度に、教養講座として「リュート音楽の歴史」シリーズのレクチャーコンサートを碧南市で6回くらい連続でさせて頂いたことがあります。嬉しいことにその時の受講生の方にも来て頂きました。

今回はバロック・ギターとバロック・リュートを使いましたが、全てガット弦を使用しましたので、湿度が高い会場ではなかなか大変でした。お客さんのお店への出入りが激しかったせいか、なんか調弦ばかりしていたような感じです。合成樹脂弦でもガット弦でも演奏中に音が狂うのは同じですが、ガット弦の場合は狂う度合いがとても大きいのです。もっとも1セント調整するのも半音調整するのも手間としては大体同じですけどね。湿度が高ければ高いで、安定していれば弦の音程も安定しています。「鳴り」は悪くなりますが・・・